熊野への家族旅行・その2  by リワキーノ 1997.08.01

翌日は川湯温泉から熊野川を下流に向い、ウオータージェット船に乗って瀞峡巡りをしました。
船着き場で





ネットから画像を拝借

もっともこのような景色は船からは見られませんが。
瀞峡は大台ヶ原を源とする北山川にあります。

ウオータージェット船を降りたあとは一路熊野川沿いに南下し、新宮市に出てそのまま通り過ぎ、
那智山に向かいます。
熊野三山の一つ、那智大社。


青岸渡寺。
那智大社は幕末まで多くの神社がそうだったように本来は神仏混淆だったのですが、明治政府の神
仏分離令により那智大社と那智山青岸渡寺に分かれました。


私が所属する熊野修験団の導師、高木亮英さんはこの青岸渡寺の副住職です。
亮英さんの勧めで三重塔に登りました。




後方の大きな屋根のある建物が尊勝院。青岸渡寺の宿坊で、熊野修験団は奥駈のときにここに泊ま
ります。


那智山と言えば有名な那智の大滝があるのにその写真が無いのです。家族は初めての那智山行き
でしたから私がここを省くわけはないのですが・・・そう言えば色々便宜を計らってくださった高木導師
とのスナップ写真もない。

那智山の観光を終えて新宮市へUターンです。
新宮山彦ぐるーぷのメンバー矢濱さんが経営するウツボ料理の店「やはま」で今日の夕食をしたかった
のです。
うつぼ料理の店「やはま」:http://www.kumanogenki.com/report/oisiimon/yahama/index.html

店近くのホテル(3日目はまともなところに泊まりました)にチェックインし、徒歩で「やはま」に向かいます。
店主の矢濱さんがご夫妻で大歓迎してくれました。

矢濱さんとは何度大峯の峰や谷の探索を一緒したことでしょうか。
滝が大好きでアマチュアのビデオカメラマンとして撮り続けてきた紀伊半島の滝は700になるそうです。
それらを編集したビデオ作品は「紀伊半島の名瀑」と名付けられ、私が知る限りPart10まで発表され
ました。
http://www.taki100.jp/Local%20top/kinki.htm
滝をこよなく愛するグラフィックデザイナーの横尾忠則氏は矢濱さんのビデオ作品に魅せられて新宮
市の「やはま」までやってきたとのこと。

新宮山彦ぐるーぷの世話役代表、玉岡憲明さんも来店。
楽しいひとときを過ごさせてもらいました。


翌日は熊野灘の海岸線を右に見ながら尾鷲方面に向って車を走らせ、やがて熊野市有馬町にある日
本最古の神社「花の窟神社」に着きます。


日本書紀に花の窟神社に関する記述がありますが、ウイキによれば、それは墓とでも言うべきところ
で神社とされたのは明治時代になってからだろうとのことです。



熊野市から内陸へと入り込みます。
池原に近づくと川原の涼しげなのに息子達が惹かれ、ここで休憩。




池原を出て、前鬼口を過ぎ、和佐又山口から急坂の続くドライブウエイを駆け上がって和佐又山ヒュッテに到着。
この和佐又号(私が勝手に命名したヒュッテの犬)は何代目なのだろうか。




大普賢岳に登る尾根のブナとヒメシャラの樹林帯。





笙の窟の行場よりはずっと手前で引き返しましたが、十分に大峯の雰囲気を味わいました。


吉野を抜け、橿原市を抜け、生駒市とR168を走っていて東生駒駅近くの信号で止まったとき、後ろに続く車に
なんと巫女のぶさんが乗っている!彼女は生駒市の隣町に住んでいるのです。
家にも泊まりがけで遊びに来たこともある彼女は私の家族とも親しく、こんなところで出逢う奇遇にお互い驚き
合いました。

家族旅行、おしまい。