5/31 2002掲載

by Maria von Koenigswert

ヴィーンの旅・・・最終回

 
wn61: ヴィーン市庁舎です.リンク通りに面して建っています.
19世紀中頃ベルギーはブリュッセルの市庁舎をまねて建てられました.
市庁舎前広場には冬場は屋外スケートリンクが設けられて,たいへんな賑わいです.
左手奥がそうです.


wn62: 市庁舎を近くから見上げたところ.

昼食は市庁舎地下レストランで.
ドイツ語圏では市庁舎地下レストランといえばどこも何百年の歴史を持ち,
その町で一番間違いない食事が出来るところです.
ヴィーンの場合は特に地下レストランといってもどこかの宮殿の中のようです.


wn63:  注文したのはゆでた牛肉に野菜ソースをかけたもの.

美味しいが,でも量が,,.日本のわさびを多少あっさりさせたような
西洋わさびをおろしてソース代わりにすることもあります.


wn64: デザートはヴィーン風アップル パイ



wn65,wn66: ブルク劇場.


1888年古い城壁を壊してリンク通りを造った時に建てられました.
フランツ=ヨーゼフ1世とエリザベートもそろって落成式に出たことでしょう.
ドイツ語圏で最も格調高い劇場だそうです.
この舞台に立つことは俳優達の憧れでしょう.この日の出し物はメアリ・ステュアートだそうです.

wn67: ブルク劇場前には馬車が止まっています.

馬車でヴィーン観光をする人もいます.

 
wn68: ヴィーンの北の森にはベートーベンが住んでいました.

ベートーベンはたびたび引っ越しをしたそうですが,一番有名なのが耳が聴こえなくなって絶望し,
遺書を書いたこの家,「ハイリゲンシュタットの遺書」の家です.
ヴォーヌンクと書いてありますが,これは日本で言うマンションのこと.
ヨーロッパでは集合住宅に住むことはごく普通でした.

wn69: ベートーベンの遺書



wn70: ベートーベンの胸像


wn71: ベートーベンの夏の家.

彼はここに住んでいる間に今は「ベートーベンの散策路」と名付けられたブドウ畑の間を散歩し,
そこで構想を練って交響曲「田園」を作ったそうです.
いまは美味しい白ワインを飲ませるレストランになっています.入り口に立っている田中さんは,
サングラスをかけてメルツェデス・ベンツを颯爽と走らせる女社長とはとても思えない,可愛くて楽しい方です.

 
wn72: 都心に戻って旧市街の中心にあるのが聖シュテファン教会.
ゴシック様式の大聖堂です.
前回触れましたが,この教会の周辺地下一帯はハプスブルクに永遠の忠誠を誓う人々の骨が,
ぎっしりと幾つもの部屋に埋葬されており,見学することも出来ます.


wn73: 聖シュテファン教会の中

 
wn74: ここからおみやげ編.買って帰ったザッハートルテ.
描かれている女性はアンナ ザッハー.ザッハー ホテルを開いたのか,ザッハー トルテを世に広めたのか.


wn75: 開けると「ホテル ザッハー ヴィーン」の文字に心をくすぐられる.



wn76:ケーキ皿に盛って,フルーツティーと共にいただきました.


wn77: アーモンドの粉で作るマルチパン.マジパンとも言います.大好きです.



wn78: かつて皇帝家御用達だったお店の,フランツ=ヨーゼフとエリザベートの写真がついたクッキー.

味は素朴で,それがなんだかなつかしい.

wn79: デーメルのチョコレート



wn80: マジパン色々.小さいですが,皆精巧に作られた果物の形をしています.

中央部3個がモーツァルト クーゲル なので,だいたい大きさが分かります.


wn81: おみやげ袋.スワロフスキも.


wn82: おみやげに買ってきた陶器の球.

一番のお気に入りです.エリザベートの大好きだった紫のスミレの花模様が素敵.

 
プラハ,ヴィーンの旅を5回に分けてレポートしました.
予習不足のままあっちに行ったり,こっちに来たりの旅でしたが,オペラとバレエは感激の連続でした.楽しい旅でした.
 
読んでくださいました皆様,ありがとうございました.

前回編はここからどうぞ・・・Part1 Part2 Part3 Part4