11/5 2005掲載

ハナパパのアンナプルナ・トレッキング Part1

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720分に家を出て、地下鉄唐人町駅までカミさんに車で送ってもらい福岡空港に750分着。
こんな便利な空港を移転させるなどとんでもない話。早く着きすぎたので
ANAのカウンターに勤務
している福女のワンゲルの
OGと雑談しながら今回もネパールに里帰りするハリ君を待つ。


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関空でタイ航空に乗り換えプーケット経由でバンコクへ。
バンコクでカトマンズ行きに乗り換えるがダサインというネパールのお祭りと重なったため飛行機は満席。
日本の正月にあたるようなお祭りだそうで、ネパール中で大移動が行われるそうだ。飛行機がなかな
か取れなかったはず。ネパール暦でその日が決められるそうで、来年は
11月とか。17時間の大移動
が終わり、カトマンズの空港で今回もお世話になる
ECOトレックの出迎えをうける。
今回のホテルもタメル地区にあるホテルマナン、勝手知ったる便利な場所。ホテルに荷物を預けハリ
君と待ち合わせて一緒に町に出かけるが、シャッターをおろして休んでいる店が多い。買い物を手伝
ってもらう、やはりローカルの人間に同行してもらうと
2割ほど値段が安くなった。夕食は彼の知ってい
る店でタンドリーチキン、カレー、ナンを食べるが、美味かった。


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630分に昨年ガイドをしてくれたサロジ君が迎えに来てくれる。今回のトレッキングも彼にガイドをし
てもらえるように、リクエストをしておいたので、彼は昨夜遅く帰省先から
10時間かけて戻って来てくれ
たそうだ。今日はバスでポカラまで
7時間かけて移動する。飛行機では3040分の距離だが片道
は興味があったのでバスを使ったが、これは正解、道中車窓からの景色が楽しめた。
しかし、
7時間はさすがに長くこの次は飛行機にする。ポカラについてホテルに入るが、ホテルの前は
ペワ湖という湖に面したすごく良い場所だった。夕食後、明日に備えパッキングをし早めにベッドに入っ
たが、部屋が厨房のすぐ前にあったため、夜は遅くまで、朝は早くからうるさく、緊張と興奮も重なりよく
眠れなかった。


map by 興平

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トレッキング初日、6時起床、7時半に昨日予約していたタクシーが迎えに来る。
ナヤプル(1070m)というスタート地点の村まで焼く時間のドライブ、屋根の上まで人を乗せたバスと
何台もすれちがう。カーブの連続する山道を良く怖くないもんだ。
(ナヤプルの茶店、屋根
の上の竹篭はドッコと言ってポーター等が荷を運ぶときに担ぐもの)

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時半より歩き始めるがモデイコーラという川の横のゆるい上りを約1時間上流に向かって登る。
橋を渡って対岸に、ここで道が二手に分かれ左へ行くとゴレパニと言うアンナプルナエリアの別のルートに向かう。
僕らのルートは左。途中道端でおじいさんがゴザの上に青いピンポン球を一回り大きくしたくらいの果物を売っ
ていたので、尋ねるとグアッバ飲の実だそうで、初めてなので買ってみる。湧き水で洗ってかじってみると回りは
かなり硬くすこしエグミがあったが、中は軟らかく美味しかった。

(最初のうちはこんな道を歩きました)

道は尾根に向かって急登となり、段々畑の中に作られた石段の道になる。初日なのでかなりつらい。
11時過ぎに茶店で昼食を食べる。店の名前がしゃれていた。
DONT  PASS ME  BY
(レストランDONT PASS ME BY の前にて)

1時間ほど休んで又石段を延々と登り続け3時前に今日の目的地ガンドゥルク(1940m)に着いた。
(今日登ってきた道)

足ががくがくする。ここはわりに大きな集落で回りは上から下まで段々畑が続いている。
(8日目に泊まる予定のランドゥルク
の集落が谷はさんで向かい側に望める)


