文人肌の元航空幕僚長 RIIPA(インド太平洋問題研究所)講演会  2024.12.23


12月21日に表題の組織の講演会と忘年会に参加してきました。
RIIPAについては下記のURLを参照してください。
https://www.riipa.org/

主に我が国の安全保障を論じる会ですから、当然自衛隊の幹部の講師が多く、今回も講演者は元航空
幕僚長の井筒俊司氏でした。

[井筒氏の履歴 ]
主にF-4EJファントムやF-15Jイーグル戦闘機のパイロットとして前線で活躍後、内閣官房に出向し、ハ
ーバード大学公共行政修士課程を修了。
第6航空団司令、西部航空方面隊司令官、航空総隊司令官等の要職を歴任し、2020年に第36代航空
幕僚長に任命され、2023年に退官したあとは株式会社アストロスケールの副社長に就任。

株式会社アストロスケールは、スペースデブリ(宇宙ゴミ)観測衛星を世界で初めて打ち上げた宇宙ベン
チャー企業。

今回の講演は主にアストロスケール社における宇宙ゴミの除去に関するものでして、それらに伴う困難
さや問題点を説明される内容、そして講演後の質疑応答における答弁でも実に精緻な頭脳の持ち主で
あることが推察されるようなもので深い感銘を受けました。

特に印象深かったのが、約36年間、2.763時間の任務を完遂したジェット戦闘機乗りというのにその醸し
出す雰囲気が温厚な文人肌であることでした。

忘年会においても私たちの席にもやってこられ、皆さんと交流を計る謙虚さと温厚さがにじみ出るお姿に
本当に親しみを感じたものでした。
井筒氏の左隣はRIIIPAの事務局長。真宗の僧侶でもある人で、この方との話も大変有意義なものを感じ
ました。

「談話室」でお馴染みの怪盗ルパンさんもそうですが、自衛隊幹部の人たちは人間的魅力にあふれて
います。

井筒氏と一緒に写っているのはRIIPA理事長の簑原俊洋氏。


神戸大学教授で彼の著書『大統領から読むアメリカ史』は読みやすく、アメリカ史を知る上で大変有益な本です。



忘年会ではトランプ氏のお面をかぶった人が現れ、場が盛り上がったものでした。