”あいこの音友・おでかけクラシック”  2024.01.05
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私の顧客の紹介で、子ども連れを対象とする表題の音楽会のことを知り、ちょうど横浜
の娘たちも我が家に滞在する時期なので娘一家と私たち夫婦の5人で申し込み、昨日、
行ってきました。
そしてそれは私が予想していた以上に素晴らしい演奏会でした。

場所は枚方総合文化芸術センターのイベントホール。
予約制で30数人の親子連れで満席。
私たちは壁ぎわに設けられた椅子席ですが、幼児を連れた親子は床に敷かれた個別の
マットに座ってます。
私のすぐ前の席には恐らく生後3ヶ月くらいではないかと思われる乳児を抱いたお母さん
が座っており、その乳児を見るのも心がほのぼのとしてくるのです。


主催者のヴァイオリニストの上敷領藍子さんがバッハのメヌエットを弾きながら聴衆の
間を一人一人目礼しながら歩いて行き、演奏を終えるタイミングで舞台中央に戻られた
のにはその演出の細やかさに最初から感銘を受けたのですが、ハープ奏者が現れ、イ
ベールの間奏曲を演奏され出して、普段聞いたことが無いくらいのはっきりとしたグラ
ンドハープの音色と上敷領さんのヴァイオリンが溶け合うような演奏が始まったときは
感動のあまり、目頭が熱くなりました。
動画は撮れなかったのでこの曲を知っていただくためにネットで見つけた演奏を紹介し
ます。
https://youtu.be/K6LzGNUc1XA


オーケストラの演奏会では独奏場面でないとなかなか表に出て来ないハープの音が、狭
いホールで至近距離で聴くのですからその迫力は凄く、グランドハープがこんなに様々
な音色と強弱を表現できる楽器なのかと初めて知る思いでした。

演出も選曲も子ども向けのものを予想していた私には意表を突かれるようなものばかり
で、バッハとタイスを除いたら私の知らない曲ばかりでしたが、大人でも新鮮な思いに
なれる曲ばかりで、現代音楽が好きな我が娘は最後のピアソラの曲には大変な感銘を受
けておりました。
タイスの瞑想曲はピアノ伴奏で弾かれることが多いのですが、オリジナルはハープの伴
奏で作曲されたことも初めて知りました。

上敷領藍子さんのヴァイオリンの音色も美しく、耳の肥えている家内は「あのヴァイオ
リン、ストラディヴァリなのでは」とホールを後にしたときに私に尋ねます。
「そんなこと調律師だって判別つかないよ」と私は返しましたが。

また、あれほど大勢の幼児や乳飲み子がいるのに驚くほど喧噪さが無かったことで、子
どもたちが皆、音楽の素晴らしさを理解していたとは思わないですが、上敷領さんと山
地さんの醸し出す暖かい雰囲気に惹きつけられたのだろうとも思いました。

このように、子どもたちにクラッシックを浸透させようと”おでかけクラシック”を企画
し、継続される上敷領さんの啓蒙活動に心より敬意を表したいと思います。

終演後、上敷領さんはお知り合いとのお話が続いていたので感想を申し上げられなかっ
たですが、ハープ奏者の山地さんにはハープ演奏に深い感銘を受けた旨をお伝えしまし
た。
我が孫娘のさくらと一緒に写真を撮らせていただきました。


上敷領藍子さんもスナップを撮らせてもらいました。


山地梨保さんは2/21(水)に京都の青山音楽記念館バロックホールでハープのデュオ演
奏を予定されています。
また”おでかけクラシック”の次回開催は4/29(月祝日)です。
どちらも都合がつく限り、行きたいと願ってます。

新年早々、素晴らしい音楽会に出会えてハッピーな気持ちになりました。