91歳の誕生日
リワキーノ
投稿日: 2025年02月15日 07:42
No.1511
【返信】
k.mitikoさん
お誕生日おめでとうございます。
百面相さんも記されていますが、90歳になっても認知を微塵も感じさせない文章には感服さ
せられます。
しかも一人での外出ができなくなった中でのことですから余計、その感を強くします。
65歳でパソコンを始められたこと、興味を感じたことはすぐにでも調べてブログに発表する
その飽くなき好奇心と努力が精神の衰えを防いでいるのでしょうね。
次回目指す祝い事は白寿ですね。
私の幸運にご協力を
k.mitiko
投稿日: 2025年02月14日 11:51
No.1510
【返信】
怪人百面相さん
過分なお言葉おそれいります。私は明日91歳になりますが、
実感が全くなくて、その年齢にむきあって対処するのに苦労
しているところです。すこしでもお役にたてるなら嬉しいです。
私は転倒怪我もしましたが、骨折しなかったので自宅療養しています。
私は多くの幸運に恵まれましたが、我が家を終の棲家にできそうで
そのための知恵を絞っているところです。怪人百面相さんとの出会いは
私の最大の幸運でもうしばらくおつきあいくださいませ。
無題
怪人百面相
投稿日: 2025年02月14日 09:48
No.1509
【返信】
k.mitikoさん
介護シリーズ第3回拝見しました。
ますます筆が冴えてよりリアルに分かりやすいレポートですね。
私もいつ介護になってもおかしくない年齢になっています。
このレポートはとても具体的なので大いに参考になります。
Re:介護のおくるみに包まれてその 3
リワキーノ
投稿日: 2025年02月13日 09:41
No.1508
【返信】
k.mitikoさん
「介護のおくるみに包まれてその3」の投稿をありがとうございます。
「サロン便り」に転載させてもらいました。
http://hmpiano.net/2025hp_flamepage.html
介護のおくるみに包まれてその 3
k.mitiko
投稿日: 2025年02月12日 15:38
No.1507
【返信】
介護のおくるみに包まれてその 3
介護制度は国と地方自治体と個人が経済負担を担いながら進めていきます。
介護制度を利用する本人の体調や要望に個人差があり、それにこたえる事業所も差がありますのでここからは私の経験を述べていきます。
私が介護認定を受けましたのは76歳のときで要支援1からスタートし、ました。
「要支援1」とは、基本的に一人で生活はできるものの、家事などの支援が必要な状態を指します。
介護保険から給付される1ヶ月あたりの上限額(支給限度額)が決まっています。
要支援1の場合は月額50,320円です。
支給限度額内でサービスを利用する場合は、費用の1割(一定以上所得者の場合は2割または3割。私は所得から1割でした)を負担します。
私は頭部に異常があり、日常生活の基本的な動作は一人で行えるものの、部分的に周囲の手助けや世話が必要な状態 になりつつありました。
長年治療を受けていました医師の死亡もあって、治療担当の医師の交代をきっかけに、要支援2をお願いし、認定されました。
76歳で介護認定を受けて現在まで要支援2でくらしています。
現在通所している運動中心のデイサービスは14年になりました。
私の要支援2のくらしを成り立たせているもとは、電動ベッドや杖、歩行器、など介護用具とともに週3回来てくれるヘルパーさんの
存在です。
掃除、買い物、調理、入浴などで、体の動きが鈍くなり、掃除機の操作は腰を痛めるのでしていません。
現在、ヘルパーさんを必用としているのは掃除と買物だけです。
時間は1回45分ですので、その時間内にすませ、必用な時は自費でお願いしています。
利用者・ヘルパーさん・ケアマネージャの三者の意思統一は重要でそれを軸として介護が行われています。
私は要支援2を維持しながら自宅を終の棲家にしたいと区分で介護の段階に入らないように努力しています。
経費については運動中心のデイサービスの利用料、週2回の使用料4290円以外はすべて口座引き落としですので正確に把握していません。
できるだけ要支援2を維持するように、身体面や精神面を健康に保つ努力を続けていけば、一人暮らしを選ぶ場合でも、元気に暮らし続けられます。
経費については運動のための週2回の通所の経費以外、すべてが口座落しのため把握していません。
利用者の個人差、事業所の差のため支払については個人で調べるしかないと思います。
その時ケアマネージャに相談したり、ネットの情報を利用しています。
運動中心のくらしは、体調を見定めながら高齢の一人暮らしが可能で私のモットーの「介護はプロに愛情は家族から」を信条にくらしていましす。
幕末と明治初期に来日した欧米人の日本観
リワキーノ
投稿日: 2025年02月12日 07:33
No.1506
【返信】
先に紹介した『シュリーマン旅行記 清国・日本』ですが、下記のようなことが記されてい
ます。
幕末に来日して税関で迅速に通り抜けようとして2人の役人にお金を渡すのですが、激しい
拒絶に遭い、まずいことをした、きっと厳しい扱いを受けるに違いないと思ったら、二人の
