永野伶実 バロックフルートリサイタル  2024.06.23

6月23日、表題の音楽会に家内と行ってきました。
会場は京都市の遠藤弘毅美術館。
大雨注意報が出されている中、京阪の祇園四条駅から阪急の河原町駅まで歩いて乗り換え、さらに
大宮駅から遠藤弘毅美術館まで徒歩7分もかかるので、これはもうびしょ濡れになることを覚悟し、か
なうことならキャンセルしたい気持ちを抑えて私たちは出かけたのですが、河原町でも大宮駅でもぱ
らぱらとした小降りで、そう濡れることなく、美術館に到着しました。
伶実さんの父親で調律師仲間の永野さんがエントランスで待ち受けていて「こんな天気のときに遠い
ところからよく来てくださいました」と嬉しそうに挨拶されます。

伶実さんに出会ったのは今から12年前の調律師協会の新年会の席ででした。
http://hmpiano.net/riwakino/2012year/12.01.16nichipi_concert/newpage1.html

その後に伶実さんが宇治市のこぢんまりとしたレストランで演奏会を開いたとき、彼女の演奏する「カル
メン幻想曲」を聞いた家内が「フルートってこんなに魅力的な表現ができるのだ」と大感激して以来、
伶実さんのファンになったのです。

伊藤弘毅美術館。




遠藤弘毅という画家は小林秀雄や武者小路実篤などに認められ、ヨーロッパの美術館でも展示された
ことがあるそうですが、遠近法を完全に無視した、絵の具を塗りたぐったような画風は全然、私の好みに
合わず、いったいどこがいいのかさっぱり判らないというのが私たち夫婦の感想でした。

チェンバロの調律をする澤さん。

https://youtu.be/35VnZkdUC9k
チェンバロは狂いやすく、演奏会でも途中で調律をしなければならなくなるのと、ピアノと違って弦は各
キー1本なのでチェンバロ奏者が調律するのです。

しかし伶実さんと澤朱里さんのバロックフルートとチェンバロの演奏は素晴らしいものでした。

それについては私が伶実さんへ送ったメールの一部を参照ください。
newpage2.html へのリンク

プログラム
J.S.バッハ (1685-1750): フルートとオブリガート・チェンバロのための ソナタ イ長調 BWV1032
水谷晨(1991-): Napaeae Opas 13 for Flauto Traverso(委嘱新作初演)
I.S.バッハ: フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
J.S.バッハ: フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035 A
J.S.バッハ: フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ 口短調 BWV1030 A

これらの演奏は録音、録画を禁止されていたのですが、最後のアンコールに応えた曲は録画、および、
ネットへの公開を許可されましたのでここに紹介します。
https://youtu.be/XcP6yH3yZcM

終演後、外に出ると雨はやんでおり、私たちは傘をさすことなく、祇園四条駅まで行けました。