『不倫という言葉について』  (高校同窓会ホームページ上におけるやりとり) 編集:リワキーノ

不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/06/28 18:46:23
過日、'不倫用裏技'という奇怪な言葉が出てきて私はずいぶん戸惑ったものであります。
不倫用裏技って何だろう?そもそもそのような日本語が成立するのであろうか?
不倫という言葉は、妻子ある男性が夫や子のいる女性と(片方だけがそのような場合も
含めて)道ならぬ恋に陥って思いを遂げることという意味に現在ではほとんど解釈されていることは知っ
ておりますが、それなら道ならぬ恋を成就させるための裏技と言うものが実際に有り得るのであろうか、
と考え込んでしまうのです。

どう考えてもこの言葉から具体的なイメージが湧いてこないので、そこで私は裏技の正
確な字義を確かめるため辞書で調べたら、驚いたことに、大辞林にも広辞苑(第4版)にも'裏技'の語彙
は載っていないのです。
これを知ったとき、私のぼんやりと抱いていた裏技の言葉に対する解釈そのものに自信を無くし、不倫
と裏技の言葉を結びつける正当性に異論を言うことができなくなりました。従ってこの言葉に対しては
ノーコメントを通すしかないのであります。

だが、不倫という言葉には私なりに言いたいことがあります。
これは私の考えであり、私の趣味の問題ですから人様に押し付けるつもりはありません
が、やはりこういうことは自分の考えを表明しておいた方が良いと思うので書きます。

私は道ならぬ恋の成就を不倫という言葉で表現することが嫌いなのです。
決して道ならぬ恋を否定し、嫌うのではありません。
私の親しい友人、知人(男女とも)にそのような恋に陥った人は何人もおり、私は彼らの陥った状況の
経緯を知れば大いに同情できる面があり、決して責める気になれないことの方が多かったですし、私自
身、もし、魅力的な女性から愛の告白を受けたら節操を守ることにまったく自信が無いから否定できる
わけがないのです。

幸か不幸か、私はこの54年間の人生で一度もそんな告白を受けたことが無かったので、
たまたま結果として品行方正でおられたのであり、女性を惹き付けるような容姿に恵まれていたら女性
に接する機会の多い私は多分、無事ではすまなかったことでしょう。

それと恋という感情はいったん芽生えると人間の理性で押さえることは非常に困難なものがあり、その
感情に支配されていなかったとき、平常心のときには信じられないような思い切った大胆な行動に人を
走らせるものです。
特に男は性衝動というきわめて厄介な習性を生まれつき遺伝子に組み込まれているので、
ちょっとした恋愛関係がアッと言う間に実際的な肉体関係と発展していきやすいのです。

こういったことを考えると、道ならぬ恋に走った人を厳しく責める気にはとてもなれません。
ましてや、異性にもてる魅力的な男性や女性は常にそのような誘惑の前にさらされており、多くの異性
が言い寄る中で身を持していくというのは余程の超人的意志力を持ち合わせない限り、不可能なのです。
特に男にこの傾向は強く、私はこういった女性にもてすぎる男性は生まれつきのハンディを背負った人
なのである、と思っております。

ついでに言わせてもらえば、よく、浮き名を流す男や女に、不道徳である、とかプレイボーイ、とか、好色
漢のように非難する人達がいますが、その非難する人が、自身、非常に女性にもてながら誘惑の中に
いても貞節を守る人だったらうなづけるのですが、もてもしない、選択の余地の無い人達が、もてる男性
を批判するのはとても滑稽に見え、見苦しく感じます。自分が惹かれる女性に言い寄られて陥落しない
男は本当に少なく、私を含むほとんどの男性が条件さえそろえば、使いたくない言葉ですが不倫をやっ
てしまうでしょう。品行方正で通っている私が言うのですから間違いありません。
だから道ならぬ恋を成就してしまうこと自体を一概に否定しきれない人間の性、業とでもいうものがある
ため、私はそのこと自体には寛大にならざるを得ないのです。