役人はシュリーマンが泊まる予定の旅籠までの道順を丁寧に教えてくれたとのこと。
浅草の浅草寺に行って楼門なのでしょうか建物の高いところに神仏の画像と並んで花魁の画
像が掲げてあるのを見て、聖母マリアのような存在なのかと思ったら春を売る女と知り、仰
天したこと。
「聖母ではなく、性母だったのか!」とつぶやいたのでしょうか。
シュリーマンは全裸で飛び出してくる野次馬のことと併せて日本人の持つ大らかさと潔癖さ
の両方に大きな感銘を受けたようで、旅行記の全編を通じて日本に対する強い好意を感じま
した。
シュリーマンは好奇心旺盛の人のようで、清国では万里の長城を訪れるのですが、現代のよ
うに整備されておらず、随所で崩れ落ちて荒廃したままの長城は上がるのもかなり危険だっ
たようですすが、一抱えもある石を背負って降りてきているのです。
いろいろ毀誉褒貶の多いシュリーマンですが、私は魅力的な人だと思います。
Re:感謝しています
リワキーノ
投稿日: 2025年02月11日 18:48
No.1504
【返信】
百面相さん
それは歓迎しますよ。
百面相さんの魅力を私とChakoさんだけでなく、私たちの大切な仲間たちに紹介でき、また
多くの絆ができると思うからです。
私の歴史の知識は歴史好きの人たちの中ではかすんでしまうくらいのレベルです。
しかし会食のときに私が話した、歴史だけで無く様々なジャンルにのめりこんできてそれら
が結びついたコンビネーションのあり方が私の強みではないかと自負してます。
感謝しています
怪人百面相
投稿日: 2025年02月11日 16:33
No.1503
【返信】
リワさん
私の関西への転居を歓迎して頂き本当にかんしゃしています。
私はリワさんと話をしていると、その圧倒的な歴史の知識にいつも深く感動し、勉強させてもらっています。
どこまで色々知っているのかと、本当に驚いています。
Re:百面相さんの関西移住
リワキーノ
投稿日: 2025年02月10日 18:18
No.1502
【返信】
k.mitikoさん
昨日は4時間半も語り合ったのにまだ語り足りないものを感じていましたので、百面相さん
の関西移住は本当に嬉しく思いました。
百面相さんの了解を得られる範囲でこれからの彼との交流の内容をまた報告させてもらいます。
百面相さんの関西移住
k.mitiko
投稿日: 2025年02月10日 15:28
No.1501
【返信】
リワさん
百面相さんとの会食、さぞ楽しかったことでしょうね。
そのうえ百面相さんの関西移住とはビッグニュースですね。
百面相さんのような方との直接の交流は、人生の贈り物だと
思います。多いに活用されてこのホームページでもその模様を
知らせてください。
話は代わりますが、貴方のホームページに百面相さんの部屋が
できましたことで、物覚えの悪い私にとりまして俳句を詠むのに
とても参考になり、ありがとうございます。部屋の充実を期待しています。
怪人百面相さんが関西に
リワキーノ
投稿日: 2025年02月09日 23:22
No.1500
【返信】
百面相さんが親戚の法事のために関西に来られました。
今日、Chakoさんと一緒に会いに行き、梅田の料理屋で2時間半、その後にホテルの喫茶部で
2時間語り合いました。
聞く者を飽きさせない率直で魅力的な語り口に私とChakoさんは魅了されました。
そして百面相さんが話してくれた嬉しいビッグニュース。
彼は老後を関西で暮らすことに決め、すでにその準備を始めて今回の関西行きで最終的手続
きを終えたそうなのです。
今年中に彼は関西の住人となるそうで、今後も今日のような集まりができるのです。
「ロンドの会」、そして「音楽を楽しむ会」にも誘いたく思っています。
k.mitikoさん
怪人百面相
投稿日: 2025年02月09日 07:29
No.1499
【返信】
k.mitikoさん
過分なことばを頂き大変嬉しく思います。
俳句は世界で一番短い文芸と言われています。
誰でも簡単に始めることができます。
自分の見たこと、感じたこと、想い出、などなどを575に季語を入れて作るだけですね。
無理に575にしなくても自由律俳句でもいいですし、季語を入れる余裕がなければ無季俳句でもいいと思います。
大事なことはゆっくりした気持ちでのんびり続けることです。
「いい俳句を作ろう、人に褒められる俳句を作ろう亅
という気持ちが強すぎると段々作りたくなくなってきます。
日記でも書くようにのんびり作ることですね。
k.mitikoさん、これからも毎日、楽しく、のんびりと俳句を作っていきましょう。
怪人百面相さんどうぞよろしく
k.mitiko
投稿日: 2025年02月08日 14:04
No.1498
【返信】
このホームページで怪人百面相さんに出会い、押しかけ弟子に
して頂いて半年近くになりますが、初めて挑戦しました俳句の
方はなかなか思うようにはいって居りません。しかし私の
おぼつかない句をいつも受け止めてくださり、おだやかで
優しい添削に私はいつも励まされております。日本文化の
原点のような俳句のもつ繊細で柔らかな持ち味は、年をとり
階段を一人では降りることを禁じられ、行動の自由のない私には、
