大峰山脈・大台ヶ原・ヤマケイ関西(別冊山と渓谷) 定価¥1200

修験道の山として有名な大峯の紹介としては格好の案内書です。


写真はプロの写真家やセミプロの山男たちが競って撮った写真ばかり集められてますから実際の風景よりも素晴らしいものばかり。
逆に言えば、あまりこの写真の風景を期待して行くと多少失望するかも知れません。

添付された大峰北部と南部が裏表になった地図が素晴らしいです。
地形図の色合いが薄めにしてあり、山の起伏が読みやすく、コースタイムもかなり正確です。

大峯・台高の名爆も紹介されています。

大峯に咲く植物もこのように。

我らが新宮山彦ぐるーぷの業績のことも載っておりました。
集合写真の中にはこのHPにも紹介されたことのある松本良さん、平田保さん、そして私も写っております。
その中の下記の文章が、私たち山彦の人間にとって誇りにするところです。

新宮山彦ぐるーぷは、今度は行仙宿山小屋建設に踏み切った。八方に手を尽くし2000万円の募金を集め、手作業のみで敷地を造成、大工の建築作業にも協力して、延べ955日かけて収容人員50名の山小屋を竣工している。平成14、15年度には、世界文化遺産登録に向けて、山小屋の隣に管理棟を造成・建築した。資金の大半は新宮山彦ぐるーぷの仲間の拠出による。
近年、大峯北部の老朽化した避難小屋が次々と新築された。これらは国や県の事業下で行われてきたが、南奥駈に関しては、道の整備から山小屋の建設・改修・管理まで、ほぼ、新宮山彦ぐるーぷの手による。手弁当どころか、資金調達までもが民間の力で行われてきたというのが特徴といえるだろう。
新宮山彦ぐるーぷでは行仙、平治、持経の3つの山小屋を維持管理している。ちなみに、平成14年度の活動はといえば、81回の行事があり、そのうち一般例会(山行)が7回のみで、あとはすべて山小屋の維持管理や登山道の巡回、補修、整備、植樹などに費やされている。いかに、この地域の登山環境整備に尽力しているかが伺える。