しかし、道ならぬ恋は他の人達、特にその当事者に深く関係する家族に不幸をもたらします。夫婦の間
ではその責任の一部を片方が負う場合も有り得ますが、子供には何の責任も無いのです。
父親が自分の母親を裏切って他の女性に走って(その逆の場合でも)傷つかぬ子供がいるでしょうか。
その傷は深く、後々までその子供の心に火傷の跡のように残ります。私の友人だけでなく、私の息子や
娘の友人にもそういった悲しい体験をしてきた若者たちが何人もおり、彼らは口をそろえて自分は結婚
したら絶対に家庭を大事にする、と言うそうであり、私の友人も同様です。
私は興平殿と同じく不倫を奨励するものでは決してありませんが、どうか年端の行かない子供がいる間
だけでもそういった道ならぬ恋に陥ることだけは避けて欲しいと願います。
子供達が成人してある程度両親を客観的に見られるようになったころの方がはるかに子供の心を傷つ
ける度合いは少なくなると思うからです。

こういう風に本来愛する人達の心を深く傷つけ、不幸にしてしまうのですから、道ならぬ恋を成就させて
しまった人はその罪悪感を常に持ち続けなくてはならないと思うのです。
恋してしまってそれを理性で押さえきれなかった場合は、それ相応の代償を支払うべきです。それはあ
る意味での日陰者としての自分の立場をわきまえることであり、それを正当化してはならないのです。

そう言う意味で、私は道ならぬ恋の成就に不倫という言葉を使うのを嫌うのです。
いつごろから流行りだしたのか知りませんが、不倫という言葉の流行には、本来の意味を押しやって何
か、みんなが憧れるような素敵なもののように思われているような感じがします。
恋する相手もまだ具体的に出てきていないのに、なにかそんなアバンチュールなことを経験したい、とい
う願望を感じさせる非常に誘惑的な語感が不倫という言葉にはらまれているように思うため、私はあの
言葉を嫌うのです。自分は使いたくない、と思うのです。

道ならぬ恋の成就に使う言葉は'姦通'という立派な語が昔からあるのです。
恋でもなく単なる肉欲に負けた情交は'浮気'というこれも立派な言葉があるのです。
なぜ立派な言葉というのかと言えば、文字通りその実態を表す言葉であり、語感を持つからです。

「私、不倫したのよ」「あの奥さんと不倫したいな」とは言うかも知れないけれど、「私、姦通したのよ」
「あの奥さんと姦通したいな」なんてどぎつい言葉は口走りにくいものと思われませんか。

その言葉の持つ何となく直裁的であからさまな面にたじろいでつい口に出しにくくなる、そして自分のや
ったことが何となく綺麗なものには思えなくなる、ということが大切なのであり、不倫のように語感は耳
障りが良く、意味もぼやかしがきくような言葉をこんな道ならぬ恋の成就という由々しき事態に用いるべ
きではないと私は思うのであります。

Re:不倫という言葉について 花子さん 2001/06/29 20:14:05
>不倫という言葉について

まったく,同感でございます。

Re:不倫という言葉について シェヘラザードさん 2001/06/29 23:25:33
>不倫という言葉について

リワキーノさんも花子さんも、もう少し楽しんでほしいな!

>過日、'不倫用裏技'という奇怪な言葉が出てきて私はずいぶん戸惑ったものであります。

戸惑わないで! ただの"言葉遊び"です。

>どう考えてもこの言葉から具体的なイメージが湧いてこない

あなたはそもそも「興平の裏技窃盗団」の世界をご存知ないから、そうおっしゃるのです。
この窃盗団の一味になると、有難い事にいろんなすごい技が労せずして盗めるのです。 
ただそれだけのことです。
そのいろいろな技の開発途中に、たまたま面白いのが出来ただけのことです。
よくあることでしょう?
リアップしかり。バイアグラしかり。
毒にもなり、薬にもなり。

>だが、不倫という言葉には私なりに言いたいことがあります。

私なら一言。 したければすれば!
それで、苦しもうと家庭を破壊しようと、none of my business.思慮分別のある年齢でするのだから・・・
あなたのおっしゃるように、それなりの代償を払うことでしょうしね。

>特に男は性衝動というきわめて厄介な習性を生まれつき遺伝子に組み込まれているので、>ちょっと
した恋愛関係がアッと言う間に実際的な肉体関係と発展していきやすいのです。