心の羽ばたきを与えてくれています。俳句を通して心の自由を
獲得していきたいと思っていますので怪人百面相さん、これからも
どうぞ宜しくお願いいたします。
三つの演奏と動画
リワキーノ
投稿日: 2025年02月08日 09:27
No.1497
【返信】
百面相さんのようにクラシックとジャズの両方を愛好する音楽ファンは多いですが、ビート
ルズを除けばロック系も好きという人は少ないようです。
私もそうでしたが、我が息子と娘の影響でロックとヒップホップ系の音楽にもはまるように
なりました。
その中でも特に好んで聞き、見たのが下記の音楽、動画です。
いずれも25年以上も前に初めて見聞きしたものですが、今でも時折、見聞きしています。
エゴ・ラッピン love song
https://www.youtube.com/watch
旋律も美しく、中納良恵さんの歌唱力が実に素晴らしいです。
ジョー・サトリアーニ メモリーズ
https://www.youtube.com/watch
エレキギタ-の悲鳴に近いような演奏はアルバート・アイラーの「サマータイム」における
サックスの音色を連想させます。
百面相さんだったらこの記述にきっと興味を掻き立てられるに違いないです。
マイケル・ジャクソン リメンバー・ザ・タイム
https://youtu.be/LeiFF0gvqcc
25年経った今もまったく古さを感じさせないスローモーションビデオです。
古代エジプトの風俗を実に見事に演出しています。
マイケルが幼児虐待の疑いでバッシングを浴びたとき、私と娘はマイケルを仲間内で擁護し
続けました。
Re:清少納言の行為
リワキーノ
投稿日: 2025年02月07日 16:36
No.1496
【返信】
百面相さん
私の「清少納言の災難」にコメントをいただき、ありがとうございます。
トロイの遺跡を発掘したことで有名なハインリヒ・シュリーマンが幕末の清国と日本を訪れ
た旅行記があります。
『シュリーマン旅行記 清国・日本』(講談社学術文庫)
大変面白く、特に読書家でもない私の家内が一気に読んだくらいなのですが、そこにシュ
リーマンが江戸の町を歩いていて風呂屋の前を通りかかったら、欧米人そのものが珍しいと
ころにもってきてシュリーマンが腰にぶら下げているストラップの奇妙さに驚いた風呂屋の
客がみんなに告げたのか、大勢が裸姿のままで往来に飛び出してきてシュリーマンを見つめ
たことにシュリーマンがひどく驚き、アダムとイブの時代に私は居るのかとそのおおらかさ
を賞賛する記述があります。
その本が見つからないので詳しい内容を話せないのですが、もしかしたらその中に女性も混
じっていたかも知れません。
そのように確かに江戸時代、ひいてはずっと昔から日本人は裸に対して大らかだったのかも
知れませんね。
しかしだからと言って平安時代の王朝文化盛んなころもそうだったとは断言できないのでは
無いでしょうか。
私としては「清少納言の災難」を紹介したのは裸を見せることに恥じらいを持った清少納言
が窮地に陥って恥部を見せたというその心意気を賞賛したい思いからですので、男も女も外
で立ち小便をしていたから清少納言も平気だったのではとなると、エロスもプライドも雲散
霧消となりはてます。
清少納言の行為
怪人百面相
投稿日: 2025年02月07日 11:43
No.1495
【返信】
リワさん
キーワード俳句の取り扱いはおまかせします。
なるべくリワさんの負担にならないようにして下さい。
清少納言が悪党に性器を露出して女であることを主張した、というエピソードを紹介されていました。
私の感想は、明治以前の日本は下半身を晒すということに現代ほどハードルの高いことはなかったと思います。
江戸時代では、男女混浴は普通のことであったし、大都会の江戸でも、町中で男性も女性も普通に立ち小便を行っていました。
明治になり欧米の文化が入ってきて、日本のおおらかな文化がなくなっていったのでしょう。
性に対して、異常に恥ずかしいことだという文化や教育が強すぎると思いますね。
キーワード俳句
リワキーノ
投稿日: 2025年02月07日 09:20
No.1494
【返信】
百面相さん
「清少納言が出くわした災難」投稿の後に貴兄の投稿に気がつきました。
赤子の誕生を四国の片田舎にした説明にとても納得の思いで、考えて見れば想像できたはず
でした。
キーワード俳句については今後の取り扱いに迷っています。
このまま「一句と一話」に収録するか(その場合は貴兄の句のみになります)、「別にキー
ワード俳句」という項目を作成してそこに収録するかです。
百面相さんが今後も季語を標榜した一句と一話を投稿してくださるのでしたら「キーワード
俳句」は別項目にしたく思います。
その場合は添付のプロの句も収録します。
清少納言が出くわした災難
リワキーノ
投稿日: 2025年02月07日 09:07
No.1493
【返信】
私は紫式部を日本が世界に誇る類い希なる天才女流作家として尊敬しています。
ウイキペディアによれば、全54帖では400字詰め原稿用紙約2,400枚、500名近くの登場人
