医療関係者とその家族からの Thanks CONCERT 2021.07.01
4月20日のエルセラーンホールでのコンサートに続けてピアニストの中川史子さんから表題のコンサート
への招待を受け、家内と一緒に行ってきました。
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場所は大阪市北区天神西町にある日本キリスト教団天満教会。
1879年(明治12年)創立の140年以上の歴史を持ちます。
現在の礼拝堂は1929年に建てられたもので、2012年に耐震補強、保存改修とバリアフリー化の工事が
なされており、非常に明るく、音響も良い礼拝堂です。
チェロ奏者、クラリネット奏者、そして中川さんが誘ったもう一人のピアニストを除く、10人全員が医師、
歯科医師、薬剤師およびその家族などの医療関係者です。中川さんもご主人が医師です。
どの声楽家もアマチュアとはとても思えないくらいの技量の持ち主ばかりで、2時間以上の演奏会でした
が、一度も退屈したり、だれるようなことがなく、耳の肥えた家内も大感激してました。
ヴェルディの「運命の力」のアリアを歌った女医さんは代診してくれる人が見つからず、12時半まで京都
の病院で診察をやり、そのあとタクシーを飛ばして会場に駆けつけたそうですが、鬼気迫る熱演に圧倒
される思いでした。プロの歌手でもこんなインパクトを与える歌唱はそうできるものではないと思ったくら
いです。
休憩時間に中川さんにそのことを話したら「あの先生は普段は温厚な方なのですが、歌い出すと人格が
変わるのです」と言っておられました。
まさに納得の思いでした。
ちなみに中川さんは20曲の伴奏を後輩のピアニストと分け合って演奏されたのです。
いつものことながらほっそりとしたあの姿のどこにそんなパワフルな体力があるのかと驚かされます。
Ⅱ部はピアノにチェロ、クラリネットも加わった伴奏のもと、こちらも素晴らしい出来映えのオンパレードで、
最後に出演者全員で「花は咲く」を歌います。
この歌はあまりにも聴きすぎたせいかそう魅力を感じる歌ではないのですが、この日ばかりは出演者の
熱情が伝わってき、目頭がジーンとする思いでした。
2時間20分があっという間に過ぎたような感じでして、雨もやんでいる街中を心もるんるん気分で天満
教会をあとにしました。
京阪なにわ橋駅付近。
歩きながら「医療従事者って専門の分野でとことん突き詰めた勉強をするその努力を音楽においてもす
るからあんなプロ顔負けの演奏をするのだろうね」と家内に言うと家内もうなずいてました。
北浜駅に着いたとき、居酒屋で一杯飲みたい気分でしたが、今日は香里園駅近くに車を置いているの
であきらめました。
ちなみにこの音楽会は無料ですが、限られた人数の中で招待してくださった中川史子さんには感謝の思いでいっぱいです。