そう、男と女は仕組みが違います。
女は「愛する」という感情がないと、性行為は成り立ちません。(一部除外)

>不倫のように語感は耳障りが良く、意味もぼやかしがきくような言葉をこんな道ならぬ
>恋の成就という由々しき事態に用いるべきではないと私は思うのであります。

語感がいいとはおもいませんが、「不倫」と言う言葉に目くじらを立てるのではなく、言葉そのものを楽し
むのだったらよろしいのでは。
幸い、インターネットと言う素晴らしいツールがあるのですから、もっと軽く楽しく、明るい不倫、いえ、「恋」
もいいのでは???
それでもどなたかを傷つけるのでしょうか!?

Re:不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/06/29 23:45:30
シェヘラザードさん
また一人、長文をものにするお人が現れたものです。
私はタジタジの思いでござりまする。
私のコメントはいずれシラフのときにさせていただきましょう。

ところで、シェヘラザードさん、
もういっぺん、私の記したことを再読してもらえませんか?
これは私の考えであり、趣味の問題だから人には強要しないと記してあるでしょう?
しかし、ま、あれだけゴチャゴチャ書きまくったら、十分に押し付けているとは思われますわなぁ・・・

Re:不倫という言葉について 花子さん 2001/06/30 20:32:26
>>だが、不倫という言葉には私なりに言いたいことがあります。
>私なら一言。 したければすれば!
>それで、苦しもうと家庭を破壊しようと、none of my business.
>思慮分別のある年齢でするのだから・・・

あなたのように,独身時代に充分経験を重ね、それなりの技を身に着けていらっしゃる方は別として,
不倫と言う言葉に舞いあがって、ド素人が走る道ならぬ恋はえてして、本人のみならず,周囲を悪夢
に巻き込むことになりがちです。

>幸い、インターネットと言う素晴らしいツールがあるのですから、もっと軽く楽しく、
>明るい不倫、いえ、「恋」もいいのでは???

スポーツのようにですか?
恋はいかなる時代においても、いかに年齢をかさねても魔物だとおもいます。
くれぐれもご用心あそばせ。

Re:不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/07/02 23:36:19
花子さん!
>不倫と言う言葉に舞いあがって、ド素人が走る道ならぬ恋はえてして、本人のみな
>らず,周囲を悪夢に巻き込むことになりがちです。

>恋はいかなる時代においても、いかに年齢をかさねても魔物だとおもいます。
>くれぐれもご用心あそばせ。

私は貴女のこのレスを見落としておりました。
冗長な私の説明に対して何と簡潔に核心を言い当てた物言いをなさっていることでしょうか!

Re:不倫という言葉について 花子さん
 2001/07/03 19:27:41
>冗長な私の説明に対して何と簡潔に核心を言い当てた物言いをなさっていることでしょうか!

つい地がでてしまって私としたことがはしたない。前回の発言を削除しようと思ったのですが、いかんせ
ん削除キーをいれ忘れていて削除できなかったんです。

恋は魔物? かつてにロマンチストさん 2001/07/03 1:01:14
>恋はいかなる時代においても、いかに年齢をかさねても魔物だとおもいます。

人はなぜ魔物のような恋をするのでしょうか。それは、おそらく恋が次のようなものだからではないでし
ょうか。
人生に於いて音樂ほど好いものはない。けれども戀愛はそれにもまさつて好いものだ。さうだ!戀愛ほ
ど好いものはどこにだつてありはしない。眞理よりも、藝術よりも、名誉よりも。月光よりも。そして尚この
上に生命よりも。
(萩原朔太郎 『新しき欲情』「月光の森を逍遥して」)

Re:不倫という言葉について Eguchiさん 2001/06/30 2:50:47
誤用も定着すると西洋、じゃない、正用になるという言語の進化(?)法則がありますが、少なくとも私ど
もの年齢には、次の用法には抵抗して欲しい、というコメントをします。また、細かいことを揚げ足とってと
いう、多分、この書き込み時刻なら酔っ払っているか、酔って寝てしまっているかという御仁の発言が予
想されますが。。。