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6時起床、7時にテラスで朝食を食べていると、チベット族のおばさん2人が行商に来て目の前に商品を並べだす。
サロジ君がヤクの角を加工したペンダントを買ったので、僕もシルバーのリングを買った(日本に帰って磨いたらメッ
キがはげて真鍮が出てきた、クソッ!)時間をとられて、
8時に出発。緩やかな道を2100mまで上るが・・・
(峠の茶店)

そこからは谷に向かい急な下り1700m地点で丸太を
3本ほど渡した川を渡り
今度は急な上がりになる尾根に
上がるまでのつらいこと、又畑の中の道なので日陰がほとんどなく、紫外線が強いのか直射日光が刺すように痛い。
今日は途中茶店で
2度お茶を飲んだだけだったので、2時前に今日の宿泊予定のチョムロン(2140m)に着いた。
(今日のロッジ)

ロッジで昼食を食べシャワーを浴び、洗濯をする。
3時半を過ぎると日が当たらなくなり急に寒くなる。ここも大きな集落で
2つの谷筋がぶつかるところにあり見晴らしが素晴らしい。
(ロッジのテラス明日歩く道が見えます)

左の谷筋の先には、アンナプルナサウスが、右のそれには、マチャプチャレガそびえたっている。又右の谷筋のかなり先に明日の
予定地のロッジの青い屋根が小さく見えている。しかし、その間には深い谷が、、。深夜トイレに行くために外に出ると煌々とし
た月明かり、その中で見る山々も美しかった。


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7時半出発、案の定いきなりの急な石段の下りが待っていた。
高度差400mの急階段、
3日後にこれを登ると思うとうんざりする。しばらく下るだけでひざががくがくしてきた。
谷底まで降りて小さなつり橋
を渡ると又急登がまっている。

登りの中ほどまで畑があったが、だんだん木が多くなる。ここから人の住んでいない山域に入る。



帰路の宿泊予定地のバンブーで昼食をとり、しばし休憩。ジャーマンベーカリーなどと看板をだしていたのでチーズサンドを
注文したら、滅茶苦茶に不味い、食べないと体が持たないので紅茶で無理やり流し込んだがこのトレッキング中のワースト1
の食事だった。バンブーはその名のとおり竹の多い場所で、これから先は樹林帯の道に入り多少の下りはあるものの緩やかに
上っていく。ただしこの先今日の宿泊先のドバンまでの間は、強盗の出た実績があるとのこと、又マオイスト(共産ゲリラ)の支
配地域になり彼らに出会えば正規に払った入域料とは別に入域料を徴収されるとのこと、それを拒んだトレッカーが
5000
ピー脅し取られてなおかつ追い返された等など、サロジ君に聞かされていたのでいささか緊張しながら歩いたが、何事もなく

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時には宿泊地ドバン(2505m)に着いた。今日は日陰が多かったので谷筋の上り下りを除いてずいぶん楽だった。

今日はじめて上りの
3人と、下りの1人の日本人と同宿した。夕食時、食堂で久しぶりに日本語での話が弾んだ。3人組は
神奈川県から来た
606870歳で、60歳が他の二人を案内しているような感じだった。宿泊はロッジの部屋を使うものの
自分達のコックを同伴しており山の中にしては豪華な食事をしていた。話を聞くと、高度調整のため僕の1日半の行程を3日
かけて登り
ABCに連泊し4日目にヘリコプターが迎えに来てそのままカトマンズまで飛んで帰るとか、、。
一人数百万円の世界、ずいぶん豪勢な山登りの仕方があるもんだと感心した。人品卑しからぬ人たちだったので、今回はあ
まり反発心は起きなかったが、老い先短い中こんなお金の使い方もあるのかと考えさせられた。もう一人も神奈川県の人で、
この人は
72歳、昨年カラパタールに登りその時のガイドと連絡をとりあって今年も出かけてきたとのこと、まったく僕と一緒なので
可笑しくなった。(帰国する日も一緒でカトマンズの空港で再開し、ドバンで別れた後の事を報告しあい、名刺の交換をしてきた)

 

続く

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