全体を通じて踊りと音楽がとにかく良かったです。
ツネさんは、観ているうちにご自身が踊り出したくなったと言われ、ルーメイさんは、ある叙情
的な踊りが続いたときに「きれいですねぇ!」と結構大きな嘆声を出す始末。ルーメイさんも
まったく気取りのない天真爛漫な人だな、とこのことき思わされました。
私もその踊りにひどく魅了されていたのでやはり人を感動させる踊りというものは誰もが魅了
されるのだな、と思ったものでした。
ルーメイさんは当初、宝塚歌劇にはそれほど興味はなく、ツネさんへのお付き合いでやって
こられたのですが、予想外に良かったようで、「ただただ、水準の高いのには驚きました。
もっと底の浅いものかと思ってたのですが、まったくの偏見でした。これからも頻繁に観に来
たいと思います」と言って私を喜ばせてくれました。
30分の休憩時間はレストランで昼食。そしてテラスで憩いました。
宝塚歌劇の華麗さ、素晴らしさを4人が口々に言い合う様は、同じ感動を共にする同志的絆
を強くいたします。
「ほんとうにしあわせ!」
ツネさんは何度もおっしゃります。
「最後に宝塚歌劇を見られたのはいつなのですか?」
のルーメイさんの質問に
「昭和10年ですよ。かちかち山のような日本昔話が演目でした」
とツネさんは答えられます。
昭和10年と言ったら、今から69年前!
その当時から大階段があったそうで、そこを降りてくるスターの姿は今でもまぶたに焼き付
いているそうです。
そして公演が終了したのは午後4時過ぎ。
ホール階段で記念撮影をして私たちは宝塚歌劇を後にしました。
新神戸駅近くのホテルにツネさんと役夫人をお送りしたのはもう午後6時近く。
是非夕食を一緒にと仰るツネさんのお申し出を役夫人初め私たちはツネさんの疲れが相当
出ているはずと判断したので固く辞退し、明日もまた一緒に行動するのですから、と言って
帰宅しました。
ルーメイさんを西宮に送って寝屋川の我が家に着いたのは午後8時でした。
翌25日。午前9時半にルーメイさんを迎えに行きます。
阪急西宮北口駅前南側に建つマンション群の中でもひときわ高くそびえるルーメイさんの住
むマンション。
車は我が愛車、カペラ。走行距離10万キロを突破しましたが、走りはすこぶる快調。
芦屋を抜け、神戸市東灘区岡本から国道2号線を抜けて山手の通りを走るとそこはいかにも
神戸らしい洒落た風景の連続でした。画像を紹介できないのが残念。
写真右は新神戸駅近くに建つオリエンタルホテルです。
ツネさん、役夫人が泊まられたホテルピエナ神戸は凄く綺麗なホテルでした。
ロビーで記念撮影。
皆さん、車に乗り込んだところで役夫人が言われます。
「昨夜、ツネさんと私はこれから言うどの料理を食べたでしょう?1 フランス料理、2 中華料理、
3 お好み焼き」
「お好み焼き!」と即座に私が言うと、ズバリ正解!
「どうして解るんです!?」のご婦人達の質問責めに私はただ、直感です、と答えるのみでした。
ホテルでは食事せず、外出して行き当たりばったりに入ったお好み焼き屋のお好み焼きが絶
品だったそうです。
「さすがは関西!」と思われたとか。
今日の最大目的は港町神戸の観光案内では無く、井口堂の瓦煎餅の店にツネさんをご案内
することでした。
ツネさんは井口堂の本店で瓦煎餅を品定めするのが宝塚歌劇を観るのについで最大の楽しみ
ごとだったとか。
ホテルで尋ねておいたおかげで私たちは元町のJRガード下にあるその井口堂の店に行くこと
が出来ました。ラッキーなことにすぐ近くに駐車場も。