>耳障りが良く

障りは悪いというニュアンスがあることは、かなり昔に障害云々で書いたような気がしますが、それはと
もかく、そのニュアンスから耳障りが良くというのは誤用です。こういう場合の正用の語句は"耳に心地
よい"でしょう。
耳障りに続くべき文字は悪。だから、耳障りが悪いという表現は○ですが、耳障りが良いという表現は×。

もし、ミミザワリガヨイ という表現をどうしても使いたいのであれば、文字としては、 耳触りが良い と書
くのを推奨したいものです。
漢字は表意文字であることに、もっと重きを置かないと、、、。

Re:不倫という言葉について 三宅島紫陽花さん 2001/06/30 3:24:41
>もし、ミミザワリガヨイ という表現をどうしても使いたいのであれば、文字と
>しては、 耳触りが良い と書くのを推奨したいものです。
>漢字は表意文字であることに、もっと重きを置かないと、、、。

ひょっとすると「耳触りが気持ち良い」という多感(?)なレディーがおいでかも?!
「あたしゃ、耳はダメ!!」と逃げ回っていた和田アキ子を見たことがあります。

ということで、漢字は「感じる文字」でもありそうですよ。

Re:不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/06/30 16:33:53
シェヘラザードどの
>リワキーノさんも花子さんも、もう少し楽しんでほしいな!
> 戸惑わないで! ただの"言葉遊び"です。
>あなたはそもそも「興平の裏技窃盗団」の世界をご存知ないから、そうおっしゃるのです。
>この窃盗団の一味になると、有難い事にいろんなすごい技が労せずして盗めるのです。 
>ただそれだけのことです。
>そのいろいろな技の開発途中に、たまたま面白いのが出来ただけのことです。
>よくあることでしょう?

最初にお断りしておきますが、私は「興平の裏技窃盗団」らしき世界から発信されたふざけた、いえ、も
とい、男どもの無邪気な言葉に目くじらをたてているのではありません。
Y.O嬢さん、ヨーコさん、我が姉という潔癖女性たちが所属する「興平の裏技窃盗団」の品性を疑うもの
でもござりませぬ。
たまたま面白い技を見つけられてそれに'不倫用裏技'という名をつけたのでしょうが、丁度よいきっかけ
ができたので不倫という語に前々から思って私の思いを開陳したに過ぎないのであることをご理解頂き
たい。
いわば、'不倫用裏技'はダシなのです。
新規発案の新しい技にジョークの意味合いで不倫の言葉を使って楽しむだんには、別に何も言うことは
ございません。
ここのところが重要なので特に念頭に置いて欲しいのです。
そういったダメを押した上で以後の発言をいたします。

>  リアップしかり。バイアグラしかり。

私にとって意味不明の言葉はやめて欲しいですな。
我が輩が言語攘夷主義者であることを貴殿はご存知でありましょうが?

>  毒にもなり、薬にもなり。

そう、人それぞれにね。

>>だが、不倫という言葉には私なりに言いたいことがあります。
>  私なら一言。 したければすれば!

それは貴殿を含む、自分のやったことに跳ね返ってきたつけに十分対応できる人たちが言えることで
あります。

>それで、苦しもうと家庭を破壊しようと、none of my business.

横文字は止めていただきたい。意味が解らんから意志の疎通を阻害します。
外国で夷狄を交えて語り合うのならいざ知らず、ここは日本国なのです。

>思慮分別のある年齢でするのだから・・・

いい年こいて思慮分別のない輩もおるから私は言うのです。

>あなたのおっしゃるように、それなりの代償を払うことでしょうしね。

代償を払うことが身の破滅、家庭崩壊、幼き者のトラウマ、となってもよい、とおっしゃるか?

