7/1 2005掲載

         <紫野龍宝山大徳寺 大慈院での月釜>
 
             2005.6.28・・・・・・・穐吉
 
            6月28日(千利休の月命日) 4月28日は利休忌
 
表千家に入門して35年、かねてより一度は足を運びたいと思っていたところ
博多の方が釜を懸けられるという事で参加してきました。
 
場所は紫野大徳寺 京都駅から烏丸を北へ御池通りを左折し堀川通りをまた北へ
20分程で北大路に、そこを左折するとすぐに右前方に広大な敷地の森?が見えてきます。
目的地に到着。
 
地図上では、赤く囲った所が今回の月釜をおこなっている《大慈院》です
赤い道路は北大路
 
 
まずは威厳のある山門をくぐります
 
 
山内略図を見ると広大な敷地に数多の寺院が点在しているのが分かります。
今回全部は廻り切れないと思って、大慈院近辺を重点的に散策しました。
 
 
 
山門を入ると直ぐ右手に金毛閣が見えてきます。
ここは千利休が豊臣秀吉の逆鱗にふれ自刃を命ぜられた歴史を感じさせる場所ですね。
 
そこを過ぎると道が分かれ今日の目的の場所へと進みます。
 
 
 
聚楽の壁といい石畳といい何ともいい雰囲気です
 
大慈院の門まで進みました。
 
門をくぐって露地伝いを奥に進みます
 
今日の目的の場所 大慈院の茶室
本席には 玉舟和尚の《雨後青山青転青》が掛けてあります
空梅雨で雨が欲しいところ、この日は気温もぐんぐんとうなぎ上り、蒸し暑かったですね。
しかし昔の茶人はこういう一行物を肌で感じていたんですね。
心頭を滅却すれば暑さ忘れる・・・・・。今の時代何言ってるんか!?っと言われそうですね。
日本人の心の中にはこういった精神はまだ息づいていると思うんです。
 
茶室は着物がお似合いですね。
 
主菓子は青梅の葛ねり包み
 
干菓子は鶏卵素麺、氷菓子
薄茶を点てて皆さんに振舞われます。
 
 
水屋では大勢のお手伝いの方が忙しく・・・・・。
 
花入れはぶりぶり籠に白の鉄線
 
 
茶席から露地のほうを眺めると 御簾越しの木々が水を欲しがっている声が聞こえてきそうです。
 
私は魚屋(トトヤ)茶碗で薄茶を戴きました。
 
40分程で席が終わり道具の拝見をしました。
 
先程も書きましたが、京都でも今年最高の暑さ(35.2℃)
、この場所では今流行のクールヴィズって言うわけにも行かず背広にネクタイと決めました。
禅語の意味を理解し心頭を滅却すればそれなりの効果は期待できるかもしれませんが
なんせ修行が足りないにわか茶人にとっては汗が吹き出て滝と化したような状況でした。
 
赤松、黒松 松葉一本にいたるまで、品格を感じます。
簡素な佇まいのなかにも禅宗の厳しさと大らかさを感じ大徳寺をあとにしました。
 
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