千葉海音(みお)さんとの出逢い

東北大学の先生をやっていた高校時代の友人で駄才小寒さんという人がいます。

専門は経済学なのに高校生のときから文芸趣味旺盛な男でハンドルネームもそれにちなんだ名にして
いるのです。文芸部の部長もやってました。
小春ページのときからたくさんの投稿をしていましたが、その彼が14年ほど前にメールしてきました。

出張で秋田に行ったとき、夜の時間つぶしに町中を歩いていてライブをやっている店があったので覗いて
みたら、素敵な歌を歌う歌手を見つけ、その歌手に終演後に話しかけたところ、関西でも演奏する予定が
あることを知ったので、関西に音楽の好きな友人がいるから伝えておく、と彼女に話し、私に連絡してきた
のです。
駄才さんが感銘を受けたのだったら一聴の価値はあると私は関西におけるライブに行くことにしたのです。

その女性歌手が千葉海音さんです。
彼女に聞いたライブの場所は西宮市の阪急門戸厄神駅前のイタリアンのレストランでした。
翌年の2月24日、私はその店に行くと、お客はたったの7名。うち、二人はライブ目当ての客のようではあり
ません。
しかもピアノは電子ピアノ。
東京からやってきてこれじゃ気の毒だなと思いました。彼女は当時、フランスのパリに住んでいて、日本に
一時帰国していたのです。



ところが演奏が始まると彼女のピアノを弾きながらのシャンソンの歌の素晴らしいこと!
私はいっぺんに魅了されました。

休憩時間になると注文もしていないのに店の人がワインを私のテーブルに持ってきます。
壁際の席に座っていた男性が私に差し入れをしてくれたのです。
甲東園駅ちかくのジャズバーD2!のマスターの中村圭志さんで、彼が千葉海音さんを招いてここでのラ
イブを計画したそうです。
少ない聴衆の中に見知らぬ客の来店に嬉しく思われたようです。


それから4年後の2015年、海音さんはフランスから帰国し、東京に居を構えて演奏活動をするようになり、
再び関西の地にもやってきました。
中村さんの店 D2!でのライブです。
行ってみると、まあ、店内の狭いこと!
14人がぎりぎりで座れるくらいで、私はピアノの真横に接するように座ったくらいです。
しかしカウンターでグラスのを置く音がするのを聞きながら肩を寄せ合って海音さんの演奏に接するのは
「まるでパリの下町の店にいるような雰囲気!」と一緒したChakoさんが言うくらい素敵なものでした。



このときの海音さんの演奏をお聴きください。

https://youtu.be/SpZMmdG9eAk

すっかり彼女のファンになった私はその年の8月、星誕音楽堂で千葉海音さんのコンサートを企画しました。
20名参加してくれたら何とか赤字にならないと思っていたのが40名も来てくださり、ホッとしたものでした。
星誕音楽堂の門前で



30分もの長い動画ですが、最初の方だけでもご覧ください。

https://youtu.be/8fVU7u3i6c8

二次会の席。この日、海音さんは我が家に泊まりました。
左から楓花さん、海音さん、永野さん、Chakoさん夫妻、リワキーノ夫婦