10/29 2002掲載

by  haruさん

<アクエリアスの航海 〜Secret base〜 平瀬>

 

♪♪ Sunrise Sunset、Sunrise Sunset・・・・

 

と、口ずさんでいると夕暮れの歌がいろいろと浮かんできました。

 

♪♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か・・・

 

♪♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る ・・・

 

♪♪ 夕空晴れて 秋風吹き 月影落ちて 鈴虫鳴く 思えば遠し故郷の空・・・・

 

♪♪ たそがれの灯は ほのかにともりて なつかしき山小屋は 麓の小道よ・・・・

   この歌、二番もいいですね。

   暮れゆくは白馬か 穂高はあかねよ 樺の木のほの白き 影も薄れゆく・・・

   

最近の歌だって、いいのがあります。

 

♪♪ 夕映えはあんず色  帰り道一人口笛吹いて・・「初恋」 村下考蔵

 

♪♪ 暮れなずむ街の光と影の中 去りゆくあなたへ贈る言葉・・「贈る言葉」海援隊

 

  武田鉄矢は、「この詞は、女性に振られたときに書いたものなので卒業式で

         歌われるのは面はゆい。」と言っていました。

 

「夕日を追いかけて」 財津和夫

 この歌は福岡を歌っているんですよね。西南大学出身なので舞台は多分、百道

 

♪♪ しばらくぶりのふるさとは 大きな町に姿を変えていた

体をゆすって走ってた 路面電車は今はもういない

悲しみこらえたたずんで 好きだった人 永く見送った

後姿に似合ってた あの海辺の道 今は車の道

 

でも海はまだ生きていた いつも勇気をくれた海だった

空の星は昔のまま 指先に触れるほど近くに

 

いつからだろう父は小言の たった一つもやめてしまっていた

いつからだろう母が唇に さす紅をやめてしまったのは

 

“長生きしてね”の一言さえも 照れくさく言えず明日は出て行く日

戻っちゃだめと自分に言った 切り捨てたはずのふるさとだから

 

都会に海が見えないから 人は僕を笑いものにする

都会の星がとても遠いから 人は僕を夢見る馬鹿という

 

いつだって真剣に僕は生きてきたはずだけど

でもいつもそこには孤独だけが残されていた

 

沈む夕陽は止められないけど それでも僕は追いかけていく

沈む夕陽を追いかけて 死ぬまで僕は追いかけていく

 

 

 

ところが、朝の歌が、なかなか浮かばない・・

 

♪♪ 別れの朝二人は 冷めた紅茶飲みほし・・(別れの朝:ペドロ&カプリシャス)

 

♪♪ 朝が来たのね お別れね・・・(女の朝:美川憲一)

   

♪♪ ただ一面に 立ちこめた 牧場の朝の霧の海・・・

 

♪♪ 朝は どこから来るかしら・・・

 

ウーン。

 

ジャズのMJQの名曲に

「朝日のようにさわやかに」という曲もあるけど、二日酔いの朝など、さし込まれると迷惑な朝日もあるしなぁ。

 

「朝日のあたる家(アニマルズ)」も、とてもいい曲だけど詞の内容が暗いし・・

 

それに僕はキリン党です。

アクエリアスのメンバーはビールを買うとき、必ず“一番搾り”を忘れないようにしてくれます。

 

そんなこと、考えていたら、こんな歌を思い出しました。

 

♪♪

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

勇気凛々瑠璃の色

望みに燃える呼び声は

朝焼け空に谺(こだま)する

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

 

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

力洋々海の色

胸も高鳴る呼び声は

真昼の空に谺する

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

 

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

知恵は七色虹の色

夢も脹らむ歌声は

夕焼け空に谺する

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

 

ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

(ちかい)は堅く鉄の色

明日を目指す歌声は

月夜の空に谺する

 ぼ ぼ 僕らは少年探偵団

 

 

子供のころ、仲間たちと秘密基地のなかで、よく歌ったものです。

みんなで歌うと気分が高揚したものです。

山の木々の間や海辺の岩陰に小さな空間を見つけ、木や葉っぱで覆いをして簡単な扉をつけて部屋風に仕立てて仲間達との遊びの巣窟としました。そんな場所は、いくらでもあった。

 

秘密基地に入るときには必ず合い言葉を掛け合ったな。

もちろん、葉っぱの隙間から、相手の姿はお互いに見えているのだけど、これは重要な儀式でした。

ビー玉やメンコなど大切なものを持ち込んで、秘密の地図を作って山の分かりにくい場所に埋めて隠したけど、次に行ったときには雨などで地形が変わっていたりして掘り出したことは一度もありませんでした。

 

誰かが

“畑に成っているキュウリを取りに行こうぜ。”

と言うと、いけないことと分かっていても反対できなかった。

畑にはスイカとかまくわうりも成っているのだけど、スイカは恐れ多くて最初から対象外だったし、まくわうりは畑の近くの草むらに腹這いになって盗ろうか、どうかと、随分と考えたけど黄色い色がまぶしくて、とうとう手が出せなくて、せいぜいキュウリを2〜3本頂戴するくらいだったけど、それでも畑に突撃するときはドキドキした。

