[ML:06288] 女性の割礼
Tue, 25 Apr 2000 01:37:01 +0900
From:リワキーノ

最近、非常にショックを受けた話を聞きました。
それはイスラム教徒の間で広く女性の割礼が行われているということです。この話は私の
姉から聞きました。
ただし、この話の真偽については私もまだ確認をしておりませんが、私の姉は大変な読書
家であり、また女性の人権について若いころから強い関心を抱き、多くの情報を収集してい
る人なので、私は情報不足のままこれを一応MLに流そう思いました。
内容があまりにも受け入れがたいほど衝撃的なことなので、私は菜穂子さんにこの話をし
、MLに提議することへの是非をお尋ねしましたが、菜穂子さんは女性の割礼についてはご
存知であり、賛同してくれましたので、下手するとイスラム教徒の人達を傷つける可能性が
あるような穏当さを欠く内容ですが、記します。
姉から聞いたことは下記のとおりです。

イスラム教徒の間では、幼い頃(ティーンエジャーまで)に女性の性器を剃刀で切り裂き、そ
の後に縫合するという習慣がある。
この儀式は法的にも宗教的にも強制されてはいないが、それをしないと女性は結婚に大い
なるハンディとなり、まともな縁にありつけないため、どの親も残酷とは思いながらも我が娘
にそれを施行するとのこと。
この割礼のために生涯性的不感症になる女性も多くいる。
剃刀は何度も使われることが多く、そのために感染症にかかって命を落とす女性もいる。
以上です。
次に菜穂子さんからいただいたメールを菜穂子さんの了解を得て記します。

女性が子どものうちに割礼される地域があることは知っていましたが、イスラム圏だったん
ですか? アフ
リカの一地域でいまだに実施されていて、アメリカでも実施している人もいると聞いてました
。が、確かにアフリカ圏はイスラム圏とかなり重なりますが。
しかしなぜだ? 女性の操ですか? それがどうした、といいたい。詳しくは知らないのです
が、でも、このことについて考えるとき、怒りと悲しみにふるえます。
女性の割礼で話題になった本があって、私は友人に借りたまま、まだ読んでいません。職
場に置いてあるので、また本のタイトル調べておきます。でも、アメリカの黒人女性で作家
であるアリス・ウォーカーがこのテーマでドキュメンタリーを作っていて、それを見たことがあ
ります。
母親は自分の体験を悪夢として記憶しているのに、結局娘にも同じ体験をさせてしまう。慣
習だから、といって、悪循環を切れない。肉体的な痛みだけじゃないと思います。恐怖と屈
辱。どうしてこの世の中には、慣習とか文化という名のもとに、自分たちで作ったものであり
ながらそれに縛られ、正しくないことが延々と時代を超えていくのでしょうか。
割礼を施す女性にインタビューもしてましたが、やはり慣習だから、といってましたね、ドキ
ュメンタリー作品の中では。使っているカミソリ、何度も使っているものなんですよ。
メールで問いかけるのは、特に問題がないように私は思います。私もこれを機会に、正しい
知識を身につけて、自分なりの考え方をまとめ、できることを考えてみたいと思います。

(以上、菜穂子さんのメールより)

私は宗教的儀式とか風習についてはそれがいかに奇妙なものであろうとも批判がましいこ
とは慎んでいる者ですが、この女性の割礼だけは激しい嫌悪感を覚えます。
割礼と言えば、ユダヤ教徒の幼児男子に施すものが有名ですが、あれは男性の性器を覆
う皮の部分をちょっぴりと切り取るだけで、肉を傷つけるものではありません。またその割
礼は包茎を防ぐ意味でも意義があると思うのですが、女性の割礼は膣の部分、肉のところ
を切り裂くのです。
年端の行かない少女たちにどのような恐怖と痛みと屈辱感を与えることでしょうか。
考えただけでも身の毛がよだちます。
私にも21歳になる娘がおりますが考えただけでもゾッとし、金輪際できることではないです
。しかし、そのために娘がまともな結婚ができなくなるのなら、私の苦悩は相当深刻なもの
があるでしょう。
イスラム教徒の親たちだって同じはず、このような残酷な思いをさせる慣習は絶対に止め
させるべきだと思います。姉の話ではイスラム教徒の女性でこの悪しき慣習を撲滅させよう
と運動している人がいるそうです。どなたかこの割礼について詳しいこと、あるいは書かれ
た本をご存知の方がありましたらお知らせ願えませんでしょうか。
リワキーノ

