12/26 2003掲載
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oo 舩津邦比古
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クララ・フォン・クーニヒスヴェルトのクリスマス・マルクトめぐり
この人は小さい頃はつむじ曲がりのへんてこりんな子でしたが,
結構行動力があって,いつの間にかこんなこともできるようになりました。
そしたら11月終わり頃滅多に電話のないこの人から電話がかかってきて,
「やっほー,ちょっとドイツに行ってくるからねー」
「ふんふん,木屋町の盛り場にビヤホール・ミュンヘンってあったなあ。あそこで今晩飲みごとかい?」
「いえ,,オーストリア航空でヴィーン経由南ドイツ,オーストリアをぐるーっと廻ってくる。
バイトで貯めたお小遣いで行くからパパに迷惑かけないよ。でも,お餞別もらってやってもいいよ。
じゃないとお土産ないかもねーぇ(くっくっ,,)」
父は何か一言言いたかったが,
旅費をせがむわけでもなし,何も言えないのでした。
まず着いたところはニュルンベルク。ここのマルクト広場のクリスマス・マーケットは有名です。
ドイツではクリストキンドル・マルクトとも言います。
キリスト様の子供達の楽しいお店という意味ね。向こうに見えるのがよくカレンダーなどに出てくる聖母教会。
反対側にもお店がずらり。
このお店はちっちゃな人形を売っている。白髭のこびとがかわゆい。
このお店はマジパン。アーモンドの粉で作ったお菓子。
ここはバンベルク。
娘「昨年パパに連れられて来たとき,川が印象的だった」
父「そう。バンベルクは小さなヴェニスとも言われている」
娘「あそこに,壁に描かれたキューピッドの足が出ているね」
父「上の方にもキューピッドが壁からはみ出している。この市庁舎はくらちゃん,昨年だけでなく,10年以上前,
ドレスデンに初めて行った帰り道にも寄ったんだよ」
娘「美しい町だねえ」
父「戦災に遭っていないからね。大司教座のある門前町。立派な教会が多い」
その大司教の権勢の象徴がこの大司教宮殿です。
やって来ましたローテンブルク。でも市庁舎前広場は拍子抜けするぐらい簡素で,クリスマス・ツリーが一本あるだけ。
そういえば,yokoさんのレポートでもそうだったみたい。
こんな感じか。派手なのは東京,ニューヨーク,パリに任せて,ここではこれが味があります。髪の毛の黒い観光客ばかり。
ショウ・ウインドウめぐり
人形達
クリスマス定番の飾り。左下はクリッペ,つまりイエス様が生まれた馬小屋。右下は東方から三人の賢者が来たところらしい。
有名なクリスマス専門店<ケーテ・ヴォールファールト>本店
父「くらちゃんが生まれる前,パパがここに来た時この店はまだ無かった。二度目に来たときに出来ていた。
それがこんなに繁盛して日本にも支店を出すなんて,たいしたものだよ」
「くらちゃん,こんなの集めた〜い」
シュタイフのおみせ。ここにもぜひ来たかった。
父「おっとっと,ここは昨年夏みんなで夜遅くまでビール飲んだ所じゃないか」
娘「そうなの。
ここに来て,あの時の旅行が夢じゃないのを確かめたかったの」
父「あのとき楽しかったなあ」
娘「うん,楽しかったねっ」
「くらちゃんね,ちっちゃい頃食べてたこの薄っぺらいオレンジ色のアイス,みつけて早速食べちゃった。懐かしい味だったよ。味って覚えてるもんだねえ」
ローテンブルクを発ってここはシュツットガルト。 テュービンゲンから近いので度々来ました。
あまり記憶はないけれど,ミュンヘンとかテュービンゲンとか書いてある標識を見つけると,おもわずパチリと一枚。
この人
v. K.
家の長女。なぜかマルクトの屋台でクレープを焼いている。元気そうでした。
この道って,ハイジの山小屋に続いているのかしらん。
さてさて,ノイシュヴァンシュタインが見えてきました。
お城もだけど,手前の家と白壁,どうしてシミが一つもないんだろう?
セピア色で撮ってみました。
ビールでかんぱーい。ドイツのビールはうまいど〜。
夜のマルクトでこんなお化けに遇いました。
父「これはブッツェンマンドルといって,アルプス地方の民話だ。雪の山から鬼やお化けが下りてきて,言うことを聞かない悪い子を食べてしまうそうだ」
娘「なまはげ?」
父「そういうとこかな。ところでドイツ語解ったの?」
娘「ううん,さっぱり。一緒に行った子ドイツ語専攻で良くしゃべるんだけど,くらちゃん教科書に載ってないような日常使う単語はいっぱい解った。パパのお陰かな」
(後半へ続きます)