基地に持ち帰って、味噌をつけてみんなで食べたキュウリは夏の味がして美味しかった。

 

 

あのころ、僕のヒーローは猿飛佐助と霧隠才蔵だった。

 

トタンを切り抜いて十字手裏剣を作って板に向かって投げたけど、軽すぎて突き刺さらなかった。

 

大人になった僕は電動カナ切り鋸を買って、鉄板を切り抜いて十字手裏剣を作ってみたけど工作精度が悪かったのか、やはり板には突き刺さらなかった。

柔らかい土に突き刺して溜飲を下げた。

 

漫画に、忍者は成長の早い麻の種を蒔いて、毎日、飛び越して高飛びの練習をすると描いてあったので、僕も麻の種を手にいれて蒔いてみたけど芽が出なかった。

漫画には種を蒔く時期までは書いていなかった。

 

大人になった僕は、街を歩いていてショーウィンドウに麻の着物が飾っていたのを見て、このことを思い出した。

近くの駐車場にポールがしてあって、チェーンが張られていた。忍者の気分になった僕はスーツ姿のままで飛び越そうとしたが足を引っかけて思いっきり転んだ。

ものすごく痛かったが、それよりもなによりも恥ずかしくて周りを見回したが誰もいなかったので安心した。

あのとき、芽さえ出ておれば、あんな無様な格好はしないで済んだのに・・・

 

海で泳いでいて、麦わらのストローで水遁の術をしてみた。

波がかぶさって、海水を思いっきり飲んで、むせた。

 

大人になってスキューバダイビング・セットを手に入れた僕は、海に行くまで待ちきれずにウェット・スーツを着て、マスク、シュノーケル、フィンを付けて家のお風呂に入った。

シュノーケルで、スー・ハー、スー・ハーと快調に呼吸しながらフィンの先を見ていたら、お湯ですっかりのぼせてしまった。

 

猿飛佐助や霧隠才蔵など真田十勇士は、みんな居なくなった。どこへ行ったのだろう。

あのころ真田十勇士は全員の名前を言えたのに。

 

 

ヨットに乗っていると、そんな昔の秘密基地の匂いがします。

仲間たちも・・・・

 

小春パパと知り合ったきっかけは、以前

 

Have you ever seen the rain(雨を見たかい?)

http://www.sannoh.co.jp/shuyu/haruguchi/harusuntxt02.htm

 

に書きました。

 

 夢中になって潜っている小春パパの姿を遠くから眺めていて、秘密基地の仲間のような感じがしたのです。

 小春パパは潜るのに夢中だったので、一隻のヨットが近づいてきたことなんか気付かなかったことでしょう。

photo1

中央、やや右。平たい瀬に白い灯台があるのが平瀬。海峡は狭いうえに通過する船舶が多い。

photo2

右が平瀬。ラサ・サヤンは平瀬の際に錨を降ろしていた。遠くに玄界島が見える。


Secret base 〜君がくれたもの〜」 (ZONE)

♪♪ 

君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない

10年後の8月 また出会えるのを 信じて

最高の思い出を・・・・・・

 

出会いは ふっとした瞬間 帰り道の交差点で 声をかけてくれたね「一緒に帰ろう」

僕は照れくさそうに カバンで顔をかくしながら 本当は とても とても 嬉しかったよ

 

あぁ 花火が夜空 きれいに咲いて ちょっとセツナク

あぁ 風が時間とともに 流れる

 

嬉しくって 楽しくって 冒険も いろいろしたね

二人の 秘密の 基地の中

 

 

君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない

10年後の8月 また出会えるのを 信じて

君が最後まで 心から 「ありがとう」叫んでいたこと 知っていたよ

涙こらえて 笑顔でさようなら せつないよね

最高の思い出を・・・・・

 

あぁ 夏休みも あと少しで 終わっちゃうから

あぁ 太陽と月 仲良くして

 

悲しくって 寂しくって 喧嘩も いろいろしたね

二人の 秘密の 基地の中

 

君が最後まで 心から 「ありがとう」叫んでいたこと 知っていたよ

涙こらえて 笑顔でさようなら せつないよね

最高の思い出を・・・・・

 

突然の 転校で どうしようもなく

手紙 書くよ 電話もするよ 忘れないでね 僕のことを

いつまでも 二人の 基地の中

 

君と夏の終わり ずっと話して 夕日を見てから星を眺め

君の頬を流れた涙は ずっと忘れない

君が大きく 手を振ってくれたこと きっと忘れない

だから こうして 夢の中で ずっと永遠に・・・

 

君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない

10年後の8月 また出会えるのを 信じて

君が最後まで 心から 「ありがとう」叫んでいたこと 知っていたよ

涙こらえて 笑顔でさようなら せつないよね

最高の思い出を・・・・

最高の思い出を・・・・

 

 

小春パパ、小春ママ、転校なんかしないので10年後の8月も、よろしく。


TopPage