3/27 2002掲載
春爛漫、満開の桜の中のイベント
先日掲載の”One Spring Day”に刺激を受けたか、ここ<浄水茶寮>の主人
日頃温めていた「野菜中心の膳」構想を、早々と実現してくれました。
平成十四年三月二十六日
特別献立
そういえば床の飾りに勢いが・・・
食事の前に”特別膳”を盛り立てるお話しや食材の説明を受ける。
ではそろそろ、はじめてもらいましょう。
升形金欄手鉢 青磁雲鶴片口
一、向 赤貝 甲烏賊 ミル貝 ワケギ酢味噌和え
取り皿 菱形向付
いやー、スタートより胸躍るといった風情・・・
今日の美味しんぼ隊は
少々のものにはなかなかOKを出さぬ?精鋭 |
お次が先程より気になっていたお茶時の釜。
吉野椀 釣り釜の趣向で
一、団子汁 コンニャク 人参 牛蒡 蓮根 セリ
文言抜きに、こういったのが「美味しい!」と思われる歳になったのか
それとも
極上山の幸
と<浄水茶寮>の技のコンビネーションがそう云わせるのか・・・
多分後者だろう。
桂盆を使って 曲水盛り
一、造り 鯛あしらい
取り皿 オランダ 風見鶏
申し遅れましたが
貴重な薩摩切子より注がれる冷酒の美味しかったこと |
酒のダメな編集長にも分かるほどのレベルだった。
みなさん、食事もお酒も進む進む。
そこへ、でたー!
古備前鞘の蓋に盛って
一、春野菜てんぷら うどの芽 わらび たらの芽
おくら 生独活(うど) モロミ味噌
こんなに見事に料理され、盛られた食材も喜んでいる事だろう。
山盛りいただいてもサッパリ感が持続します。 |
土鍋にて
一、わらび鍋 わらび 牛ロース
上質な出汁との絡みが、山の幸をよりふくよかにさせる。
御釜で
主人手ずからよそおってくれる竹の子ご飯。
一、飯 竹の子ご飯
これに添えられる香の物、これまた半端じゃない!
香の物 ハリハリ大根 独活の皮キンピラ 茎若布(くきわかめ)旨煮
胡瓜糠漬け 出し巻き
先ほどの団子汁、ご飯とともに食べる食べる。。。
これだけでもいったい如何程? |
デザート
一、日向みかんゼリー寄せ
一、菓子 桜餅 薄茶
ほかほかの焼き立てで供される餅のあり難さよ。
それにしてもフレンチの本場フランスでも最近一躍脚光浴びている”新鮮野菜”
たっぷりのヌーベル・キュイジーン、21世紀は洋の東西を問わず正統派野菜が
食材の重きを成すのは間違いないようである。
時同じうして興平の農業参入、土壌改良して収穫までには困難もあるやも知れぬ
が、世の遷り変りのトレンドには合致しているようで、ここ<浄水茶寮>の無農
薬有機食材の提供者として貢献する日も近いのかもしれない。
あれだけ一つも残さず平らげて、さぞやお腹もとお思いでしょうが
見てくださいこの爽快感溢れる顔、技と究極野菜に感謝しつつ家路につきました。
特別献立
についてのお問い合わせは、ここからenter
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編集中に主人の穐吉君よりメール受信、提供側と顧客が一体となって
より良い時間を共にする姿勢は素晴らしきことなり!
この間の興平さん、井上君・・・・達の菊池のドライブで刺激を受け
いろいろ考えあぐねた末、昨日のような運びとなりました。
また私の考えを理解してくれる仲間が集って、いろいろ意見し合い
私の更なる料理の道の向上の一助になって頂けたことに
とっても感謝しています。
編集長ご夫妻、秀昭さんご夫妻、柴田由紀子さん、市山陽さん ありがとう。
感謝!!、感謝!!。
穐吉 陽一郎
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