冬の季語
[冬の雲] ふゆのくも
ーーーーーーーーーーーー ●冬の雲どんと居座り動かざる
最近の人は軽い羽毛布団しか知らないのではないか 昔の布団には重たい木綿の綿が入っていた 冬布団は特にたくさんの綿が入っておりとんでもなく重かった 冬に北国の旅館などに行くと大変なことになる 「寒いでしょう亅と言って2枚着せられたりする こうなるともう寝返りなど全く打てない ものすごい圧迫感である 当然熟睡は出来ない ウトウトとすると圧迫感で目が覚める 暫くしてまたウトウトとすると悪い夢を見て目が覚める 明け方までこれの繰り返しである しかも朝になり空を見上げると分厚い冬布団のような厚い雲が空一面にどっしりと拡がっている 空も旅館の布団も実に重たくて圧迫感満々てある 次の日、私は旅館の近くの暖かい喫茶店に入り、うつらうつらと睡眠不足を解消させたのでした (創作です) ●冬の雲どんと居座り動かざる
|