物、70年あまりの出来事が描かれ、和歌795首が詠み込まれ、世界最古の長編小説であり、
しかも作者は女性なのです。
欧米の文学者たちが驚嘆するのも解ります。
そんな紫式部さんをとても尊敬するのですが、親近感という観点から見ると、私は断然清少
納言さんに親しみを感じ、タイムマシンがあれば清少納言さんとお酒を飲みながら歓談した
いものだという想いと憧れがあります。
『源氏物語』と『枕草子』では量的にはとても対比できるようなものではありませんが、枕
草子で見受けられる清少納言さんのカラッとした性格とウイットさを帯びた感受性の素晴ら
しさに魅了されるのです。
そんな清少納言さんですが、最近『乙女の日本史』(マンガチックな挿絵が多い)という本
を読んでいて、仰天するような下記の記事を見つけたのです。
「清少納言の実兄はケンカの報復を受け、自宅で殺されているのですが、その現場にいあわ
せた清少納言も男同然のむさ苦しい格好をしていたため、殺されそうになりました。そこで
彼女は下半身を丸出しにして『アタシ、女よ』と主張。難を逃れたという噂もあります」
憧れの清少納言さんのこのとんでもない話に私はガーン!とショックを受けました。
すぐに事実を知りたく、ウイキで”清少納言の兄”で検索したらすぐに清原致信(むねの
ぶ)という人物が出てき、清和源氏の源頼親と対立して、大勢で屋敷に押し寄せられて殺害
されたことが藤原道長の『御堂関白記』に載っていること、そしてウイキペディアではそこ
に清少納言が同居していたので二人は同母兄妹であることが推察されたことなどが記されて
いるのです。
ウイキには下半身丸出しの話は載っていないので、どこからこんな噂が出てきたのだろうと
さらに調べていたら、下記の記事を見つけました。
鎌倉時代に書かれた説話集『古事談(こじだん)』には、清少納言に関する興味深いエピソ
ードが載っている。源頼親の一党に襲われた致信邸には宮仕えを引退した少納言が同居して
おり、女であると証明するため着物をまくって開(つび)(陰部)を見せ、難を逃れたとい
うのだ。
そこで『古事談』ってどんな書物?と調べたら鎌倉時代初期にできたもので、天皇を始めと
る貴人に関しても憚らずその秘事を暴き、正史とは別世界の醜聞暴露の王朝史を展開してお
り、保元の乱の遠因となった崇徳上皇は鳥羽院の実の子では無く、祖父の白河院と待賢門院
の密通によって生まれた子という話もこの『古事談』の記述が唯一の出典とのこと。
清少納言さんの話もやはり根も葉もないものではなかったようです。
しかし、だからと言って最初はショックを受けましたが、私の清少納言さんへの憧れは消え
ません。
逆に危機に面すると大勢の男の前でパッと裾をめくるなんていかにも清少納言さんらしいと
さえ思いました。
当時、かなりの歳だったと思うのですが、老女の妖しいエロスさえ感じました。
ちなみに源頼親は大江山の鬼退治伝説で有名な源頼光の弟で、この清原致信襲撃のときには
頼光の四天王も加わっていたという説もあります。
渡辺綱や坂田金時(金太郎のモデル)らも清少納言のすさまじいあで姿を目撃したのでしょ
うか。
キーワード俳句と1話 朝
怪人百面相
投稿日: 2025年02月07日 07:51
No.1492
【返信】
リワさん
キーワード俳句に理解頂きありがとうございます。
私のストーリーで赤ん坊が生まれたのを四国にしたのは、東京や大阪等都会は破壊されているだろうから、まだ無害な四国の片隅をイメージしました。
キーワード俳句を本日続きますがもう1件投稿します。
次回からは従来通り数日間を空けて投稿したいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日のキーワード・・・朝
まずプロの作品
○脈を計っただけの平安な朝です
住宅顕信(すみたくけんしん)
夏石番矢の解説
この句は文字面では「平安な朝」となっているが反語的である。
「脈を計っただけ」では病人とおぼしき人物に平安な一日は始まらないである。
ーーーーーー
住宅顕信(すみたくけんしん)
(1961〜1987)
住宅顕信は浄土真宗僧侶。
22歳のときに白血病に罹る。
その後自由律俳句に傾倒するが25歳で死去。
俳人としてはわずか3年の活動であった。
創作した俳句は281句のみ。
2019年に住宅顕信の生涯を描いた映画「ずぶぬれて犬ころ」が公開されている。
その映画に登場する作品です。
「あけっぱなした窓が青空だ」
「気の抜けたサイダーが僕の人生」
「若さとはこんな淋しい春なのか」
「うつむいて歩く街に影がない」
「春風の重い扉だ」
「雨音にめざめてより降りつづく雨」
「針を持つ暖かき手が手をつつんでくれる」
「泣くだけ泣いて気の済んだ泣き顔」
「洗面器の中のゆがんだ顔すくいあげる」
「焼け跡のにごり水流れる」
「耳を病んで音のない青空続く」
「深夜、静かに呼吸している点滴がある」
「月明り、青い咳する」
「抱きあげてやれない子の高さに座る」
「夜が淋しくて誰かが笑いはじめた」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
私のキーワード俳句と1話
●朝が来る圧倒的な朝が来る
私は朝が嫌いである
昼はなおさら嫌いである
