“Over The Rainbow” 投稿者:怪盗ルパンX・P  投稿日: 8月16日(月)17時35分3秒

早朝から黄色いロールスロイスならぬスクールバスのお出迎えです。
片道6車線のパン・アメリカン・ハイウエーを60マイルの速度で北上します。
目指すは、ロサンゼルス。右も左も車の群れ、魚群が川をさかのぼるような光景です。

フェアレディZとセリカを、よく目にしますが、パン・アメリカン・ハイウエーを疾走する姿は、しゃきっとメリハリの
効いたスタイルで、一際目を引きます。
 
ディズニーランド開園の時間には、 スクールバスも到着し、エンスンご一行もチケット片手に、園内マップを見
ながら散らばって行きます。 7月とあって、子供達で一杯です。
ノーチラス号やスペースなんたら、ミッキーマウス・ショー、カリブの海賊、スモールワールド等、後に浦安に出
来るTokyo ディズニーランドと同じアトラクションが、催されています。か゛、
今日のエンスンX・P、何気、遊園地のアトラクションできゃーきゃーする子供ではないのです。濱ちゃんとベンチ
に腰掛けコーラを飲んでおります。

其処にカメラを抱えた男性が近づき、なにやら話しかけるのです。女性との会話には、五感・ろっかん・身体中
を耳にしてお話し、しますが、男性との会話は、ちと苦手なのでございます。
 
何やら、食品メーカーのキヤンペーンで、その日は、子供達家族らを招待し、その光景を取材している。らしい
のです。一緒にキヤーキヤー喜んでるJMSDFのニューエンスンに出くわし、たまたま、暇そうにコーラを飲ん
でる2人組に目をつけ、取材の申し込みのご様子です。
と、云うのが判ったのは、満面にっこりポーズの、デカ顔写真とともに
『アメリカの人はフレンドリーです。女性はチャーミングで、楽しく、希望に満ちたエキサイティングな国です。』
のコメント入り掲載の新聞が、ニュージランドはオークランドの港に届けられていた、9月のことでした。

「西部開拓、スピリット魂とか云うてな、ヨーロッパから移民が続々押し寄せ、メイフラワー号の人たちを暖かく
迎え、トウモロコシの作り方、ジャガイモ栽培の方法を親切に教えてやった先住民をな、居住区に隔離してから、
アメリカはな、繁栄してきたんでー」
と、濱ちゃんは、ぼそっと、つぶやくのです。
 
目の前を、子供達やエンスンご一行を乗せた“サンタフェ鉄道・ケーシー・ジョンズ号”が、ポーッ ポオォーー
ーツ と、汽笛を鳴らし走りすぎる向こうには、折りからの、にわか雨に、でっかい虹が架かっておりました。

“Somewhere over the rainbow skies are blue
  And the dreams that you dare to dream really do come true ”♪

a・l・n 航海日誌