>そう、男と女は仕組みが違います。
>女は「愛する」という感情がないと、性行為は成り立ちません。(一部除外)

その仕組みの違いについては十分に言及したつもりですからここでは言いませんが、ただ一つだけ。
「愛する」という感情がないと性行為が成り立たないゆえ、逆に肉体関係を結んでしまった女性は男のよ
うにあっさりと相手を忘れることができない面があり、これが多くの不幸を呼ぶのです。別れても深く傷つ
くのは女性の方が多いと思います。

>>不倫のように語感は耳障りが良く、意味もぼやかしがきくような言葉をこんな道ならぬ>>恋の成就と
いう由々しき事態に用いるべきではないと私は思うのであります。
>語感がいいとはおもいませんが、「不倫」と言う言葉に目くじらを立てるのではなく、言
>葉そのものを楽しむのだったらよろしいのでは。

私の言いたいことをお解りではない。
画像処理方の技にそのような名をつけて楽しむのはかまわないけれど、男女の仲について不倫という
言葉を使うのを危険視するのです。
言葉そのものを楽しむ人、つまり貴殿やその他もてる人たち、異性に不自由しない人たちはそのような
余裕を持てるでしょうが、世の中にはそういったことに全然免疫の無い男女が五万といるのです。
言葉遊びを楽しむ以前にまっしぐらに煮詰まってしまう人たちの存在を考えると私は神経質にならざる
を得ません。

> 幸い、インターネットと言う素晴らしいツールがあるのですから、もっと軽く楽しく、
>明るい不倫、いえ、「恋」もいいのでは???
>それでもどなたかを傷つけるのでしょうか!?

そのインターネットの出会いサイトがきっかけで既にいろいろ不祥事が起きているではないかいな!
殺人事件まで起きているのですぞ。

ま、こんなことをべらぺら得意げに喋っているご当人が下記のような状況に陥る可能性もあることは否
定しませんが。

ヒサオーモ・リワキーノの息子でございます。
あの調子のいい脳天気の父にはかねてから危惧していたのですが、昨日、○○子さんと恋に陥り、家
族を捨てて駆け落ちしました。ただ今のところ所在不明でございます。
今後、我が一家はあのかつて父親であった男とは一切関係がないものとご認識していただきたく、どの
ような不祥事(例えば新築あいなった名門修猷館高校が爆破されるという事件)が起きてよいよい会の
皆様にご迷惑がかかろうとも我々の関知するところではないことをご承知おきください。
(よいよい会一同、唖然としてなすすべもなし、という状況に陥る)

シェヘラザードどの
あなたもこういったどんでん返しを周囲で散々経験しておるだろうに・・・
私だって諸条件がそろえば自信無いから、それを肯定するように響く危ない言葉の使用はやめようと
思ってるのです。

ただ、端で見ていても本当に素敵な道ならぬ恋の存在をも知っております。
私の友人にも何人かおります。
しかし、彼らはちゃんとした自制心とそれなりの責任と義務も心得ており、周囲を不幸にしてはおりませ
ん。(少しは傷つく人たちもいたでしょうが)
こういう人たちには私は'不倫'の言葉を許しても良いとは思ってます。姦通じゃあまりにもどぎついので。
だけれど凡夫、凡婦は決して真似すべきではありません。
自由平等だからと言って何でもできると思ったら大間違いです。
人それぞれ分相応ってものがあります。

Re:不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/06/30 16:52:46
三宅島さん
>ひょっとすると「耳触りが気持ち良い」という多感(?)なレディーがおいでかも?!
>「あたしゃ、耳はダメ!!」と逃げ回っていた和田アキ子を見たことがあります。

夫に耳元でささやかれるとドキドキしてしまう、というご婦人を知っております。
とても声がいいんですって、そのご主人。

>ということで、漢字は「感じる文字」でもありそうですよ。

そうだと思います。

Re:不倫という言葉について ヒサオーモ・リワキーノ 2001/06/30 16:47:34
Eguchi君
>誤用も定着すると西洋、じゃない、正用になるという言語の進化(?)法則が
>ありますが、少なくとも私どもの年齢には、次の用法には抵抗して欲しい、という

おっしゃること、まさに同感です。

>コメントをします。また、細かいことを揚げ足とってという、多分、この書き込み
>時刻なら酔っ払っているか、酔って寝てしまっているかという御仁の発言が
>予想されますが。。。

しませんとも。前の件については独り言と言ってるじゃないですか!

