9/8 2003掲載 

第四篇
ついにイタリアへ
 
ここまで2週間の滞在で、放浪生活にも慣れ
憧れの南仏料理の食べ過ぎで重くなった胃を
引きずりながら、フランスを出国する。

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<map>
第15日目
ニースはどこまでも青く、広い空と延々と続くビーチが美しい。
南仏ののんびりとした空気とあいまってその開放感がたまらない。
 
そんなニースの海を眺めていた2人は、どうしても空が飛びたくなり(?)
パラセーリング(パラシュートを付け、パワーボートで引いてもらう)をした。
空から見る地中海とコートダジュールはあまりにも美し過ぎて、
空中で2人してケラケラ笑っていた(笑)。
 
残念ながらこの写真はもちろん撮れていないが、強風で
他に誰も飛んでいない中、高々と空を舞った日本人は
かなり注目されたかもしれない。。。
 
まさしく天にも昇る気分を味わった後、地中海を望む断崖道路
グランド・コルニッシュを通り、イタリアを目指す。


<1>途中の村から見るモナコ
国境の町マントンで食料と地図を買い込みいざ国境へ


<2>
車で国境を越えるのはうれしいが
何のチェックもない
 
さてとりあえずどこに行こう・・・
極暑の中ずっと海沿いを見てきたので、「山に行こう!」
ということでアルプスを目指し北上。
 
半日でたどり着けず途中トリノで一泊。


<3>ピッツア・ジェノベーゼ

イタリアに入ったらやっぱりピザ。
何気なく飛び込みで安宿を探すが、これが全く
言葉がわからない!!
しかも英語が通じず、数字すら解らない!
30分の格闘の末、なんとか気合で宿を確保。
 
第16日目
朝トリノを出発し、山沿いの高速を飛ばし

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アルプスの麓の古都アオスタへ
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<5>
アオスタを望む山の中腹の集落に宿をとる


<6>
そこはかわいい山小屋風の家が建ち並び
アルプスのイメージそのもの。
そ・し・て・・・涼しい〜!!


<7>

そこから車でさらに奥地の湖に行ってみることに。
その道中の美しいこと美しいこと!!夢のような風景が広がる
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<8、9>

あまりの美しさに唸りながらどんどん高地へと入っていくと
道の果てに4000m級の山を望むエメラルドグリーンの湖にたどり着いた

<10>
はじめて見る氷河を望みながら一時間ほど湖沿いを散策

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<11、12>
さすがにここまで標高が高いと日差しが強くてもひんやりと
している。
澄んだ空気はこの上なく美味く、真っ青な空と静寂の中に
響く滝の音で心が浄化されるのを感じた。

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<13>
遊歩道沿いには雪解けの水が落ちる。
これぞアルプスの天然水!
そこらじゅうマイナスイオンだらけ???


<14>
駐車場に戻り、山の小さな売店のカプチーノで一服。
集まったイタリア人達はみなで大合唱中。
ここがイタリアであることを実感。
 
下山しアオスタの市街地へ
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<15、16>
ここは初代ローマ皇帝アウグストゥスにより2000年前に造られた町。
周囲をアルプスの4000m級の山々に囲まれ、町からモンブランを
望むことができるイタリア有数の避暑地。
(モンブランは逆光できれいに撮れなかった。。。)
町も周りもすごく綺麗で店や飲食店も多く、ぜひお薦めの町のひとつです!
 
第17日目
灼熱のヨーロッパにあって、アルプスの快適さと美しさはたまらず
もう一日山にいることに決定。
 
なんでもこの近くであのマッターホルンが見れるらしい・・・
しかもマッターホルンの真下に町があるとのことで、
「せっかくならやっぱりマッターホルンは見とかないかんやろ!」
 
強烈な山道を登り続けてまたまた道の果てに到着。
ここはマッターホルンの麓の町チェルヴィニア
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<17>
着いてしばらくは曇りで、昼間なのに死ぬほど寒い〜
温度計は10℃。それまでの30℃台後半から40℃の最高気温が
半分以下に・・・どうなってるの!?
セーターやカーディガンなど持っているはずもなく、
着替えのTシャツを重ね着して寒さを凌ぐ。

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<18、19>
町から氷河まではもう目と鼻の先
 
マッターホルン(イタリア語でチェルヴィーノ)の頂はいつも雲に
覆われ、なかなかその全容を見ることができないという。
結局この日は全容を現すことはなかった。 5時間くらい眺めてたのに・・・
 
マッターホルンをテラスから眺められるロッジ風のホテルに泊まり
朝の訪れを待つ。
朝5時ごろ夜明けとともに私たちの目に飛び込んできたのは!!!


<20>夜明けのマッターホルン
超感動!!
神々しいことこの上ない。来てヨカッタ。。。(泣)
 
朝食をとり、勇んでホテルを出発。

<21>
スイス側から見た場合とは少し山容が違うが、存在感に圧倒される

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<22>4477mの白いピラミッド
牧草地を抜け
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<23>
歩いて更にマッターホルンに近づく
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<24>
氷河から流れ落ちる滝の音が響く。
近くでしっかりと山を拝んで少し下山し
見つけたとっておきの場所!!
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<25>
あっけにとられる美しさ。
透き通ったコバルトブルーの水とそれに写る山々。
いつまでもここに居たい!!と思った。

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<26>
しかし今日は次の目的地フィレンツェ近郊までの大移動の日。
最後に記念撮影して
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<27>
一年中スキーができるチェルヴィニアを出発


<28>
 
例年ならここは夏でも雪に覆われるそうだが、今年はさすがに雪はなく
山上の氷河や万年雪も急速に解けてしまい、雪崩の危険があって
後日スキー場も閉鎖されたという。
やっぱり今年のヨーロッパの猛暑はすごい。
 
ここからまた高速を飛ばし、イタリア中部地方(エミリア・ロマーニャ州)を目指す。
イタリア中部から南部へと更に移動を続け、憧れのカプリ島に滞在する行程。
 
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