新宮山彦ぐるーぷ創立30周年記念登山

私の所属する山グループの創立30周年登山が4月29日に行われました。
記念登山に選ばれた山は、紀伊半島を大峯と並んで同じく南北に走る台高山系の一支稜のピーク、檜塚奥峰。
標高1420メートルは県境に接しない山としては三重県の最高峰です。

関西支部の仲間たちの中に我が娘と娘の友人も加わり、総勢8名が奈良県側の登山口から檜塚奥峰を目指します。
天気はこれ以上望めないくらいの素晴らしい快晴であり、4/29がまさに晴天の特異日であることを改めて認識させられます。
先頭を行く平田さんはそれこそ、千数百回という山登りを重ねてきた超ベテラン。今日初めて彼に会う大半の女性たちが信頼して彼の後に続きます。風邪がやっと治った病み上がりの私はしんがりを行きます。

高滝までの険しい道を登りきると、後はジグザグの比較的楽な道になり、桟道なども出てきます。

バイケイソウがたくさん咲いている斜面を娘が通ります。

薊岳が右後方に見えてくると、もう明神平は射程距離。

国見山と三塚のピークの鞍部になる明神平に到着。
明神平は関西では結構人気のある登山コースなのですが、ゴールデンウイークの初日にもかかわらずほとんど人が居なかったのは意外でした。

登山口到着そのものが30分以上遅れているので、目的地での乾杯に間に合わせるためにも急がなければならず、休憩はわずか5分で明神平を後にし、三塚のピークに登っていきます。

三塚を越えるとあとは台高山脈の縦走路を行きます。
多少の登り降りがありますが、これがいつ来ても素晴らしいプロムナードの尾根です。

縦走路右手遠くには大峯山系の山々が見えます。
一番遠くにかすんで見えるのが孔雀岳と仏生ヶ岳、その右にピークが3つ続くのが大普賢岳です。

何の変哲もないちょっとした起伏の明神岳の標識を過ぎたすぐのところを縦走路から外れて檜塚奥峰へつながる枝尾根へテープを頼りに下降していきます。

分岐から歩くこと約40分、ついに檜塚奥峰が見えるところにやってきました。
見えている北斜面が三重県側からの登路です。新宮本部や伊勢、滋賀県勢らはこちらから登ってきます。

頂上着は予定より遅れること40分の12時40分。乾杯が始まる直前でした。60数名もの参加者なのですが、それらの大勢の画像は省きます。

頂上からの眺めは素晴らしいものでした。
左端は檜塚です。我々が立つピークは三重県側から見れば檜塚の奥にそびえるので檜塚奥峰と名付けられたようです。
娘たちのバック、遠くにかすんで見えるのが大台ヶ原です。

山彦ぐるーぷは野立てもするのです。こういう場合、山立てというのかしら?

熊野修験の常連、根木さんと寝屋川の自称”3人娘”
無類の酒好きの根木さんは経ヶ峰登山でたいへん良い調子になって下山はこの3人娘に連れ添ってもらった恩誼があるのでした。

関西支部のメンバーです。(全員ではありません)

娘が友人を写した写真ですが、なかなかにシュールな感じではないでしょうか。
上空の月を意識して撮ったのですが、イマイチはっきり解りませんね。

最後はみんなで「アブラ虫の歌」を歌いながら踊ります。
「一匹の〜、アブラ虫〜、足をすりすり、綱渡り〜」と一人が歌いながら片手を挙げてすり足で歩行しだすと、「二匹の〜」と2番目の人が続き、後は、「三匹の〜」と次から次へと続いて最後は輪になってぐるぐる回る、という何とも単純な踊りですが、結構盛り上がるのです。

楽しい山彦ぐるーぷの交流会も終わり、午後2時半山頂でお別れをして東と西の登山路にそれぞれ別れて降りて行きます。
関西支部のメンバーは檜塚まで足を延ばして下山しました。
写真は檜塚奥峰と檜塚を結ぶ稜線上で、後ろ右側が奥峰から下がってきた山裾です。実に牧歌的な雰囲気でした。

縦走路に戻っていく尾根のブナ林です。(前方が明神岳)
5月下旬に来たら素晴らしい新緑のブナ林が見られることでしょう。
山慣れしていない娘はやや歩行が遅れ気味。

縦走路にたどり着いたところで一休み。

休憩と下り坂のおかげで娘も元気が出てきました。ひたすら明神平へ。

明神平について一同、ホッとする思いなのですが、ここからが急な下降路が続くので気は抜けません。

明神平を過ぎて、途中の水場で休憩した以外は休み無しで登山口まで降りました。
登山口に着いたのは午後5時15分でした。
ここで関西支部一同はそれぞれ月ヶ瀬村、橿原、寝屋川へと別れて帰っていきます。
(完)