10年ぶりのホタル見の会 墨工房 紀州松煙 2017.06.17
昨年、結婚した修験道仲間のshibata君夫妻のお祝いもかねてホタル見の宴会をしようと工房の主、
堀池さんから誘いがあったのです。
10年ぶりの墨工房紀州松煙行きであり、私は楽しみにしてこの日を待ちました。
墨工房 紀州松煙については下記のページとYouTube動画を参照ください。
墨工房 紀州松煙
6月17日、素晴らしい快晴の中、JR東寝屋川駅でルーメイさんと午後1時に待ち合わせます。
彼女は宝塚市ですが、福知山線と学研都市線が東西線で繋がったおかげで直通で宝塚駅から東
寝屋川駅まで来られるのです。
いつもなら紀伊半島の内陸部を通っていくのですが、温泉に入る時間を考えて高速道路にしました。
ところが東寝屋川駅を出発するとき財布に入っているはずのETCカードが見当たりません。
ETC無しで高速を走ってみて初めて知ったのですが、ICに近づく度にカードリーダーが「ETCカードが
挿入jされていません!エラー○○!」と大きな音声でがなりたてるのです。
紀伊田辺までの2時間、楽しく喋りながら運転しているところにこの音声がたびたび入るのですからう
るさいったらありゃーしない、という有様で、しかも3700円で行くはずだったのにETC割引が無いため
に5000円近くもかかり、踏んだり蹴ったりの高速利用でした。
2時間40分で乙女の湯に着いて風呂に入って先客が一人いるなと思ったら東京からやってきたShibata君
でした。
彼は工房に早くについて仮眠をとり、そして乙女の湯にやってきたそうで、女湯には彼の奥さん、チナ
ツさんにカツラさんとレイちゃんの親子、エツ子さんが入っているとか。
そしたらすぐさま隣の女湯からすさまじい女性たちの嬌声が聞こえてきます。
ルーメイさんが入ってきたので一騒ぎとなったようです。
墨工房紀州松煙は山に囲まれて人里から隔絶された谷川の台地の上にあります。
右からカツラさん、ナカセコさん、堀池さん、ルーメイさん。
アルバトロスクラブで知り合ったナカセコさんとは10年ぶりの再会。
後方、堀池さんの左隣は山上晄一朗さん(88才)、その左隣は沢登りの猛者、小板橋淳さん(82才)。
小板橋淳の本「紀州の滝340」はカツラさんが編集したのです。
カツラさん親子の右隣は我がアニキ分の良さん。
前列右から2人目は山の作家、宇江敏勝さん。
宇江敏勝の本
集合写真の真ん前にデーンと立っている雑賀の日本酒はカツラさんの嫁ぎ先蔵本、雑賀酒造の最高級品です。
宴を始める前に、今年4月2日に亡くなった熊野修験団の仲間、高橋康信さん(69才)を追悼する勤行をやりました。
在りし日の高橋康信さん (2010年9月12日)
多くの訃報に慣れてあまり動揺しなくなった私ですが、康信さんの訃報は堪えました。
気心の知れた仲間達との宴をこよなく愛した彼をこの蛍見の会に連れてきたかったです。
那智勝浦における熊野修験25周年祝賀会(2012年10月27日)
shibata君とナツキさんが交際するようになったのは今から4年前。
私が上京したおりにshibata君は青葉台まで彼女を連れてきて紹介してくれたのです。
このときは昼間から随分飲んだものでした。
以後、熊野修験奥駈のサポートにも二人で駆けつけてくれました。
昨年、やっとチナツさんは入籍し、私らを安心させてくれたのです。
ナカセコさんと彼の幼なじみの根来さんが組んだユニット「KISEI BEN BEN BAND」
久方ぶりに再会する仲間達の集まりに音楽の演奏に時間を取られるのはどうかな、と思ったのですが、
このバンド、とっても良いのです。
特に根来さんのオリジナル曲「熊野(ゆや)の姫」は素晴らしく、私はアンコールを願いました。
平安時代の女流歌人、和泉式部は熊野にもやってきたのですが、彼女の自由奔放な生き様に熊野人である
根来さんは強い憧れを持ち続け、その思いを託したのがこの曲になのです。
夜が更けてからホタルを見に1キロほど離れた集落まで行きました。
谷川に面した森を背景にホタルの群舞が舞っていたのですが、動画に撮っても映像は見られませんでした。
翌日はカツラさんの娘れいちゃんの山登り初デビューの日です。
目指すは果無山脈の最高峰、冷水山(1269.9M)
果無山脈の麓(中辺路)に住む宇江さんの家が集合場所。写真右は宇江夫人。
この辺りは熊野古道が通るところです。
頂上近くまで車道があり、登山口から頂上までは30分。
雑木林の急な斜面を登るような30分の行程。果たしてれいちゃんは自力で上れるのか・・・
3才の子にしてはよく頑張ったが(同じ歳の我が孫娘、さくらだったら絶対無理)、途中から「抱っこ!」と。
最初は宇江さんがおんぶし、やがてカツラさんが背負子にれいちゃんを。
50分後に冷水山山頂に到着。
正面は奥高野の山並み。
れいちゃんの初登山の記念写真
熊野の山の語り部、宇江敏勝さんと熊野の沢登りの猛者、小板橋淳さんの付き添いというれいちゃ
んの初登山に豪華な顔ぶれがそろいました。
「アニキ殿がレイの初登山に一緒してくれるとは・・・」とカツラさんは私へも感謝の言葉を。
嬉しかったですね。
冷水山頂には下記の碑文がありました。
作者の榊本真仁さんは新宮山彦ぐるーぷの仲間。
家内と娘を連れて大峰の奥駈道に行った折に偶然山中で会ったのが最後だったのですが、調べて
みると何と11年の歳月が流れてました。
11年前の画像
懐かしさと充実した気持ちに満たされた熊野行き。
私は本当に恵まれた人生を送っていることを実感した日々でした。
大阪に戻ったのは夕方6時でした。