11/14 2002掲載

haruさん

<アクエリアスの航海 〜Memory〜 加唐島>Part2  Part1はここ

「犬を飼ってはならない。」

この島の、最大の特徴は、なんといっても

「島の人は何人も“犬を飼ってはならない。”」

ということである。

 

なんでも、むかし、むかし、犬がこの島の鎮守である“八坂神社”に悪さをしたらしい。

だから、神様の怒りにふれて犬を飼ってはならない、ということになり、島の人々はそれを守っている。

いぬはいぬ。

島は猫の天下。

信じられない人は、加唐島の小・中学校のHPを見てください。

http://island3.matsuronet.ne.jp/mae/kakara/nature.html

 

「犬を飼ってはならない!!」

 

だから、この島では

花咲か爺さんはポチの代わりに三毛猫の“タマ”を飼うのだが、タマは勝手気ままで、あっちこっちで「みゃん、みゃん」鳴くので、爺さんはそのたびに

♪♪大判、小判がザックザック、ザックザック”と期待して、そこをクワで掘るのだけど、なにも出てこないのでくたびれ果ててしようがない。

 

桃太郎は犬のお供がないので仕方なく、スヌーピーのぬいぐるみを背中に背負って鬼と戦うので、不自由でしょうがない。

“きびだんごを、犬の分、一つ余計に食べたくらいじゃ、割りにあワン。”

と、ぼやいている。

 

「101匹ワンちゃん大行進」なんか、もってのほかである。

 

離島や漁村には、もともと猫が多いのだが、この島の猫はいちだんとのんびりしている。

写真18.道ばたで寝る猫)
(写真19.目を閉じる猫)
●●●●(写真20.坂道の猫)
●●(写真21.フェンスの猫)
●●●●●(写真22.白黒猫)
● ●(写真23.振り返る猫)

    
この島では、猫は王様

(写真24.加唐島へようこその壁画)

(写真25.猫のアップ)

(写真26.ドラえもんとぴかちゅう)

(写真27.ニコニコ通り)

子供たちもいたるところに猫の絵を描いている。

(写真28.八坂神社の鳥居と狛犬)
●●●(写真29.八坂神社本殿)

島の人たちに犬を飼うことを禁じた八坂神社。

(写真30.狛犬左)

(写真32.狛犬右)

(写真33.狛犬右アップ)

犬を禁じた八坂神社の境内では、狛犬たちがたわむれている。

(写真34.神灯籠左)
(写真35.神灯籠右)

神灯篭の上にも犬

 

(写真36.神灯籠左アップ)

(写真37.神灯籠右アップ)

八坂神社の神は犬をお叱りになりながらも、境内にとどめ永遠に許し給う。

犬たちは永遠の命を得て、たわむれる。人々が去り、神殿が朽ち果てたあとでさえも。
僕は、せめて一回の生をまっとうしたいと思う。

 

 

僕は長崎の島にいた頃はいろんな動物を飼った。

山羊、うさぎ、鶏、軍鶏、ちゃぼ、めじろ、トンビ、鳩、十姉妹、カナリヤ・・・

もちろん、山羊などは僕ひとりで飼っていたわけではないが。

それらの動物がいなくなってからも犬と猫は、いつもそばにいた。

中学2年の冬、島から福岡へ出てくるとき犬も猫も連れて来たのだが二匹とも交通事故であっけなく死んでしまった。当時、島には車などなかった。

高校生になってバイトなどのお金を貯めて初めて牡のシェパードを買った。シェパードとコリーはテレビの影響もあって、当時、人気を二分していた。

飼い主も持たない立派な血統書を持っており、“ロック”と名付けた。

しつけの訓練を受けさせることにして半年間、警察犬訓練所に預けた。ロックは見る見る賢く、たくましくなっていった。

警察犬としての検定試験のとき、ロックは途中までうまくやっていたのだが終了間際になって、出番を待つ雌のシェパードの

“わん”

という声に釣られてコースを外れて駆け寄り、検定を通らなかった。

そのときは、僕は帰りに肉屋に寄って骨でも貰って家に帰って、抱いてねぎらってやろうと思っていた。

しかし、“わん”とほえた雌犬が優秀ということで賞を貰うのを知ってから、急に虚脱感におそわれ何もする気が起こらずに、僕もロックもとぼとぼと家路についた。家に着いてもねぎらうことを忘れていた。

そのあと、すぐにロックは再検定を受ける間もなくフィラリアで死んでしまった。

僕はあのとき、なぐさめてやらなかったことを後悔している。

それから僕は犬を飼っていない。

 

過ぎ去っていった犬や猫たち・・

 

愛した人々、それぞれの想いのなかに・・・・・・

 

<Memory> (ミュージカル catsより)

 

     ・・・・・

     ・・・・・

      

♪♪

Memory,all alone in the moonlight

I can smile at the old days

I was beautiful then

I remember

The time I knew what happness was

Let the memory live again

 

 

Every streetlamp seems to beat

A fatalistic warning

Someone mutters and a streetlamp gutters

And soon it will be morning

 

 

Daylight,I must wait for the sunrise

I must think of a new life

And I mustn’t give in

When the dawn comes

Tonight will be a memory too

And a new day will begin

 

 

Burnt out ends of smokey days

The stale cold smell of morning

The streetlamp dies,another night is over

Another day is dawning

 

 

Touch me,it’s so easy to leave me

All alone with the memory

Of my days in the sun

If you touch me

You’ll understand what happiness is

Look,a new day has begun

 

 

“私に触って、私を抱いて。一人にしないで。そうすれば幸せの意味が分かり、新しい日々が始まる。”

と歌って、再び生きる命として選ばれたグリザベラ・・・・

 

しかし、一つの魂のみが選ばれることはない!

 

再び生きるため天に駆け昇る無数の魂たち、

 

ロック、リー、ハニー・・・・

すべての魂に祝福あれ!!

 

 

Cats 参照ページ

http://www.geocities.co.jp/PowderRoom/2322/shpcats.html

 

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