O.Junさん宅でのロンドの会   2022.05.26

3月にロンドの会で奈良公園の花見に行った折、O.Junさんが「今度我が家に遊びに来て下さい。ラン
チをご馳走しますから」と言われたことから、この食事会が実現しました。
10人までなら大丈夫ということだったのでロンドの会に参加度が多い人を選んで案内を流したところ、
平日の昼間であったため、参加者は4人だけとなりました。
5月26日の昼前に近鉄京都線「高の原駅」前に集合した私たちをO.Junさんが車で迎えに来て下さり、
お宅に着いたのは12時ちょっと前。
建て替えたばかりのO.Jun邸はモダンで実に素敵なお宅で、みんな感嘆の声をあげます。

左からO.Junさんご夫妻、マリーゴールドさん、ふくわらいさん、コージさん

料理はかつてお好み焼き屋を経営していたO.Junさんの手によるもので、O.Junさんの料理に対するこ
だわりが発揮されたものばかり。
スペアリブがこの皿に次から次へ追加され、普段少食の私ですが、美味しいのでついたくさんいただき
ました。


このニンジンのサラダ。
サクサクとした歯ごたえ感と、得も言われぬ風味にマリーゴールドさんとふくわらいさんは作り方と調味料
を教えて、と聞くくらい美味しかったのです。


ここには画像が無いのですが、ジャガイモのバターで料理したのがこれまた美味でして、独特の香りに、
マリーゴールドさんたちが尋ねると、この画像のハーブをまぶしたとのこと。
名前はディル(和名:イノンド)

O.Junさんの話によると、フェンネルなどに近い種で、ディルとフェンネルを近くで栽培すると、交雑して、
お互い、本来の香りが変わると、言われているそうです。
ジャガイモ料理が大好きなロンドの会仲間のChakoさんに食べさせたかったと言うと、「新ジャガでないと
この美味しさは出ないから来年のこの時期にお連れしてください」とO.Junさんは言ってくださいました。

オリーブ油がまた見慣れない缶入り。
ギリシャ製だとか。


料理以外で印象深かったのが、O.Junさんとマリーゴールドさんの話す内容。
二人は植物、生物に関する幅広い知識を持っていて、いつもその博識に感銘を受けるのですが、マリー
ゴールドさんが水生物に強い興味を示すのに対してO.Junさんは虫が専門。
そしてO.Junさんが見せてくれたのがこの図鑑。


O.Junさんに言わせると、コガネムシに魅了されたオタクたちが採算度外視で作った図鑑で、何と1冊
1万6千円!
しかも2巻もあり、その両方も購入するO.Junさんも相当な虫オタクです。


様々な色のコガネムシの羅列には、よくもこれだけたくさんの種類があるものと驚かされます。
左ページの下方右に載っている虫の寸法がここに載っている虫の実寸だそうです。


そして下記のページの同じ位置をご覧下さい。小豆か小豆を半分に切ったくらいの実寸なのです。
何か観察者の執念を感じる画像です。


この図鑑の制作に携わったスタッフたちと、それを熱心に閲覧するO.Junさんのその熱意には胸を打
たれるものがあります。
ことがらはだいぶ違いますが、バビロン学を専攻する学者がまだインターネットも無かった時代に楔
(くさび)形文字をファクシミリや写真のみを研究の参考にしていて、大英博物館に行って初めて実物の
粘土板に刻まれた楔形文字を見たときの感動は言葉には言い表されないものがあったという話。

そして、橿原考古学研究所の銅鐸を専門としている学者が、滋賀県で5つの銅鐸が発見されたという
知らせに駆けつけ、保管されていた大津市役所に着くや否や、「おまえたちは、こんなところにいたの
か!」と近づくなり放った言葉に居合わせた市役所の職員たちが呆気にとられたという話。

追い求めるものや強い興味の対象に対するこのような熱い想いの発露に私はいつも感動し、惹かれます。

強い想いと言えばふくわらいさんのゆるキャラ人形への愛情も素晴らしいのです。
彼女は下記の人形を持参してきてくれましたが、いずれも彼女の制作したものです。
画像のキャラの名は左からアンニュイーヌ・コーネンスキー嬢(更年期でアンニュイだから)、だぼまろ殿
(タボハゼと麿の融合?)、ごんぢゃい君


このふくわらいさんのゆるキャラについては下記のページ「ごんぢゃい展」を参照ください。
http://hmpiano.net/riwakino/2019/19.06.02gonjai/newpage1.html

個性豊かなメンバーの中でただひたすら酒を飲み続けるコウジさんと私は何も語るもの無し。
「いやぁ、何やら我々には外国語が飛び交っているような話の内容ばかりだねぇ」と私はコウジさんに
持参の日本酒をつぎ、焼酎をつぐばかり。
でもコウジさんも今日は出番が無かったですが、なかなかの博識の御仁なのです。
特に神社への造詣の深さは半端ではなく、テンカラ食堂のI.リエさんから神社オタクと言われたくらいです。

さんざん食べて飲んで、私たちがO.Jun邸を後にしたのは午後4時前ころ。
お酒を飲まなかった亭主のO.Junさんが車で駅まで送ってくれたのです。

ただただ、感謝です。

ロンドの会については下記の「ロンドの会の歴史」をご参照ください。

http://hmpiano.net/riwakino/2019/19.09.20history_rondo/newpage1.html