ということは好きなのは夜だけである
周囲が暗くなり夜の帳が下りると私はやっと元気になる
だからといって夜の街に繰り出して酒や女に溺れるわけではない
静かな部屋に静かなジャズをかけて好きな本に集中するだけである
これが私の最大の楽しみなのである
そのうち日付が変わり深夜も更けてくると静かに床につく
幸せな時間である
ところが朝になるとカッと陽が差し目が覚める
朝日に責め立てられて床を出る
あ〜あ、幸せな時間は過ぎてしまったなあ
(創作です)
●朝が来る圧倒的な朝が来る
●今の世に何を見るのか赤ん坊
リワキーノ
投稿日: 2025年02月06日 07:45
No.1491
【返信】
百面相さん
私の慨嘆に早速応えてくださり、ありがとうございます。
プロの作品
「永遠はコンクリートを混ぜる音か」
「キリストの顔に似ている時計かな亅
は面白いですね。
誰もが想像もできない表現だと思います。
貴兄の句
●今の世に何を見るのか赤ん坊
強硬派がプーチン大統領を暗殺するとい想定はありえることでその後の展開はまさに映画
「渚にて」の世界ですね。空恐ろしい予想です。
「その頃、日本の四国の地方都市の産院で1人の赤ん坊が産声を上げた」
なぜ、四国の地方都市なんだろうと興味深いです。
「サロンの本棚」には貴兄の句と話だけを収録しますね。
Chakoさんによると、貴兄はここには発表していない一句と一話を愛のタイトルに限らずた
くさんストックしているようですのでそれらも順次紹介願いたいです。
無題
怪人百面相
投稿日: 2025年02月05日 22:44
No.1490
【返信】
リワさん
ストーリー付きであれば、以前「愛」というタイトルで投稿したキーワードで作った俳句かあります。
これならかなりストックかあるので投稿することができます。
ちなみに「赤ん坊」というキーワードの俳句とストーリーを投稿してみます。
如何でしょうか?
ーーーーーーー/
今日のキーワード・・・赤ん坊
まず、プロの作品です。
○冷蔵庫に入ろうとする赤ん坊
阿部青鞋
夏石番矢の鑑賞です
この句の赤ん坊は不思議な動作を通り越して無鉄砲で滑稽な動きをしている
すでに開いていたのか、自分で開けたのか、冷蔵庫に好奇心を抱いて入ろうとしている()
目撃したものに微笑みと冷や汗をもたらす
赤ん坊は生命の驚異ともろさを身をもって明らかにしている
ーーーーー
阿部青鞋(あべせいあい)
(1984〜1989)
戦前からの新興俳句の旗手。
代表的な句に
「かたつむり踏まれしのちは天の如し」「永遠はコンクリートを混ぜる音か」
「我が顔を犬が見てをり妻も見てをり亅
「キリストの顔に似ている時計かな亅
比喩に飛躍のあるユニークな句を多数作っている
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
拙句とストーリー
●今の世に何を見るのか赤ん坊
ウクライナに侵攻したロシアは兵器が払底し、行くも戻るも出来なくなってきていた。
その中でプーチンは現状維持のまま停戦に持ち込めないかと模索を始めていた。
それに反発したのは強硬派である。
彼らはプーチンを暗殺するに至った。
その次にウクライナに戦術核兵器を使用した。
怒ったNATOはロシア本土に通常ミサイルを撃ち込んだ。
ロシアはポーランドに核弾頭を撃ち込む。
こうして核兵器によるエスカレーシヨンか始まった。
事態はあっという間に拡大し第三次世界大戦となった。
2週間の間にモスクワ、ベルリン、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンジェルス、北京、東京等の主要都市は核で壊滅した。
世界の人口80億人のうち20億人が死滅した。
地球は厚い放射能で包まれた。
生き延びた生物も徐々に死滅していくのであろう。
その頃、日本の四国の地方都市の産院で1人の赤ん坊が産声を上げた。
(創作です)
●今の世に何を見るのか赤ん坊
Re:春の俳句 立春
リワキーノ
投稿日: 2025年02月05日 21:13:57
No.1489
【返信】
百面相さん
一句と一話はしばらく休みなのですか。
残念です。
「愛の形」への感想を寄越してくれたF.Yukaさんが、貴兄のことを「百面相さんも感性
がとても豊かでいらっしゃるのでしょうね、だからこそ俳句やお話が泉のように湧いて来る
のですね」と記してこられたので、百面相さんは感性が豊かだけでなく、少しミステリアス
な雰囲気も醸し出すのです。
彼は談話室に定期的に「一句と一話」というのを投稿しているのですが、その中にこんな
シュールなのがあります。
35 [ベランダ]
季語「露台亅の傍題です
他にバルコニー、バルコンがあります
どうも先程からベランダの方で何か音がするような気がする
時間はもう深夜の1時を過ぎている
そおっとガラス戸を開けて懐中電灯で見てみるが何もいない
ガラス戸を締めて、暫くするとやはり音がしている気がする
気持ち悪いがまた見に行く
やはり何も無い
すると玄関をどんどんと叩く音がする
覗いてみると隣のご主人だ
ドアを開けると、
「妻がベランダから飛び降りたようだがどこにも見当たらない
お宅へ来ていないか亅
という
