2/14 2007掲載

ショコラとワイン、魅惑のマリアージュ

 

 
今年もやってきました、2月14日・ヴァレンタインデイが。
いつも半年、一年遅れの時期はずれのレポートのわたくしですが、今回はこんなにも
タイムリーに投稿できて・・・
すばらしい!ワンダフル!ブンダバー!トレビアン!ハラショー!と 気分はすっかり
有森裕子! ではスタート。
 
たくさんのハートたちはベルギーはGODIVA(ゴディバ)のチョコレート。
アメリカではゴダイバと呼ぶようで、まぁ英語ではそう発音するのであろうが固有名詞
なんだからさっ・・・・・
ゴダイバ→ゴダイゴ→モンキー・マジック→孫悟空→堺正章、と連想がふくらんでいき
なんだかなぁ〜 と思っていたのは私だけなんでしょうが。
 
ショーケースに鎮座ましますチョコレートを一個単位で求めるというのは、四半世紀前
西鉄グランドホテルに入っていたペニンシュラが初めてでして、すご〜く高級〜〜〜
な感じがしたものでした。
その後はもっぱらゴディバの時代が続き、それからドイツのハイネマン、オーストリアの
デメル、東京は白金のエリカ和光ショコラショップ・・・・・
これが私の大人になってからのチョコ遍歴?そうこうしているうちにここ5,6年で
雨後の筍のようにチョコレートやさんが増えてきたように思うのは、私だけではないわよね。
 
東京新宿伊勢丹で、あの行列を目にしたときは「一体 何?」と驚きました。
ヴァレンタインデイの時期でなくとも行列ができている”ジャン・ポール・エヴァン”の
ショコラショップです。ショコラのために室内の温度が上がりすぎないよう、人数制限を
しているのでしょうね。カフェのほうも行列ができています。銀座のピエール・マルコリーニ
のカフェもすごい行列なのを見ました。
福岡岩田屋のジャン・ポール・エヴァンはいつも空いていますが、流石にこの時期は行列が
できているようですね。
 
ヴァレンタインデイの時期のデパ地下は「チョコレートさまのお通りだぁ〜い」とばかりに
チョコレートであふれかえっていて、ちょっと異様。と批判めいたことを云いながらも・・・
 
 
マルク・ドゥバイヨル氏がお届けする 新作ショコラテイスティングパーティー
に参加してまいりました。
これは岩田屋のAZカードネット会員限定で募集があったもので、400名の応募があり
抽選で28名が選ばれたとのことでした。(女性が対象)
軽〜い気持ちで応募したのに当たってしまって・・・宝くじもこういう軽い気持ちで
買ったほうが当たるのか!?これで今年のくじ運を使い果たしてしまったのでは・・・
それともこれがツキの始まりなのか・・・いろいろ思いをめぐらせながら出かけて行っ
たのでありました。
 
2月12日午後3時より ソラリア西鉄ホテルの一室でパーティーは始まりました。
6つの丸テーブルに4,5名ずつの着席です。小さなお子さんもお二人。
テーブルには既に、試食するショコラがセッティングされておりました。
 
 
 
パーティーは司会者によるドゥバイヨル氏の経歴紹介から始まりました。
 
       Marc Debailleul  マルク・ドゥバイヨル
 
1949年フランス生まれのフランス人。リール市内のパティスリー「YANKA」を始め
ヨーロッパ各地で研鑽を積み、1979年「MOF」フランス最優秀職人=国家認定資格
(これはフランス人にしか与えられない)を取得。
1982年 潟hゥバイヨル・プロダクツ設立。
1992年 フランス共和国勲章騎士章「シュヴァリエ」受賞。
その後、数々のコンクールで金賞受賞や優勝の輝かしい経歴をもち、世界的に幅広く活躍中。
 
 
ドゥバイヨル氏のフランス語でのご挨拶。
はぁ〜 おフランス語は優雅な感じがいたしますねぇ。ショコラやワインや恋、を語るには
”おフランス語”!?
私のなかでのチョコレート。  ”ギブ ミー チョコレート!!!” ちょっと堅い
板チョコの感じがいたします。         注:そのような歳ではございません。
ショコラは、柔らかくとろけるような、とくにトリュフを思い浮かべます。あなたは?
 
 
 
今回のテーマは”ショコラとワインのマリアージュ”
マリアージュは結婚という意味だけでなく、融合というふうによく使われている
ようですが、ドゥバイヨル氏も出会い、愉しみというように使っていらっしゃい
ました。
では、テイスティグを始めることにいたしましょう!
 
