昨年の9月に加奈陀隼人さんと結婚した大和撫子さんは、仕事の関係で先に出発した隼
人さんに遅れること3ヶ月でカナダに発ちました。
そのためカナダに持って行く荷物の荷造りは全部彼女一人がやることになり、しかもテロ
を警戒してカナダの関税通過は大変厳しくなっており、撫子さんはその関門を通過させる
ために課せられた厳重な荷物のチェックをやらなければなりませんでした。
そのときの苦労談を語ってもらったのが下記の彼女の手記です。
カナダ宛の荷物事情 By 加奈陀の大和撫子
>今度、時間がとれたら、その時の苦労談を記してみられませんか?
喜んで、今すぐ時間を取りますよ。今度、では何時になるか分かりませんから。
一部の方はご存知かも知れませんが、米テロの影響でカナダ宛の荷物の検査がとても厳
しくなっているのです。それも何故か、検査が厳しくなったのが去年の9月位からなのです
。この”位”というのも、いい加減なのですが、日本の郵便局の職員の方が「何月とは断定
できず、大体9月位からだろう」と言われたのです。なので、人によっては8月とも言われま
した。
他にも、郵便局(京都駅の北にある本局)での対応に色々と驚かされました。持っている
資料が古いのでよく分からない、とか、カナダの荷物は郵便局止まり(家に連絡票が入り
、指定の郵便局まで自分で取りに行く)なのか、それとも日本のように届け先の家の玄関
まで届くのか、どちらなのかもよく分からないし、調べられない等です。今や、こうしてインタ
ーネットが普及し、新しい情報が伝わりやすくなっているのに、3年前時の情報しか分から
ないなんて!と驚きました。
話がそれましたね、本題に戻ります。
そう、どれくらい検査が厳しいかというと、郵便局の方に下記のように言われたのです。「
カナダ宛の荷物は、検査が非常に厳しくなっています。送り状には必ず、品物名・数量・重
量・価格を記入してください。先日、書類が50枚ほど入った荷物が、枚数が3枚合わないと
返ってきたので、必ず正確に記入してください。カナダでは、一つ一つの荷物がチェックさ
れます。また、記入の際には本局で指導を受けてください。」
それまでは、大体の荷物の内容と、しかも一つ一つの内容の詳細は省き、合計重量のみ
で送ることが出来たのです。それが、引越しなので細かい雑貨が多いにも関わらず、例え
ば箸が数量4(これも、1組で数えるのか、それとも2本なのか、と悩みました。)15g・ヘアピ
ンが数量85(ヘアピンや爪楊枝、書類の枚数なんて数えてられません!全て数えましたが
。。。) 20g。。。なんて数えたり、計ったり、記入しなければならなくなったのです。(しかも
英語なので、私の場合一つ一つの雑貨の英語表記を辞書で調べながら!)わりと、何が
あっても落ち込んだり溜息をついたりしない方なのですが、この作業には余りに時間が取
られ、うんざりし、溜息がもれたのも一度や二度ではありませんでした。
しかも、毎回本局で指導を受けながら、伝票に記入するよう言われたです。まず、ぎっくり
腰あけの体で荷物は持ち上げられませんし、タクシーを荷物を送る度に呼ぶというのもた
まりません。今までは、郵便局の荷物引取りサービスを利用していたので、玄関先で総重
量を計ってもらい、その場で支払いをし、荷物を持っていってもらっていたのです。「指導を
受けてもらう方は、直接自分で荷物を持ち込んでもらわないといけないので、そのサービ
スは利用出来ない。」と断られました。結局、初めの荷物のみ指導を受け、記入する際の
注意事項を理解したので、その後の荷物は”通関事情説明済み”と伝票に記入することで
、指導は免除してもらいました。
が、荷物引き取りサービスに電話する度、「カナダ宛の荷物は、取りに行けません。」と断
られ、毎回上記の説明をし、「確認しますのでお待ちください。」と、毎回15分程の時間を
取られました。毎日電話しているのに、毎回そのやり取りが行われるのにも、少しうんざり
しました。一度そのサービスを利用すると、次回からは郵便番号を言えば住所などが登録
されているので、すぐに来てくれるのですが、その顧客管理のファイルの備考にでもその
旨を書いてくれたら。。。と思わずにはいられませんでした。
しかも、洋服を詰めた荷物が神戸でのチェックに引っかかり、「"clothes"ではなく、シャツ、
ズボン、靴下、Tシャツ、トレーナー、キャミソールなど、種類で分けてください。」と。京都の
指導の際に、「服は、"clothes"でまとめて記入しても大丈夫ですか?」と確認を取っていた
だけに、これには腹が立ち、神戸の職員の方からの電話にその事を言ったのですが、勿
論荷物は戻って来、計り直し、数え直し、記入し直しました。
そんなこんなで、最後の1週間は毎日2時間の睡眠で、残りの20時間位はずっと計って過
ごす事になったのです。
荷物が全て無事届き万歳なのですが、結局一つも荷物は検査されていませんでした。検
査の後、荷物の詰め直し時の梱包のせいで食器がわれたらどうしよう。。。という危惧を
思えば、よかったよかった、なのですが、あんなに完璧に1g、紙1枚の狂いもなく荷造りし
た事を思うと、ちょっと見て欲しかったな〜、なんて思いも少しあり複雑です。
カナダ宛の荷物のある方は、相談してくださいね〜。完璧に指導しますよ〜。笑
>ところで、書籍を送るのにも厳しいチェックがあるのですか?
送ったはいいが舞い戻ってくるなんてことは無いでしょうか?
先に述べましたように、戻ってきたことがあったようです。が、郵便局の方の対応を見る限
り、その一つの事例に過剰反応し過ぎている(その事例の真偽の程も疑わしいと、私は思
っています。)ように感じます。ただ、出来るなら上記のような梱包が望ましいと思います。
ちなみに、たまたまラッキーで届いただけかもしれませんが、最後の荷物の際に、時間も
なく、余りの書類の多さに(積んで15cmはあったので、)ファイルに書類を入れ、記入の際
に”ファイル 1 547g”という風にして荷詰めしました。なんとか届きましたが、確実に届くか
どうかの確証はありません。