私の顧客のお嬢さんが京都市立芸術大学音楽学部ピアノ科に! 2022.12.03
日本には音楽学部を持つ国公立の芸術大学が4つあります。
国立東京芸術大学、愛知県立芸術大学、京都市立芸術大学、沖縄県立芸術大学
(各教育大学や学芸大学の付設音楽部については説明の簡略化のために省いております)
この中で1966年創立の愛知芸大と1986年創立の沖縄芸大に比べ、1888年創立の京都芸大は1887年
創立の東京芸大に次ぐ、古い歴史と伝統を持っています。
そして京都芸大のピアノ科の定員は14名。
何という狭き門でしょうか。
数少ない国公立の芸術大学ゆえ、全国から受験生が目指してくるのです。
試験日が違うために東京芸大を受ける受験生は京都芸大も受けます。
そして私の52年にわたる調律師人生で京都芸大に入った顧客は一人もいません。
京都芸術大学受験の話になると私はある顧客の受験生のことがいつも思い出されます。
その話に興味がお有りの方は下記のページをご覧ください。
R.Tさんのこと
それが今年の春、顧客の植村芽以(めい)さんが初めて京都芸大のピアノ科に合格したのです。
昨年の11月に芽以さん宅に調律に行ったおりに、お母様から京都芸大受験のことを聞いたとき、私は
自分の顧客で京都芸大に入った人がいないことを伝えたのですが、あとから、何か不吉なことを言った
ような気がして後悔したものでした。
それが今年の11月に調律に行ったおりに、合格のことを聞かされ、私は喜び、お祝いの言葉をのべると
共に、不吉なことを言ったことをお詫びしたのですが、ピアノ教師のお母様は「リワさんの話を聞いて私
たち親子は余計奮起する気になりました」と言ってくださったのです。
京都芸大の受験は芽以さんにとって大変な負担となったそうで、試験当日は朝の食事が喉を通らなか
ったとのこと。
そしてサポートし続けたお母様は随分痩せ細ったそうです。
どんな受験でも緊張を強いられますが、器楽科の特にピアノ科の実技試験におけるプレッシャーの凄
まじさは経験した者でなければ解らないものがあるように思います。
下記は芽以さんの演奏です。
ピティナ・ピアノコンペティション2022
ショパン エチュードイ短調 Op.10-2
https://youtu.be/3vqrrVMBpTY
ベートーヴェン ピアノソナタ18番 第1楽章
https://youtu.be/-et9TCRT8ew
ヒナステラ ピアノソナタ 第1番 第1楽章、第4楽章
https://youtu.be/j-5s3RhOlqM
全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会
リスト バッハの名による幻想曲とフーガ
https://youtu.be/CNkSxNsRJJw