[ML:06291] Re: [ML:06288] 女性の割礼
Tue, 25 Apr 2000 02:33:28 +0900
From: 山の神

FGMというやつですね
私の大学の同僚には3名のそのあたりに詳しい女性教員がいますが、聞いてみましょうか?
FGM廃止運動をやってる国内の運動もありますよ

[ML:06292] 割礼
Tue, 25 Apr 2000 10:46:47 +0900
From:いおり爺


> 姉の話ではイスラム教徒の女性でこの悪しき慣習を撲滅させようと運動している
> 人がいるそうです。
> どなたかこの割礼について詳しいこと、あるいは書かれた本をご存知の方があり
> ましたらお知らせ願えませんでしょうか。
> リワキーノ

非常にデリケートな問題で、人体損傷は人類の歴史上恒常的に行われる行為で容易に評
価改善は出来ない習慣でしょう。
割礼は場所的に興味本位で語られますが、言ってみれば我が国の切腹、小指詰め更には
入れ墨、イヤリング(耳穴)などと同位だと考えています。
婚外交渉は急速に是認されてきましたが、男女性では根本的に異なる意味(道徳ではなく
生理的に)がありますから、現今の貞操観念は将来重大な欠陥が露呈するでしょう。自由
でも開放でもない放逸で、西欧文化の最も悪しき姿です。
「男は女になりたがり、女は男になりたがる。酒池肉林、飽食薬物、躍り狂い殺し合う。わ
けのわからない疫病が蔓延し、天が割れ地が動くと、どこからかラッパの音が響く。ガブリ
エルの告げでキワマットドニアと知るだろう」
この世の終り?思い当たる節 あるやなしや、、。
習慣と因習は、人間の根元にかかわる事で、知識教育では改善されません。
(理知的に嫌悪しても何ら解決されないでしょう)
私は印尼しか知りませんが、男児の割礼は必須事項で、前髪を剃る以上の通過儀式で定
着しています(2回立ち会い)。日本では通過儀式は絶滅しましたが基本宗教もないいま、
考えさせられる問題で、危険ともいえる自堕落社会です。さて、女性は殆ど行われなくなっ
たのは、薄められたイスラムかどうかは知りませんが、地方により教育程度に関係なく実
施されていますが、儀礼的なものです。
(お七日夜に神社に参詣するような)
女性は生れて間もなく儀礼的に竹のメスで切る真似事をします(もう切れているからとゆう
冗談は止めましょう)次に耳に穴を開けて紐を通しておきます。
(耳には最多の毛細管が走っていて、耳環は美的意味以外の効果が期待出来るとゆう識
者もいます)
スナットを済ました成人女性を詳しく観察しましたが、外観は変わらず傷痕はありませんで
した。
包茎は男子ではありません。割礼習慣のない日本人の半数は男ではないとゆうことか。割
礼と断食は三大宗教の儀式だったが、ユダヤ・イスラムに残った。男性の術後は傷痕が残
り盛り上がっている場合がありますが、それがその後の彼の生涯を左右するかどうかは不
明です。 以上報告します。
数冊本があったので探してみますが

[ML:06294] Re:女性の割礼
Tue, 25 Apr 2000 20:19:25 +0900
From: リワキーノ

山の神様
早速のレスを有り難うございます。

> FGMというやつですね

FGMは初耳です。何の略でしょうか?

