・調律はなぜ必要なのでしょうか?

ピアノは低音部を除くと3本の弦で一つの鍵盤の音が構成されています。3本が正しい音調にあるとき、澄んだ音がします
が、一つでもずれていると音が濁ります。
濁った音では綺麗な和音や音楽性におけるデリケートな表現が難しくなります。

また、ピアノを習うお子さんでしたら誰もが与えられるハノンという音階練習のための教則本があります。
左右の手で様々な音階を同じ旋律ラインで弾くのですが、左右のタッチがずれると音にずれが生じます。
このずれが調律が正確にされている場合ははっきりと耳で聞き分けられるのですが、狂っていると判りにくい面があります。
毎日の練習でこのずれに気づくのと気づかないのとでは長年経ったときに聴覚の敏捷性に大きく影響するように思えます。