9/12 2007掲載
Hiko と Maria のスイスの旅
昔の写真をきれいにデジタル処理して再生すると、それはつい昨日のことだったように鮮明に思い出されます。今の自分もこんなに若いんだろうかと、つい錯覚を起こしかねません。私たちが二人でスイス旅行をしたのはパパとママになる前、伯爵v. K. になる前のことでした。
着いたところはルツェルン Luzern。スイス中央部にある、小さいが音楽祭で有名な町です。
川が湖に注ぐあたりにある、花で飾られた木造のこの橋はカペレ橋。カペレは英語のチャペルのこと。あの塔がそう呼ばせる所以なのでしょうか?ルツェルンのシンボルだったこの橋は1990年代に消失し、その後再建されました。
ルツェルンの周囲にはそれほど高くない、家族連れの山登りに適した山が幾つもあって、ケーブルカー、登山鉄道、船を乗り継いで、一日掛けて山と湖を周遊することが出来ます。登山鉄道は観光のため、蒸気機関車が多く使われています。
中世以来の古い町ですから、ご多分に漏れず城壁で囲まれています。
城壁の上は歩けるようになっている。
アルプスの巨大な岩に彫られた「瀕死のライオン」像。フランス革命の時、ルイ16世を守って殉職したスイス人傭兵を讃えた記念碑です。背中に槍が刺さった瀕死のライオンが、ブルボン家の百合の紋章付きの楯を守っています。
ちょうどこの日は何かのお祭りに当たっていました。パレードがあっていて、小太鼓の一隊。
それに続いてクラリネットの鼓笛隊。服装が見ていて楽しい。
あちこちにベンチが並び、お店が出ているので、夕食はそこで楽しむことにしました。食べるのは勿論焼いたソーセージとパン、ビール。日本なら焼きそばか、たこ焼きってところだな。
このころはドイツ語は全く解らない。周囲のドイツ語はシュシュ、シェシェばかり聴こえる。
イタリア系のにいちゃんたちと仲良くなった。左のにいちゃんはおしゃべり。右のにいちゃんはシャイだった。すっごく楽しかったの、覚えてます。
さて、ここが誰かさんたちが行くらしいグリンデルヴァルト Grindelwald 。登山と観光で有名な、山間の小さな村です。標高1000m。スイス鉄道のある麓の町から登山電車で上がってきます。これは後年子連れで行った時の写真だから、画質が良い。
さらに上がるとクライネシャイデック。ここまで上がると有名なユンクフラウ(4158m)が、間近に望めます。
アルペンホルンを吹くおじいさん。標高2000mのここまで、おばあさんが町中を歩く格好で来ている。スイスのトレッキングは、こんなおじいさんおばあさんでも出来るんです。高いところまで電車で上がって、あとは平行移動。
これは絵葉書のクライネシャイデック。左が北壁で有名なアイガー。右はメンヒ。
ユンクフラウJungfrau とは若い女のこと。白いユンクフラウを背景に空を見上げるユンクフラウ。
あの岩山をくり抜いて3400mの高さまで、登山電車が上ります。
あのレストラン「アイガー北壁」のテラスで昼食を取ろう。
美味いなあ。焼きソーセージとスイス風パスタ。サラダが日本と違ってボリュームがあります。パスタ入りサラダなら、それだけで十分というくらい。
空気がいいから美味しいわ。
冬の絵葉書。正面のスキーゲレンデ見てください。広いこと!長いこと!そして雪質がとてもいいんです。あ、ハナパパは経験済みだったね。