> 私の大学の同僚には3名のそのあたりに詳しい女性教員がいますが、
> 聞いてみましょうか?
> FGM廃止運動をやってる国内の運動もありますよ

是非、お願いいたします。国内の運動についてもご存知でしたら是非。
リワキーノ

[ML:06295] Re:割礼
Tue, 25 Apr 2000 20:19:34 +0900
From: リワキーノ

いおり爺様
早速のレスを有り難うございます。出ましたね、いおり爺さんの内角ギリギリの剛速球が。
なにか、予感してました。

> 非常にデリケートな問題で、人体損傷は人類の歴史上恒常的に行われる行為で
> 容易に評価改善は出来ない習慣でしょう。

解ります。私もそのことは考えました。

> 割礼は場所的に興味本位で語られますが、言ってみれば我が国の切腹、小指詰め
> 更には入れ墨、イヤリング(耳穴)などと同位だと考えています。

虚をつかれるご指摘です。なるほど、さすがいおり爺さん。

> 婚外交渉は急速に是認されてきましたが、男女性では根本的に異なる意味(道徳
> ではなく生理的に)がありますから、現今の貞操観念は将来重大な欠陥が露呈
> するでしょう。自由でも開放でもない放逸で、西欧文化の最も悪しき姿です。

現今の貞操観念って、婚外交渉などの自由でも開放でもない放逸のことを指しておられるのですか。
それが西欧文化の最も悪しき姿、というところが意味がよく解りませんが。

> 「男は女になりたがり、女は男になりたがる。酒池肉林、飽食薬物、躍り狂い
> 殺し合う。わけのわからない疫病が蔓延し、天が割れ地が動くと、どこからか
> ラッパの音が響く。ガブリエルの告げでキワマットドニアと知るだろう」
> この世の終り?思い当たる節 あるやなしや、、。

いおり爺さんの言われる、男は女になりたがり、女は男になりたがる、というのは性同一性
障害の人達のことも含まれているのでしょうか。それと酒池肉林、飽食薬物、踊り狂い殺し
合うは上記のことと同列に置かれているのでしょうか。

> 習慣と因習は、人間の根元にかかわる事で、知識教育では改善されません。

ええ、そうかも知れませんね。

> (理知的に嫌悪しても何ら解決されないでしょう)

それも仰るとおりでしょう。しかし私の嫌悪感はやはり存在します。それは多分、感情的な
ものだと思いますが。

> スナットを済ました成人女性を詳しく観察しましたが、外観は変わらず
> 傷痕はありませんでした。

そうなのですか。形式的なものなのですね。
それを聞いてかなり気持ちが楽になりますね。私はいくらなんでも大多数のイスラム教徒が
実際的割礼をしているとは半信半疑だったのです。
しかし、菜穂子さんの話ではアフリカではまだ実際的な割礼をやっているらしいですが。

> 包茎は男子ではありません。割礼習慣のない日本人の半数は男ではないとゆう
> ことか。

包茎は男子ではない、という意味がちっと解りません。
包茎を防ぐ意義がある、と記した私の言葉はちゃんとした根拠のあるものではないです。た
だ、そのような記述を見たことがあるだけで、出典も確かめずに記したのは不適切でした。
しかし、割礼習慣がなくとも半数が包茎になるということは無いのでは。

> 割礼と断食は三大宗教の儀式だったが、ユダヤ・イスラムに残った。

三大宗教というと、残りは仏教ですか?もしそうなら、仏教徒の割礼の話しは初耳です。

> 男性の術後は傷痕が残り盛り上がっている場合がありますが、それがその後の
> 彼の生涯を左右するかどうかは不明です。 以上報告します。

何かもの凄く意味深なお言葉ですね。色々なことを想像してしまいました。

> 数冊本があったので探してみますが

タイトル、出版社が解りましたら是非、教えてください。
リワキーノ