「誰も来ていませんよ亅
と帰ってもらう
暫くすると、また、ベランダから音がしてきた
ガラス戸を開けると隣の奥さん血まみれ
でうずくまっていた
●ベランダのどこかに何かいるような
と紹介したところ、下記の返事をくださいました。
「ベランダのお話も面白いですね!まるで映画や小説のワンシーンのようで情景が思い浮か
び、背筋が寒くなりました。談話室のような発表の場があることは百面相さんにとっても素
晴らしいことですね」
春の俳句 立春
怪人百面相
投稿日: 2025年02月05日 18:07:59
No.1488
【返信】
しばらくはストーリー無しで、私の簡単な解説付きの俳句を投稿します。
今年の立春は2月3日でした。
「立春」と同じ意味の季語に
「春立つ」や「春来る/はるきたる」などがあります
その季語で作りました
ーーーーーーーー
[立春]りっしゅん
●立春や部屋の奥まで風通す
冬の間は寒いので、窓を開けて空気を入れ替えるときもすぐに閉めてましたが、立春になりましたので大きく開けて存分に新しい空気を入れました
でもまだまだ寒いです
[春立つ]はるたつ
●春立つや子供はなぜかすぐ走る
子供というものはなぜすぐに走り出すのでしょうか
春になればさらにそれが目立つようです
[春来る]はるきたる
●そろそろと春来てやっと春となり
春というものは気がつかないようにそろそろ近寄って来て、気がつくと周りはすっかり春になってます
待っていた春にやっとなったなあ、とホッとします
山茶花の歌
リワキーノ
投稿日: 2025年02月05日 11:10:43
No.1487
【返信】
今の季節はお花が少なく、山茶花だけが咲いています。
山茶花については添付動画の歌が好きなのですが、カセットテープなのでなかなか紹介でき
なかったのを今日スマホの動画撮影で録画し、You Tubeにアップしました。
https://youtu.be/fWaFWYLV62o
歌詞は下記のとおりです。
『山茶花』
一、
日陰の山茶花 ほころんで
何を待つの風便り
だまって呼んでる うなずいて
散る日をしのぶか 薄紅
散る日をしのぶか 薄紅
二、
尾長の飛ぶ道 田舎道
誰を待つの 汚れ草
轍(かまち)の後には 声も無く
ひとしお侘しき 薄紅
ひとしお侘しき 薄紅
三、
霜月夜風は 肌寒く
春を待つの 暖かい
夢見る世界は 蝶が舞う
散る夜の山茶花 薄紅
散る夜の山茶花 薄紅
Re:Re:Re:愛の形
リワキーノ
投稿日: 2025年02月05日 07:41:02
No.1486
【返信】
カナダのユーナさんの感想です。
(30代前半の女性)
女性側の変わり果ててゆく容姿を見られたくないという気持ちについてですが、私は森脇さ
んの意見に賛成です。
愛しているから、美しく見られたいのです。どうでもいい人だったら、自分の顔が変わって
いくことを見られても何も思わないと思います。
しかしながら、結婚生活が長いと、どう見られても安心できるというものがあるのか、そん
なこといちいち考えて365日過ごしてられないというのがあるからか、あまり気にしなく
なる女性が多いように思います。
それはもしかすると、少しアガペーの愛へと段階が進んでいると言えるかもしれないと思い
ました。
(単にもう冷めてるだけかもしれませんが)
私はアガペーの愛は女性の方が強いのではないかと思います。
男性からDVを受けてても献身的にその男性を支えようとしたり、ヒモ人間を養うのも女性が
多いような気がします。それは見返りがなくとも尽くしたいというアガペー的愛と言えるの
ではないかと思いました。
百面相さんの本当に愛しているのなら別の人といっしょになることがその人にとって幸せな
らそれを願うべきというのは本当にそうだと思います。
相手の幸せの中に自分もいるのが一番嬉しいのは確かですが…。
旧来のご友人とこのようなお話ができるのはいいですね。
なかなか物事の核心に迫る話題を話せる友人は貴重で、百面相さんと森脇さんの関係がとて
もいいなと思いました。
Re:Re:愛の形
リワキーノ
投稿日: 2025年02月05日 07:37:09
No.1485
【返信】
「愛の形」へのF.Yukaさんの感想です。
(ヴァイオリニスト莉々歌さんのお母様で40代後半)
真実の愛とはについての記事やお二人のやり取り、早速拝見しました。
このお話を読んですぐに、私の好きなパトリス・ルコント監督の映画「髪結いの亭主」を思
い出しました。
主人公の男性が美しい容貌の女性を溺愛し結婚もするのですが、数年後奥さんは最終的に自
死してしまいます。初めて観たのは大学生のときで、あまりピンとこなかったのを覚えてい
ますが、今ではとても理解できます。
私も若い頃はオバサンが苦手で自分が将来オバサンになることを嫌悪していました笑笑(今
ではすっかり受け入れて楽になりましたが)
百面相さんと森脇さんお二人のお考えもとても納得させられましたが、やはり女性の本能的
に、好きな人の前では美しいままでいたいと言うのは誰でも持ち合わせている「さが」だと
思います。
この記事の夫が盲目のフリをせず真摯に奥さんに真実の愛を訴え続けたとしても、髪結いの
亭主の映画のように妻が自死を選んだ可能性は捨てきれないと思いますのでこの夫婦的には
