怪盗ルパンとY.O嬢+リワキーノの秋の休日 (別名 秋ソナ物語)  by リワキーノ  2009.11.13

怪盗ルパンさんとY.O嬢さんは幼なじみです。
Y.O嬢さんの転校のために小学校4年生のときに二人は別れ、何とそれから40数年ぶりに再会
したのです。
その経緯はまた別の項目でご紹介しましょう。
再会のときに一役買った私も誘って三人で関西の秋を楽しもうではないかとルパンさんが提案し、
11月にそれが実現したのです。
ルパンさんは八王子市から、Y.O嬢さんは福岡市からやってくるのです。

11月13日(金)
夕方6時に心斎橋の日航ホテルで待ち合わせたのですが、エスカレーターに乗って2階のロビー
に最初に姿を現したのは怪盗ルパンさん。
上背があり、恰幅のある身体に品格のある風貌はロビーにいる客たちの中でひときわ存在感が
ありましたね。
自衛隊高級将校の軍帽とロングコート姿だったらどんなに威風辺りを払うことだろうと思いました。

次に姿を現したのがY.O嬢さん。
キャリーバッグを引きながらザックを背負ったズボンスタイルの軽装で、はは〜ん、柳生の里から
笠置山をハイクするつもりでいらっしゃるな、と私は考えたのでした。
でもブーツをかっこよく履いていて決まってましたね。
チェックインを済ませたY.O嬢さんが行きつけの中華料理の店に予約しているからと、私たちを案内
します。

Grand F China(グラン・エフ・チャイナ)
日航ホテルから心斎橋筋を越えて歩くこと5分ほどでしょうか、Y.O嬢さんご贔屓の中華料理の店
Grand F Chinaに到着

入り口に立ったとき、とても中華料理の店には見えません。高級なスナックかクラブという感じです。
店の感じは下記のURLで参照ください。
http://www.tsujicho.com/oishii/restaurant/zoomup060727.html

色々コースがあるようですが、常連のY.O嬢さんが選んだのはフカヒレステーキとフカヒレの刺身、そ
してその他の料理でした。
特大のフカヒレステーキも刺身も本当に美味しかった。

真ん中の皿の右側にあるのがフカヒレの刺身。
コリッコリッとした舌触りと何とも言えぬサッパリした味がもう応えられません。


フカヒレステーキ。
フカヒレスープしか食したことがないのでフカヒレってハルサメのようなものかとイメージしていた私の
概念を完全に払拭しました。


他に二品ほどあったのですが写真に撮ったのはこれだけ。
料理の名前も知らないですがこれがまた美味しかった。


美食に満ち足りた表情の3人。
「そうなの。リワさんがそんなに美味しいって喜んでくれるなんて、普段余程美味しいものと縁がない
食生活をされているのね、可哀想に・・・」
と私に語りかけているように映るのは私のひが目でせうか?
リッチな二人に囲まれたプアなリワ、という構図ですな。


ところでまいったのが私がトイレに行っている間にルパンさんが勘定を済ましてしまい、絶対に
私に払わせようとしないことなのです。
そんな馬鹿な、と私がいくら言ってもルパンさんは受け付けません。
傍らではY.O嬢さんが無駄な抵抗はやめたら、と涼しそうな顔でいます。
お二人は最初からリワには一銭も払わせないよう共謀されていたようで、私は悪あがきをする
のはみっともないと思い、観念しました。
その代わり、ルパンさんにこのお返しをする場所を設けるのでそのときは絶対に関西に来てくれ
るよう、約束させたのです。

グラン・エフ・チャイナを出たあと、Y.O嬢さん行きつけ(何回、関西に来られてるのかしら・・)の
ワインバーがあるのでそこに、と彼女は誘ってくれるのですが、16日から熊野に行く用事があ
る私はその準備もしておかないと行けないので固辞して御堂筋でお二人と別れました。

後でルパンさんから「さすがリワさん、私とよしのちゃんと二人きりにさせてやろうと、気を利かせ
て帰っていかれたのですね?」と言われましたが、
「ちがう、ちがう。単にこれ以上Y.O嬢さんにご馳走になるのは負担だったのと、ワインはあまり
好きじゃないから断っただけ」と言うのが私の本心でしたがそんなことルパンさんには言いません。
「やっぱり判る?」とだけ答えておきました。

以上、「秋ソナ物語」第一話でした。
(続く)