熊野・天女座の骨董ピアノがKYOTO PIANO ARTへ

3月にもレポートで紹介したことのある天女座所蔵の骨董ピアノの日東ピアノが修理のために6月11日、KYOTO
PIANO ARTに運び込まれることになりました。
連絡を受けた私はデジカメを持って出かけて行きました。

一ヶ月ぶりに訪れるKYOTO PIANO ARTには新入の中古グランドピアノが入っておりました。

アメリカ・ニューヨークのフィッシャーピアノ。かなりの年代物です。

椋(ムク)の手彫りの猫脚に新井さんは惚れ込んだそうです。


ただ、新井さんが困惑したのがペダル箱がひどく小さいことでした。
右隣のヤマハ製のと比較したら一目瞭然のように寸法が短く、これでは足台を用意しなければピアニストはペダリ
ングで難儀します。

新井さんがこの問題点をどのように解決するかが楽しみです。

やがて午後3時に天女座の車が到着。岡山公演をすませてそこから直行してきたのです。
車はフォルクスワーゲンのワゴン車。つい最近買い換えたばかりで、7万キロ走行の中古で200万円とのこと。


「うわぁ、素敵な工房!ピアノがいっぱい!」と歓声を挙げながら、挨拶もそこそこに紫帆さんはピアノを弾き始めます。
本当に音楽の申し子みたいな人です。


紫帆さんがピアノを弾いている間に男どもで日東ピアノの荷下ろし作業を始めます。
ライブの装備一式がぎっしり詰まっている、その右端の白いカバーで覆われているのが日東ピアノです。


紫帆も手伝います。


無事に工房の中に運びこまれました。真ん中はとんちゃん。どこか雰囲気が違うぞ、と思ったら髭を剃っておりました。

ところがドジな私は、肝心のカバーを外した日東ピアノを写したつもりが、撮れてなかったのです。

搬入作業が終わったあと、紫帆さんは私の要望に応えて再びピアノを弾き始めました。
100年前に作られたイーバッハについては紫帆さんは音色には魅了されたようですが、外装については私たちが期待
したほど感銘を受けなかったようです。

それもそのはず。彼女は古楽器の完全なリメイクは望まず、機能的な面だけ修復したら外装はむしろ古ぼけたままである
ことを好むからです。
日東ピアノも多分、彼女の希望どおり、中身の修復だけになると思います。

ドイツ・ハンブルク製とアメリカ・ニューヨーク製が混ざり合っているという不思議なスタインウエイ。

ピアノ本体はドイツ・ハンブルク製なのですが、紫帆さんが大変魅了された透かし彫りの譜面台はドイツ製品には無いもの。
どこでこのニューヨーク製譜面台に入れ替わったのか不明とのこと。
「ヤフーオークションでこの透かし彫り譜面台を探そうかな」と紫帆さんが言うので「それはいい。見つかったら新井さんが
紫帆さんのスタインウエイに会うように寸法合わせをしてくれますよ」と私。
「まさかオークションでは出てこないだろう」と新井さん
「じゃ、欄間で格好なのを探そうかな」と紫帆さん。
紫帆さんらしい面白い発想ですが、何にでもチャレンジするこの女性、実際に見つけ出すかも知れません。

新井さんと弟子のサトエさんは大津市まで仕事で出かけなければならず、とんちゃんも明日の京都放送の番組に出る打ち
合わせがあるとかで、コーヒーを飲み干すと、天女座一行はあわただしく去っていきました。


KYOTO PIANO ART”
TEL&FAX:075-711-3923
〒606-0004 京都府京都市左京区岩倉北池田町65