 
 
ショコラに合うシャンパンは甘口。ワインも天然甘口ワインがよいそうで上記の
ものが用意されておりました。天然甘口ワインは初めて戴きましたが、渋みがなく
甘すぎず、とても飲みやすいものでした。(はぁ〜マイカーで来なくてよかった!)
ショコラは5種類。それぞれを四等分に切り分けておきます。
 
パレテ             ガナッシュと呼ばれる生クリームの入ったもの
オランジェット         中にオレンジピールが入ったもの
ムゲ              ヘーゼルナッツが入ったプラリネ
キャラメル フルール ド セル キャラメル味
トリュフ ア ラ トリュフ  説明は下記

 
 
まず、ショコラひとかけを少し口のなかで溶かしてからドリンクを口に含む。
そしてショコラだけのとき・・・ドリンクを組み合わせたとき・・・
どの組み合わせがお互いをより引き立てるのか、それとも良さを消してしまうのか・・・
なかなか判断は難しいものです。もちろん味覚・嗜好は個人差があって当然のもの
なのですが、わりと皆さんの意見が合ったもの、バラバラだったもの、 おもしろいわネ。
 
いくつか覚えているトレビアンなマリアージュは
 
甘口シャンパンにはオランジェット
コーヒーにはパレテ
天然甘口ワイン・・・トリュフ ア ラ トリュフ だけが合う。
オランジェットですとワインの味を感じなくなってしまい、ムゲですとワインの味が
消されてしまうそう。天然甘口ワインは、香りの強いショコラにだけ合うそうで、だからこそ
トリュフ ア ラ トリュフ とのマリアージュが絶妙なのでした。
そう、あなた と あなたの結婚のように! (誰のこっちゃ? 思いあたる方は?)
 
”トリュフ ア ラ トリュフ”には説明にもありますとおり白トリュフのエキスが使われて
おりますので、その香りときたらもう、今までのショコラにはない芳醇な香りが鼻に抜けていき
いつまでも残るのです。木の実のような香りが 君といつまで も・・・
 
トリュフ ア ラ トリュフ と天然甘口ワインとのマリアージュは癖になりそうな味わいと
香りでした。季節限定のショコラですが、ホワイトデイまでは販売される予定とか。
それまでに絶対買いに行こーっと!
 
質問タイム
 
Q  ドゥバイヨルさんは日本酒や焼酎と一緒にショコラを召し上がったことがおありですか?
   主人が日本酒が好きなので、合うものがあれば教えていただきたくて・・・
A  ノン! でも、よく冷やしたフルーティーな日本酒になら合うかもしれませんね。
 
Q  ショコラには甘口のワインしか合わないのですか?
A  そうですね。でも、これからは甘口ではないワインに合うものも出てくるかもしれません。
   パルテならメドックには合うかもしれません。でもオランジェットはダメですね。
 
Q  ベルギーのチョコレートは甘いものが多いと感じていましたが、ドゥバイヨルさんのは
   そうではないのですね。
A     ベルギーの商業主義のショコラはそうかもしれませんね。
 
(ゴディバのことかしら。ゴディバは以前アメリカのキャンベル傘下になったはず。今は知りませんが。
だからアメリカのショッピングモールに行くと、どこでもゴディバを見かけるのかな、と思っていました。
これでもか、というほどあるもの。)
 
皆さん「ほや〜〜っ」と参加した私と違って、果敢に質問なさるのでした。
でも「ほや〜〜っ」とはしていても、最後のドゥバイヨルさんとの写真撮影やカードへのサインには、
しっかり並ぶyoko なのでありました。握手までしていただいて。
因みにフランスでは写真を撮るときに ”クレーム・ブリュレ”と言って微笑むそうです。
 
こんなお土産まで頂戴し
 
そしてサインまで・・・
 
すごいでしょう!?ちゃんと平仮名で「さん」と書いてくださるんですよ。
こんにちは、ありがとうございます、は当然の如く日本語で仰いますしね。
とても感じのよい方でした。もちろん日本は大切なマーケットでありお客様なのでしょうが
自分が精魂込めて作りあげたショコラを、より多くの人に味わって愛して欲しい、という
お気持ちの表れかと感じました。素材にもとてもこだわっていらっしゃるそうです。
 
家に帰って母にこのパッケージを見せますと「見たことがある箱ね」と。 
そうなのです。昨年のホワイトデイのとき、パパにヴァレンタインデイのお返しを強要しま
したところ、こちらのショコラを買ってきてくれたのです。「高かったんだから」の言葉と
ともに・・・            (ひと言多いねぇ。皆の衆は気をつけるように!)
東京丸の内オアゾには、初のカフェ併設のショップがございます。
 
http://www.kataoka.com/shop/debailleul.html 
 
こちらのショップで、ショコラとドリンクのマリアージュを愉しむのもよいかも。
 
食後の3Cだったか4Cだったか・・・
コーヒー、コニャック、シガー。それにチョコレートが入っていたかどうか?
ディナーの後は別室で、ゆったり会話を愉しみながらこれらを味わう。
私はこのトリュフ ア ラ トリュフにアイスワインを合わせてみたい気分です。
アイスワインは高いけど!まぁ、いつか ネ!                        ゴール!
 
おまけ   デメルの”猫の舌”も箱が綺麗で好きなので12日に岩田屋地下へ行ってみま
      したが、「昨日で完売」とのことでガッカリでした。
 
以下R15指定?  アメリカのどこのショッピングモールでも見かけるランジェリーショップ
”ビクトリアズシークレット”のヴァレンタインディスプレイ!
 
 
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