ハッピーエンドかも知れませんね、、。
本能で言えば容姿の美しさに惹かれるのも人間の生存本能という「さが」だとは思うのです
が、常々容姿2割人間性8割位の割合で相手を賞賛するようにしておけば、相手の容姿に経年
や事故で変化があったとしてもお互いにここまで思い悩まないのでは無いかなぁと思います。
あと、先程のストーリは「ポンヌフの恋人」という映画も彷彿とさせました。こちらはカッ
プルの女性の方が弱視です。
森脇さんがおっしゃっていたアガペ―の愛とは異なり利己的な愛(若さゆえかお国柄かもで
すが、純愛には間違いないと思いますので、ご興味あれば観てみてくださいね。
若い頃に観たあとは気分が落ち込み、あまりもう一度観たくなるような映画では無かった記
憶ですが(撮影当初はもっとバッドエンドで終わる予定だったようなので一応ハッピーエン
ドかな)いまの視点でもう一度観てみようかなと思いました☺️
Re:愛の形
リワキーノ
投稿日: 2025年02月04日 11:56:49
No.1483
【返信】
百面相さん
早速、内容の深く、考えさせられるお返事をいただき、ありがとうございます。
夫の妻に対する愛については貴兄は感動しておられますね。
ただ妻の愛はどんなものか、という貴兄の疑問が提示されており、そこで夫が妻の容貌の劣
化に感じていることを聞いてもそれを信じられないのは妻の愛情が足りないからだ、と記さ
れています。
ここでは妻の心理として二つのケースが想定されると思います。
一つは夫の言葉を信じない場合。
一つは夫の言葉を心底信じるが、自分の容貌がどんどん醜悪化していくのを愛する夫に見ら
れるのが耐えられない思いになっている場合。
前者の場合は確かに妻の愛情が足りないと言えるかも知れませんが、後者の場合は私は妻の
愛情が足りないとは思えないのです。
中国の歴史書『史記』の中に「刺客列伝」というのがあり、秦の始皇帝を暗殺しようとして
失敗した荊軻の話が有名ですが、私が深く惹かれる刺客に豫譲という人物がいます。
無骨そのものの男ですが、史記に残された彼の言葉に下記のものがあります。
「士は己を知る者の為に死して、女は己を説(よろこぶ)者の為に容(かたち)づくる」
誇り高い男は自分を理解し、認める人のためには死をもって報い、女は己を愛する(同時に
女も愛する)男の前では身を飾る、という意味です。
ずっと以前ですがヒグマに襲われて顔面に深い傷を負った女性がそれを苦にして自殺した事
件がありました。
私の友人男性が若き日に女性と道ならぬ激しい恋に陥ったとき、その女性は自分もやがて齢
を重ねて老人となったら容貌も老けてしまうが、その姿を見られたくないからそうなる前に
その恋人の前から姿を隠す、と友人に告げたことがありました。
女性は愛すれば愛するほど、恋人の前では自身の容貌を気にするよう、先天的に組み込まれ
ているようで、それはプライドの問題ではないと私は思うのです。
また以下の貴兄の”極端な思考実験”についてですが、
「真に愛しているのならば、相手が別の人を愛することでより幸せになるのならば、それを
応援するのが「愛している」ということだと思います」
これについては私の考えは恋愛の愛では無く、ギリシャ哲学やキリスト教でよく言われてい
るところのアガペーの愛ですね。
男性は女性に比べて比較的にこのアガペーの愛に昇華させる人もいるかも知れませんが、女
性の場合は絶対に無理と思います。
以下の貴兄の記述、
「 「自分が愛されているから相手を愛する亅
というのは真の愛ではなくて、愛という名の取引きでしかありません」
Quoraに乗った記事の男性は下記のように記されています。
「私が愛したのは、彼女の優しさ、その思いやりの深さ、そして何よりも私を愛してくれた
その心だった」
自分が愛されているからということを”何よりも”と表現しています。
以上、女性客が9割以上という接客業に半世紀の間従事し、一般の調律師に比べてその顧客
たちの多くとプライベートな面でも親しくなって様々な悩みを聞いてきた私の所見です。
愛の形
怪人百面相
投稿日: 2025年02月03日 12:22:15
No.1482
【返信】
リワさん
このストーリーは夫の妻に対する素晴らしい愛の姿を描いてますね。
感動しました。
ただ1点、夫の妻に対する愛はここに描かれていると思うのですが、妻の愛がどんなものかがよく分からないです。
妻は自分の容貌が崩れていくのが辛い。
それを夫に見られるのが辛い。
と思ったのでしょう。
確かに妻のプライドとしては辛いのは分かります。
しかし、夫が自分を見て嫌だと思うだろう、というのはあくまで妻の考えであって、夫に確認したことではないですよね。
きちんと確認すれば、夫は容貌は気にしなくていい、君という人間を愛しているのだから、と答えたでしょう。
もし、妻が夫の言葉を信じられないのなら、それは妻の愛情が足りないです。
ストーリーからは少し逸脱しますが、
私は、愛は常に相手の幸せのために行動するものだと考えています。
以前、ショートストーリーでも記載したのですが、極端な思考実験を考えました。
それは、相手が自分以外の人を好きになり愛するようになったらどうしますか?
