参勤交代の実際は Quoraの記事から     2026.02.08

Quora記事の中で信ぴょう性がありそうで興味深い記事を見つけたのでここに紹介します。

Quoraへの質問 「江戸時代に関する誤解の代表的なものは何ですか?」
それへの返事。
「下にぃ下にぃ」の大名行列で沿道の一般人が地面にひれ伏してる場面。あれはいわゆる御三家の行列の時だけで、
その他の大名が通過してもみんな普通に立って見物していました。

実際、江戸城へ登城する大名行列は江戸の観光名物になっていたので、庶民は各大名の家紋や官位、石高、行列の
指物など細かい情報が記された「武鑑」と呼ばれるガイドブックを手にして「今通られたのは播州の酒井様の御一行だ」
とか言いながら楽しんでいたわけです。

ちなみに井伊直弼が暗殺された桜田門外の変の際も、実行犯の水戸浪士たちは登城する行列の見物人を装っていま
した。


(イメージ図:指摘ありました。本来の武鑑は右綴じでサイズも持ち運びやすいようにひと回り小さいです。わたしのような
素人にはこれがA.I.生成の限界)

江戸市中でなくても、他藩の行列ならば街道の人々はのんびりしていたようですね。ただし、行列の妨げになる横断は
ご法度ですが。

しかし例外があります。将軍の行列です。東照宮へ参拝(日光社参)の時などは、あらかじめ役人が来て道中の家々に
道の掃除と普請を命じ、行列の通過中は絶対に表に出ることを禁ずると伝えました。

また、二階以上の建物が沿道にあれば、上から覗き見ができないように窓にしっかり板を打ち封鎖しました。「畏れ多く
も庶民の分際で将軍様を目の当たりにするなど、言語道断」ということです。

将軍だけでなく、宇治から将軍家へ献上するお茶を運ぶ行列も御三家並みに格式高いものとして扱われ、庶民はその
行列には必ず平伏し、大名ですら参勤交代などで行き合った際は駕篭を降りなければなりませんでした。

童謡「ずいずいずっころばし」の歌詞にある「茶壺に追われてとっぴんしゃん」は、この御茶壺道中がやって来たので家
に逃げて戸を閉める様子を描いています。


※追記です。歌詞の続き、「ぬけたらどんどこしょ」は、茶壺道中が通過し(通り抜け)、安堵したという心情を表現しています。