我が国の財政赤字、及び、1兆円という金額 by リワキーノ

皆さん
1兆円という金額がどのくらいのものか実感できますでしょうか。
百万円だったら、車を買うのなら高級車は望めないが電化製品だったらかなりのものが
買える、
1千万円だったら、家やマンションを買うのは望めないがかなりの高級車は買える、
1億円だったらそこそこの家やマンションは買えるがその利息で働かずして一生食べて
いける金額にはほど遠い(高度経済成長の時代はそれが可能だった)、
など、具体的な価値観が想像できると思うのですが、これが百億円、千億円となると普
通の庶民だったら具体的なイメージを抱くのはかなり難しくなるのではないでしょうか。
ましてや1兆円なんて。

そこでクイズです。

1.お釈迦様がお生まれになってからずっと毎日毎日、百万円を使っていくとします。雨
の日も、照りつく猛暑の日も、お正月もクリスマスも滞ることなく毎日百万円を費やしてい
くとします。それが1兆円の金額に達するのはいつのころになるでしょうか。
2.1万円札を1兆円分重ねるとどのくらいの高さになるでしょうか。

解凍、いや解答。
1.2500年後。つまり紀元前500年に始まったお釈迦様の毎日百万円の浪費は20世
紀になってやっと1兆円に達するのです。
2.世界一高いエベレスト(チョモランマ、標高8848メートル)と同じ高さになるそうです。

で、我が国の今年度予算組みで判明した国債残高は538兆円!
これは国の借金なのです。それが1兆円の538倍!
2500年の538倍、エベレストの高さの538倍!
お釈迦様は毎日538万円を浪費しないと2500年後の20世紀までに日本の国債額を使
い切れないのです。
この数値の凄まじさを皆さんは想像できますか?

この実感を思い知ると下記のジョークが如何に気の利いたものかが判ると思います。

アメリカの大統領がホワイトハウスでお祈りをしている。
「神様、どうかイスラエル、パレスティナの問題を平和裏に解決してください」
神が答える。
「よろしい。お前の願いを聞き届けてやろう。しかし、お前の任期中は無理だよ」

韓国の大統領も、青瓦台でお祈りしている。
「神様、どうか我が国の南北問題を解決してください」
神が答える。
「よろしい。お前の願いを聞き届けてやろう。しかし、お前の任期中は無理だよ」

日本の首相も、官邸でお祈りしている。
「神様、どうか我が国の財政の赤字を黒字に変えてください」
神が答える。
「よろしい。お前の願いを聞き届けてやろう。しかし、私の”任期中”は無理だよ」