蛍祭りや奥駈サポートにいつも遠くから駆けつけてくれる神奈川の柴田雅和さんが7月に
グランドキャニオンに行ってきました。
そのときの写真を送ってこられたのでそのメールの一部と共に紹介いたします。


アメリカにはそんなに長く行っていたわけではないので、仕事はちょっと無理して休みま
した。
海外経験のまったくない後輩が渡米を決めてそれに向かって頑張っているのをずっと応援
してました。
ちょうど一年前、出発を間近にして緊張しまっくている彼を励ますために、「向こうに行
って落ち着いたころに絶対に遊びに行くから。だから大変でもすぐに帰ってきちゃ駄目
だぞ!」と言った約束を守るため行ってきました。
彼はもう一年近くアメリカで頑張っているので今更わたしが遊びに行く事もなかったので
すが、約束だし久しぶりに日本を離れてみたかったのです。ロスでレンタカーを借りて、
ラスベガスやグランドキャニオンなどカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、ユタと四つの
州を走破しました。


といってもやはりアメリカは広大で、行きたいところはたくさんあったのですが全然回り
きれません。そこで以前から行きたいと思っていたグランドキャニオンに的をしぼりました。
深夜にグランドキャニオンに着き、とはいえ地図を見ても広すぎて真っ暗な中ではどこに
行っていいのかわからずに適当な駐車場で夜明けをむかえようとしました。砂漠らしく空
気が澄んでいて満天の星空でした。ラスベガスから5時間も走ってきた疲れも忘れて、
オープンカーの屋根を全開にしてずっと星空をながめていました。久々に観る素晴しい
星空でした。

朝まだ暗い中をグランドキャニオンの崖っぷちまで恐る恐る近づき夜明けを待ちました。
あたりがだんだんと明るくなりグランドキャニオンがその姿を少しづつ現していくにつれ
て愕然としました。いままでに写真やTVでグランドキャニオンを見たことあってもその
大きさは漠然としたものでした。しかし、いま実際にそれを目の当たりにしてその雄大さ
に驚き、さらにその深い谷間に日が差すにつれてその険しさにまた驚きました。
口ではとうてい表現できませんが、自分が想像していた数十倍の大きさでした。

日が昇るにつれて刻々と色を変えながら姿をあらわにしていく光景をみながら、かつてこ
の大陸を移動しネイティブアメリカンとなった人たちはこの光景を見てどう思ったのかを
考えました。永い旅の途中でいきなり目の前にこの光景が広がったとしたら。

ここは地の果て、これ以上は進むことは出来ないと落胆したか。または、この谷を越えて
さらに素晴しい土地を探してみせると奮い立ったか。この地の雄大な神秘さに心を打たれ
、この場所に留まろうと思ったか。
わたしならばここに留まるだろうなぁ、そう思わせる所でした。