というものです。
真に愛しているのならば、相手が別の人を愛することでより幸せになるのならば、それを応援するのが「愛している」ということだと思います。
そこまで考えて「あなたを愛しています」と、言えるのかどうか、ですね。
「自分が愛されているから相手を愛する亅
というのは真の愛ではなくて、愛という名の取引きでしかありません。
リワさんのストーリーの夫は私のいう愛を体現していると思います。
妻の幸せが、自分が妻を見なければいいというのであれば、自分は盲目という方にすればいい、という判断は正しいと思いました。
それで妻は幸せになったようなので正解でした。
しかし、夫が盲目であれば自分は幸せであるという妻の身勝手さも気になります。
夫の側からのストーリーなので、妻の心理をもう少し読みたいと思いました。
ーーーーーーーーーーーー
私のショートストーリーに添付した俳句です。
●愛は与えるそして与えるひたすら与える
字余りです。
真実の愛とは
リワキーノ
投稿日: 2025年02月03日 08:52:22
No.1481
【返信】
Quoraの記事です。
あまりにも美し過ぎるのでフィクションだと思いますが、ある女性にこの内容を送ったら感
動していました。
百面相さん、この話から一句は難しいでしょうか。
ある男性が美しい女性と結婚しました。彼は心の底から彼女を愛していました。彼女の微笑
みは彼の世界を照らし、その存在は彼にとってかけがえのないものでした。しかし、ある
日、彼女の肌に病気が現れ、次第にその美しさが失われていきました。彼女は毎日少しずつ
変わっていく自分の姿を見て、内心深く傷ついていました。
そんなある日、夫が仕事のために旅に出ました。しかし、帰り道で不運な事故に遭い、視力
を失ってしまいます。それでも夫婦の生活は変わることなく続きました。妻は心配しながら
も夫を支え、夫はいつも変わらずに彼女を愛しました。やがて時が経ち、彼女の美しさはさ
らに失われていきましたが、夫は盲目のため、そのことに気づくことはありませんでした。
彼は彼女を深く愛し続け、彼女もまた夫への愛を惜しみなく注ぎました。
しかし、運命は無情でした。ある日、彼女は病気に負け、夫を残してこの世を去りました。
彼の悲しみは言葉では言い表せないほど深く、まるで心の一部を引き裂かれたかのようでし
た。彼は葬儀が終わった後、この街での生活を終えることを決意しました。
共通の友人が彼を呼び止め、心配そうに尋ねました。「これからどうやって一人で歩いてい
くんだ?これまでずっと奥さんが助けてくれていたじゃないか。」その時、彼は静かに答え
ました。「私は盲目ではないんだ。私はただ、彼女のために盲目のふりをしていただけだ。」
友人は驚き、彼の言葉を待ちました。彼は涙をこらえながら続けました。「彼女が病気で変
わり果てた自分を私が見ていると知ったら、それがどれほど彼女を苦しめるか分かっていた
んだ。私は彼女の美しさを愛していたわけではない。私が愛したのは、彼女の優しさ、その
思いやりの深さ、そして何よりも私を愛してくれたその心だった。彼女の心を傷つけるくら
いなら、私は目が見えないふりをする方が何倍も幸せだったんだ。彼女をただ幸せにした
かった、それだけなんだ。」
彼の言葉に友人は声を失い、その場で涙を流しました。そして彼自身の目からも静かに涙が
こぼれました。
本当に愛するということは、相手の痛みを自分のものとして抱き、何よりも相手の幸せを願
うことです。時には、相手の欠点や苦しみに目をつぶり、ただその人の心に寄り添うことが
愛の形となります。美しさはやがて消え去るものですが、心と魂は永遠です。外見ではな
く、その人自身を愛すること。それこそが本当の愛の姿です。
オードリー・ヘップバーンの言葉
リワキーノ
投稿日: 2025年02月02日 10:34:32
No.1480
【返信】
ネットサーフィンする人たちでしたらQuora(クオーラ)の記事はよく見かけると思います。
Quoraは、質問と回答をベースにした知識共有プラットフォームで、ユーザー同士が質問や
回答を共有することで、世界中の知識を共有・広めることを目的としています。
韓国に関する記事はかなり偏っている面を感じますが、知らないことも色々教えてくれ、そ
の内容をウイキペディアなどで確認したらおおむね事実であることが多いので、皆さんもご
存じかも知れませんが、興味を持った記事をここに紹介させてもらいます。
まずは誰もが知っているオードリー・ヘップバーンの記事。
ナチス支配下のオランダで少女時代を過ごしたヘプバーンは連合国軍によってオランダが開
放された頃には、ひどい飢えと栄養失調に苦しんでいた所を、ユニセフ(の前身の機関)に
よる食糧援助で救われた経緯から、晩年はユニセフの親善大使として各地の最貧困国を慰問
する活動を自ら申し出ます。
(これは私の推測ですが)当時既に健康上に問題が起きていた様で、加えて政情不安の地域
も多く、その活動には家族からも反対の声があったそうですが、こう返したそうです。
「私一人に出来る事なんて知れているわ。でも私が動けば(メディアが自分を追う事で、
窮状と支援活動が世界に周知される事により)お金が集まってくる」