10/8 2002掲載

2002 Winter編はここからenter

物集女(もずめ)の”山中”

ここの評判は真理さんから何度も

「京都来はったら美味しいとこあんのやー」
「お肉最高なんやー、他所の食べられへんようになるわ」
「ちょっとはお値段張るけど、ご馳走するわー」

と聞いていたので今回、それはそれは楽しみなグルメ・チャレンジとなりました。

向かい合わせの席よりも厨房側で

オーナーシェフ山中氏の
講釈聞いたほうがおもろいと思うんや、とのことだったので・・・・・

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迷うことなくカウンター席を陣取って
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奥さんの上品な会話でリラックス
(不本意ながら、本人の希望によりボカシ入り)

一番に驚いたのが正面

冷蔵庫の肉の美しさ!

さらに、ピッカピカに磨かれた厨房設備の放つ光。
対戦前から緊張感がみなぎって来て・・・・・

最初の一品

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ホッカホッカのジャガイモ

スッカラカンの胃袋を、温かくして受け入れ態勢は万全。

お次、真理さんが今宵の為にと事前に予約してくれていた

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伊勢産極上あわび
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これをコンソメで茹で
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あわびのツノクリームソースで仕上げた逸品

柔らかいばかりでなくシコシコ食感も愉しめる。。。
こんな食べ方があったのかあ!
ガツンと頭打たれたような刺激にしばし酔いましたがな。

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ロースト・ビーフですが

何か違うなあ何かが。。。

続いて牛刺しの段取りが始まりましたが・・・・・

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「腕やないんです、材料なんですわ材料」との講釈だったが

食して納得、違うんですわ味が。。。肉の味がまったく他所のとは。。。チ ガ ウ !
ここに来るまではいわゆるブランド牛と云われるのが、それも霜降りの「食べて頂戴!」と
云わんばかり風にショーケースに入っているのが美味しい肉だとばっかり思っていました。

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塩タン
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タンシチュー
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ビーフシチュー

いずれもスーッと胃袋に入って、次は何?ってそんな気分にさせてくれる肉。

ガキンチョが食べていた

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調理前ハンバーグ beautiful!
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ビーフ
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仕上がりの見事なハンバーグ

香りが良いのも特筆すべき事項、いわゆるステーキハウスの匂い全くしません。

メインのステーキが出来るまでにと出してくれた

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ビーフカツレツ、外カリカリで中レア、生まれてこのかた初体験
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見事な薄味仕立てのコンソメゼリー

メインのステーキの準備が始まりましたが

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色の美しさったらそれは見事、山中さんに捌かれる肉も幸せ?

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ステーキの出来上がりです

既に7〜8品頂いた上でこのステーキ、普通だったら喉通りませんよね。

公言するのは憚られものかもしれませんが、種明かせば不味い牛を食べさせられている
という訳なんです、我々は・・・中でも霜降りの類はタブー、人間の創った偽牛、必ずもたれます。
体は元来正直もの、脳ミソはだまされても胃袋は受け付けません。

その証拠を見せてもらいました。
お店の牛から取って固めた油を手にとってみると・・・あーら不思議!?みんなきれいに融けた、体温で
ということは消化も100パーセント。通常の肉から出る油は体温で溶けないということは皆さんご承知の筈
全て体内残留物として・・・まだまだあるある疑惑のブランド牛の実態!これ以上は語れません恐ろしくて。

「胃腸は語る」で著者の新谷先生は人間の体温よりも高い獣の肉を
 
できるだけ食べないように、それは脂が身体の中で固まるから・・・と
 
おっしゃっており、この考えからすると山中のお肉、奇跡みたいなものですね・・・・・Yoko

肉の苦手な嫁さんの変身振りには驚き、美味い!ってたらふく食ってまたまた

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白身魚やビーフカレーにチャレンジ、こんなに頂くのは初めてじゃないかしらだと。

締めはガーリックライス

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和風仕上げでサッパリと・・・あっという間にカラッポ

見ている読者の皆さんの怒り、よーく分かりますよ
「あいつらいったいどれだけ食うつもりなんや!」でしょ?

でも、調理も素晴らしいからそうなんでしょうが中でも食材、肉選びが適切だとこうも気持ちよく
いくらでもスイスイ頂けるというのが実証された今宵のディナー、しかも真理さんのおごり。。。最高ヤ!!!

この業界で長いこと経験を積んでいる山中さんにしてからが
「うちとこで使ってる特選近江牛、これを長期安定的に入れてくれる問屋さんは滋賀に一軒あるだけなんです」
それほど仕入れは難しいという・・・大いに勉強させられたステーキ膳ではあります。

ここでデザート食ってお開きかと思いきや、なんと平野ファミリーによる
”ハッピーバースデイ小春ママ”のスタート!

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戸惑い隠せないママ

自家製ケーキとアイスクリーム

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素晴らしいデザートもあっという間にお腹の中に。

手打ち庵夫妻によるプレゼントも手にして

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大喜びの小春ママ

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見る見るうちにカウンターはお祝いの山

みなさん色々考えてくれたんだね

心から「ありがとう!」

エッ!!!?
パパにも何か貰えるのかい?

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早速開けてみると

ジャーン!

ウッシッシ、嬉しいなあ

京都市長賞をもらったこともある高菜画伯による”小春デッサン”

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小春関連でもらったなかでも秀逸最高!のプレゼント

嬉しくて嬉しくて、どこに飾って小春に見せてやろうかなあって思いました。

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グルメにお祝い、楽し嬉しで夜は更けて・・・鳴滝に戻ります。

有難う!プロデュースしてくれた平野ファミリーのみなさん。

参考までに

くいしんぼう”山中”
京都市西京区御陵溝浦町26-26
075-392-3745

老婆心ながら申し添えます・・・・・お後が困るんです。
牛はここ当分食べる気がしません。
食べたくなったら京都へ行くことにします。
そして物集女を目指します!
あとは魚ですな、ここ当分博多では。。。トホホホホ