>もし、ミミザワリガヨイ という表現をどうしても使いたいのであれば、文字と
>しては、 耳触りが良い と書くのを推奨したいものです。

おっしゃるとおりで、私の誤用です。
耳障りの'障'にチラッとそのような心配を抱いたのですが、辞書を引かずに送信してしまいました。

>漢字は表意文字であることに、もっと重きを置かないと、、、。

はい、重々反省しております。言語攘夷主義者が聞いて呆れますね。

姦通罪 かつてにロマンチストさん 2001/07/02 0:35:20
>道ならぬ恋の成就に使う言葉は'姦通'という立派な語が昔からあるのです。

戦前は姦通という言葉だけでなく姦通罪という罪もありました。北原白秋は、
明治四十三年二十六歳の時、青山原宿の住まいの隣家の人妻と恋愛をして、
その夫から姦通罪で告訴され、二週間留置所に拘留されました。示談が
成立しましたが、世間の糾弾を浴び、名声は一気に失墜したといいます。
その頃の白秋の歌。

恋すてふ浅き浮名もかにかくに立てばなつかし白芥子の花
いかばかり麻の畑の青き葉の身には染むらむ人妻の泣く
君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
しみじみと二人泣くべく椅子の上の青き蜥蜴をはねのけにけり
どくだみの花のにほひを思ふとき青みて迫る君がまなざし
にほやかに君がよき夜ぞふりそそぐ白き露台の矢ぐるまの花
君と見て一期の別れする時もダリヤは紅しダリヤは紅し
鳴きほれて逃ぐるすべさへ知らぬ鳥その鳥のごと捕へられにけり
かなしきは人間のみち牢獄(ひとや)みち馬車の軋みてゆく磔道(こいしみち)
まざまざとこの黒馬車のかたすみに身を伏せて君の泣けるならずや
しみじみと涙して入る君とわれ監獄(ひとや)の庭の爪紅(つまぐれ)の花
夕されば火のつくごとく君恋し命いとほしあきらめられず
一列(ひとつら)に手錠はめられ十二人涙ながせば鳩ぽっぽ飛ぶ
監獄(ひとや)いでじつと顫へて噛む林檎林檎さくさく身に染みわたる

Re:姦通罪 花子さん 2001/07/03 19:48:05
君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
どくだみの花のにほひを思ふとき青みて迫る君がまなざし
君と見て一期の別れする時もダリヤは紅しダリヤは紅し

いつも美しい歌をありがとうございます。
上記の歌は官能的ですよね。禁断の恋の切実さがひしひしと五感に伝わってきます。

危ないな~、お二人の会話 ・・・・さん 2001/07/03 20:07:04
大丈夫?

Re:危ないな~、お二人の会話 花子さん 2001/07/03 21:22:49
・・・・さん、
どきどきした?文学論ですよ。

Re:姦通罪 白秋その後 かつてにロマンチストさん 2001/07/07 23:41:53
刑を免れた白秋は大正二年に夫と正式に離婚した俊子と結婚して、三浦三崎に転居します。そこには
破産して故郷を捨て上京した両親と弟も暮します。しかし、その生活は惨澹たるものでした。次の文は、
其の頃の白秋の心境を綴ったものです。

「大正三年六月、我未だ絶海の離島小笠原にあり。妻はさきに一人家に帰り、すでに父母とよろしから
ず。七月我更に父母の許に帰り、またわが妻とよろしからず。我は貧し、貧しけれども、我をしてかく貧し
からしめしは誰ぞ。而も世を捨て名を棄て、更に三界に流浪せしめしは誰ぞ。我もとより貧しけれど天命
を知る。我が性玉の如し。我はこれ畢竟詩歌三昧の徒、清貧もとより足る。我は醒め、妻は未だ痴情の
恋に狂ふ。・・・我父母の為に泣き、妻はわが父母を譏る。・・・我深く妻を憫めども妻の為に道を棄て、
親を棄て、己を棄つるに能はず。
真実二途なし。乃ち心を決して相別る。」 歌集『雀の卵』より

ここには、両親と妻との諍い、自分の理想や価値を理解しない妻、現実の厳しい生活と格闘している自
分と未だ夢から醒めない妻、その妻への失望が語られています。しかし、あまりにも一方的な感じがし
ます。でも、結局二人は相容れない性格であったのでしょう。この結婚は一年四ヶ月で破局を迎えます。
白秋には強い悔恨の思いが残りました。
女犯戒(にょぼんかい)犯し果てけりこまごまとこの暁ちかく雪つもる音